スポーツ
競技活動中の動的安定性 競技活動中の関節の動的安定性はフィードバック(反射反応)とフィードフォワード(予備活性)という、両方のメカニズムに依存しています。 フィードバック制御は求心性情報の連続的な処理を特徴としますが、それは反射的な筋反応をその…
アスリートの能力により困難なエクササイズは、回旋、加速と減速の運動になります。 他方、これらの動きは、脊椎損傷の原因になることもあり、また大抵のスポーツでみられる特徴でもあります。 これらの理由から、青少年アスリートは、捻りの動作を限定的な…
最近の研究により、体水分が正常な状態で運動を開始することの重要性が明らかになっています。 脱水状態で運動を開始すると、心拍数と深部体温の上昇により、パフォーマンスと生理学的機能が低下することが明らかになっています。 研究の結果、若年者を含む…
プライオメトリックトレーニングの留意点 プライオメトリックストレーニングに関するこれらのすべての留意点により、筋-腱スティフネスに十分に配慮して、エクササイズを漸進させる必要があります。 スティフネスが高ければ、予備活性が増大し、その結果、筋…
バランストレーニングと不安定なレジスタンストレーニング 多くのスポーツ活動では、バランスが崩れた不安定な状態で力を発揮することが必要であるため、不安定なレジスタンストレーニング(BOSU上でのスクワットなど)は、安定的なレジスタンストレーニングと…
伸張-短縮サイクル(SSC:Stretch Shortening Cycle)と傷害 プライオメトリックストレーニングにより、青少年アスリートの筋パワーが向上し、スポーツパフォーマンスが高まり、傷害リスクが低下することが知られています。 このトレーニング方法は、伸張-短縮…
レジスタンストレーニングと受傷率 レジスタンストレーニングはウェイトマシン、フリーウェイト、油圧マシン、エラスティックバンド、アイソメトリックス、メディスンボール、および自重エクササイズなどを用いて行うトレーニングになります。 レジスタンス…
筋肉の収縮様式 筋の収縮様式は、静的収縮(static contraction)と動的収縮(dynamic contraction)に大別されます。 ※静的収縮には筋の長さが変化しないこと、これに対して、動的収縮は筋の長さが変化することに特徴があります。 静的収縮は、等尺性収縮…
走っていて急に下腹部が痛くなる事、誰もが一度や二度はこんな経験をしたことがあるはずです。 その時の状況として食事直後の時によくおこり、これは食事と関係があるということになり、食事の直後は、消化吸収の為に胃腸が活発に働きます。 胃で細かく分解…
スポーツの競技力を高めるには「トレーニング」「栄養」「休養」の3要素が欠かせません。 中でも栄養については、その重要性を裏付けする研究がいろいろと行われています。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3407
バネという言葉も、私達がスポーツをしたり見たりしていて「あの選手は天性のバネがある」「黒人選手はどうしてバネがあるんだろう」など日常的に使います。 このときのバネとは、単純にジャンプの高さを示すだけではなく、短い踏切時間で高くへ跳ぶ能力を…
パワーという言葉 「パワー」という言葉がスポーツ分野を問わず広く使われるようになり、パワーという言葉の捉え方が曖昧になってきています。 筋力と混同して使われ、筋力とパワーとの違いを明確に言える人は以外に少ない状況です。 http://nakajima-bones…
男性と女性で体力の性差は単純に「筋肉」になり、筋肉の量、太さが違いますので筋出力の絶対量に差が出るということになります。 男性と女性の筋肉の違いを調べた研究によると、筋肉1c㎡当たりの筋出力は、男性も女性もほぼ同じになります。 すなわち筋肉の…
「鉄は暑いうちに打て」と言われるようにスポーツのトレーニングでも、それぞれの身体機能を効果的に改善できる指摘年齢があります。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3166
有効だとする証拠が多数ある食事法と食品・サプリメント ①トコフェロール400mg:高地トレーニング時の抗酸化作用 ②カフェイン3~6mg/kg体重:運動1時間前に摂取する ③高炭水化物品:運動前・中・後に摂取する a:低繊維・低脂肪・複合炭水化物300g:運動3~4…
ヒトゲノム(遺伝子情報)解析が一段落し、個人差や体質にかかわる遺伝子の研究が盛んに行われるようになってきています。 遺伝子は、私達の身体をつくるタンパク質の”設計図”といえ、遺伝子DNA上には、アデニン、グアニン、シトシン、チミン、という4種類…
持久力には「全身持久力」「筋持久力」があります。 全身持久力は、たとえば3000mや5000mなどの長距離をどれだけ速く走れるかといった「エアロビック」な能力と考え、一方、筋持久力は、たとえば最大筋力の40%程度の40%程度の低負荷を何回持ち上げられるか…
BCAAの生理学的効果 BCAAに期待される生理学的効果は、ロイシンの生理的効果にあります。 ロイシンは脱アミノ反応を受けると、α-ケトイソカプロン酸(α-KIC)に転換し、さらに代謝されてβ-ヒドロキシメチルブチレート(β-HMB)になります。 KICは筋肉タンパ…
ピリオダイゼーション・線形モデル 伝統的なレジスタンストレーニングのピリオダイゼーションモデルは線形モデルと表現されます。 これは時間の経過とともに、ミクロサイクルのレベル(1周間から数週間)ごとに斬新的に少しずつ強度と量を変化させていきます…
大脳基底核(basal ganglia)は大脳半球の深部に存在する数種の灰白質の塊(核)の総称で、前回のブログでの錐体外路系の重要な構成要素となっています。構造は線条体、視床下核、黒質にわかれます。 線条体 内側(淡蒼球)と外側(被殻)の2層に別れていて…
ドーピングの歴史 ドーピングの歴史は古く、南アフリカのカフィル族が強い酒を飲み気持ちを高揚させたことから始まったとされています。 競技スポーツにおけるドーピングの歴史は、1860年代にアムステルダム運河水泳競技会において興奮剤が使用されたという…
急性損傷が起こった場合、身体の最初の反応は炎症で、その治癒期間はおよそ3~4日になります。 炎症の過程は正常な治癒期間に必要なプロセスになりますが、損傷組織の早期治癒と速やかな機能回復の為には最小限に抑えられなくてはなりません。 細胞レベルで…
腰部捻挫 ある姿勢や急激な動作で突発的に起こる腰痛を腰部捻挫といいます。 椎間関節の捻挫によって生じると考えられていますが、実際のところは種々の原因が考えられます。 いずれにしても、数週間の安静臥床で軽快しますが、しばしば再発を繰り返すことが…
運動中に最も重要なエネルギー源となるのは、骨格筋中のグリコーゲン(筋グリコーゲン)です。 強い強度の運動を長時間にわたって実施すると、筋グリコーゲンは枯渇してしまい、試合途中でスタミナが切れてしまうことになります。 したがって、どんな競技にお…
運動と栄養素 高い競技力を保持する身体には、筋肉、脳、内臓に十分なエネルギー源を蓄えていること(エネルギー)、その競技に見合った筋肉や骨格を作ること(身体つくり)、トレーニング後や試合前の体調を整えること(コンディショニング)の3つが必要で、この…
アルコールとスポーツされる方は切れない関係にあるようです。 昔から肉体が強靭な人は、酒も強いもので、これは男性ホルモンと関係があるようです。 ギリシャのミロ その昔ギリシャでオリンピックの競技が誕生された頃、ミロという無敵のレスラーが牛を1頭…