コラーゲン
大多数のハムストリング損傷は、筋原線維が腱と重なる近位の筋腱接合部(Musculotendon Junction:MTJ)に沿って発生します。 ほとんどの急性挫傷と同様にハムストリング挫傷は筋と腱の断裂より、実際に損傷するのはMTJに隣接する筋組織になります。 損傷直…
腱スティフネスが増加する2つめの理由として、コラーゲンの波状(クリンプ)構造の減少になります。 これもまた、腱の微細構造の変化であり、スティフネスの増加要因になります。 腱のコラーゲン線維は並列に詰まっていますが、それらは真っ直ぐではなく波打っ…
アキレス腱障害はオーバーユースを原因とする変性過程であり、炎症細胞は存在しませんが、コラーゲン線維構造が変化することによって腱が負荷パターンの変化に対応しきれなくなります。 コラーゲン線維の損失に加えて線維の架橋結合も失われるために、腱の強…
酸素消費量の回復による2つの回復 上昇した酸素摂取量の基準値へ戻る速度が速いものと遅いもので2つの回復メカニズムがあります。 運動後の酸素摂取量は、運動のエネルギー要求に応じて使用されたエネルギー源の種類を表しており、その人の運動からの回復能…
筋線維には、毎回のトレーニングによって微細な断裂が生じるため、その修復を速やかに進めることは、次のトレーニングを充実した内容にするために非常に重要になります。 その際、筋肉の細胞膜にも損傷が生じ、細胞内の各種タンパク質が血液に漏出してしまい…
コラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンなどを主成分としたサプリメントは主に関節が痛い時などに摂取すると良いとされます。 ※実際に使用している選手でデータを取ると食事制限をしている減量期に関節の障害を効果的に防いでいるというデータが取れまし…
軟骨は軟骨基質とそれに含まれる線維の量と種類により硝子軟骨、弾性軟骨、線維軟骨の3種類に分類されます。 関節軟骨は硝子軟骨に分類され、関節軟骨は軟骨細胞とその周囲に存在する細胞外基質によって構成されます。 細胞外基質の主成分は水分で湿重量でそ…
関節に関係する組織 関節に関係する組織の中でも、関節包や靭帯、腱など多くの器官の基本となる結合織(ほかの組織に入り込んでそれをつなぎ合わせたり、あるいは組織と組織との間を埋めるような役割を果たす組織)は様々な種類や構造、性質を持っています。…
障害を起こしやすい姿勢 レジスタンストレーニングの初心者が最初に最も障害されるおそれのある部位は腰部・脊椎になります。 とくに、腰椎(L4-5)または仙椎(L5-S1)の椎間板ヘルニアが多く見られます。 通常、胸椎部が背側、腰背部は前部にカーブを描く…
結合組織(connective tissue)とは 結合組織(connective tissue)とは広義には間葉組織に由来する様々な組織をいい、組織同士を連結し、他の組織や器官の間を埋め支持する役目を持つ組織を総称します(靭帯、脂肪組織、軟骨、骨まで含まれる)。 狭義には…
運動と栄養素 高い競技力を保持する身体には、筋肉、脳、内臓に十分なエネルギー源を蓄えていること(エネルギー)、その競技に見合った筋肉や骨格を作ること(身体つくり)、トレーニング後や試合前の体調を整えること(コンディショニング)の3つが必要で、この…