内側側副靭帯損傷のリハビリテーション
サッカーやラグビーでの膝関節に対するタックルのようなコンタクトプレーにて損傷する接触型損傷(contact injury)が一般的ですが、選手が急激にカッティングして方向転換しようとした際、下腿外旋が強制され受傷する場合も多くなります。
膝関節内側側副靭帯が外力によって関節が生理的運動範囲を超える動きを起こし、静的支持機構である関節包、靭帯が損傷した状態をいいます。
重症度の分類
重症度 | 損傷の状況 | 外反動揺 |
---|---|---|
第一度損傷(軽度) | 靭帯の伸張もしくは一部の線維の損傷 | 0°(-) 30°(-) |
第二度損傷(中度) | 靭帯の部分断裂 | 0°(-) 30°(+) |
第三度損傷(重症) | 靭帯の完全断裂 | 0°(+) 30°(+) |
施術
Ⅰ度損傷 | 保存:ブレース固定 | 1週間 |
---|---|---|
Ⅱ度損傷 | 保存:ブレース固定 | 3週間 |
Ⅲ度損傷 | 保存:ギブス固定 手術:縫合術 |
約4週間 |
内側側副靭帯損傷リハビリメニュー
1.受傷後1~2週目
歩行時の荷重:両松葉杖による部分荷重(疼痛の無い範囲内)
受傷後24~48時間以内(炎症症状の残存する)は患部の安静・固定・冷却(RICE)を行う。
それ以降以下のメニューを行う。
- ①Quag.setting(等尺性収縮:大腿四頭筋)
- ②SLR
- ③4動作訓練
- ④股関節伸展・内転・外転
- ⑤ヒールスライド(関節可動域訓練)
- ⑥低周波電気刺激
- ⑦アイシング
- ⑧患部外トレーニング
2.受傷後2~3週目
歩行時の荷重:疼痛が消失していれば全荷重とする。
受傷後2~3週目では、上記のメニューに加え以下の項目も行う。
※基本的には非荷重で行う。
- ①ホットパック(温熱療法):炎症を確認しながら。
- ②レッグエクステンション(膝関節伸展)
- ③レッグカール(膝関節屈曲)
※チューブトレーニングから行うのが望ましい。
3.受傷後3~4週目
この時期からは半荷重~荷重位でのトレーニングの導入。
- ①エアロバイク(50w~100w、15分、1~2セット)※ペダルの回転数は50~60回転までとする。
- ②ハーフスクワット(無負荷から開始)
- ③カーフレイズ
4.受傷後4~6週目
この時期は荷重位でのトレーニングが中心となり、ジョギングなどランニングを開始、可能であれば個人練習から始める。
- ①ジョギング(直線から始める)
- ②練習部分参加(テーピング施行)
5.受傷後4~6週以降
練習参加~ゲーム復帰へ(当初はテーピングにて膝外反を制御)
的確なリハビリテーションメニューにより早期に復帰が可能になります。
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