Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

ハムストリング

既往歴に潜む傷害発生の危険因子(ハムストリングス、鼠径部、および膝関節を受傷した選手が、翌シーズンに同じ傷害を負う確率は2~3倍に上る)

既往歴は、将来的な傷害発生の重要な危険因子として報告されています。 例えば、足関節および膝関節捻挫の既往歴を有する男性サッカー選手は、同じ部位に再受傷するリスクが高くなりました(オッズ比前者が4.6、後者が5.3)。 Ekstrand&Troppが、男性サッカー…

アップヒルトレーニングをすることでハムストリング損傷率を低下させる(アップヒルランニングでは、大腿四頭筋の高い活性化が引き起こり相反抑制によりハムストリングが弛緩する)

スプリントパフォーマンスの向上に、傾斜角つきの高速トレッドミルトレーニングを行うアスリートは、ハムストリング挫傷の発生率を低下させると考えられています。 本来、アップヒルランニングでは、水平面でトレーニングを行う場合に比べて、ハムストリング…

固有感覚と爆発力(アイソメトリック:等尺性における安定性の優れた基礎が構築されていると、動作の必要性が生じた場合に、固有感覚、すなわち動作を伴う関節安定化の作用によって、より素早く効率的な反応が調整される)

アイソメトリック(等尺性)な安定性の優れた基礎が構築されていると、動作の必要性が生じた場合に、固有感覚、すなわち動作を伴う関節安定化の作用によって、より素早く効率的な反応が調整されます。 固有感覚を向上させることで、関節とその支持機構の過小活…

ハムストリング損傷と神経筋トレーニングの重要性(固有受容器および腰椎-骨盤の神経筋制御強化が障害を予防・減少させる)

Cameronらは、平均以下の神経筋制御がハムストリング損傷を招きやすいことを示しました。 彼らは28名のオーストラリアンフットボールリーグの選手を対象として、荷重負荷姿勢での脚の振り上げ動作に関する識別テストを用いて脚の神経筋制御の前向き研究を行…

ハムストリング損傷のリハビリテーション(股関節伸展と対側のハムストリング伸張との間に両側性の連結が確認されている為、腰椎-骨盤域における筋の神経筋制御を狙うエクササイズが再発予防に有効)

伸張性トレーニングを含む臨床研究では、ハムストリング損傷の発生率が低下する効果があると報告されています。 これは、伸張性エクササイズに反応して、サルコメア数が増加することが示唆されており、筋腱単位がより長い筋長で機能することを可能にして、各…

ハムストリング損傷の解剖生理学(損傷後は至適筋長が減少し、ピークトルクが非損傷脚よりも大きな膝関節屈曲角で発生する)

大多数のハムストリング損傷は、筋原線維が腱と重なる近位の筋腱接合部(Musculotendon Junction:MTJ)に沿って発生します。 ほとんどの急性挫傷と同様にハムストリング挫傷は筋と腱の断裂より、実際に損傷するのはMTJに隣接する筋組織になります。 損傷直…

前十字靭帯損傷とレジスタンストレーニング(ACLの歪み{膝関節の外反と股関節の内転を減少}を減少させるハムストリングの共収縮{膝関節の屈曲角を増大させる}が果たす役割を考えると、筋力増大は重要な要素になる)

運動とは、骨格系、特に関節に作用する筋の力が、トルクやモーメントを生み出して、回旋、ひねり、曲げなどの動作として現れたものになります。 これらの動作は、筋が受ける刺激の強さと筋における力発揮の大きさによって左右され、筋によって生み出される力…

伸張性エクササイズと至適筋長の変化(ハムストリングの傷害は片側性の多関節運動中に発生する為、膝関節の伸張性の伸展だけではなく、股関節の伸張性の屈曲も含むエクササイズを考案する必要がある)

すべての筋肉にはピーク張力を発揮するための至適筋長があり、至適筋長を超えて伸張され続けると、筋の張力レベルは低下します。 長さ-張力曲線の下降部分は、筋挫傷(肉離れ)が発生する脆弱な領域であると考えられ、また一般的に、通常よりも短い筋長でピー…

前十字靭帯(ACL)損傷と大腿四頭筋とハムストリング(膝関節の屈曲角が0°(完全伸展)~45°で大腿四頭筋が強く収縮する際、ハムストリングの収縮(共収縮)がその強さに見合わない場合、前向きの力が発生しACLの負担が増える)

受動的安定:膝関節は骨、半月板、靭帯、そして関節包により受動的に安定しています。 前十字靭帯(ACL)は主として前後方向の移動、内反・外反モーション、内旋・外旋モーションを調節することにより膝関節を安定させています。 能動的安定:能動的に安定させ…

ジュニア競技選手の傷害予防プログラム(FIFA-11プログラムは体幹の安定化、ハムストリングのエキセントリックトレーニング、バランスエクササイズによる固有感覚受容器の向上、下肢筋群の動的安定化とプライオメトリックによる神経筋コントロールの要素を含んでいる)

サッカー界では、2005年にFIFA-Medical Assessment and Research Centre(F-MARC)が開発したプログラムフFIFA-11プログラムが傷害予防として紹介されています。 このFIFA-11プログラムは体幹の安定化、ハムストリングのエキセントリックトレーニング、バラン…

競技における選手の柔軟性の定義【関節可動域、関節弛緩性、筋柔軟性】

柔軟性の定義 柔軟性とは、「ある関節(または関節群)の運動可能範囲」になります。 柔軟性は、筋の緊張、アライメント、結合組織の硬さ、骨の変形などに規定されます。 柔軟性の指標 身体の柔軟性の指標としては、関節可動域、関節弛緩性テスト(general j…