ランニング
最近の研究において、異なるスピードでランニング中の股関節伸展モーメントより大きく増加することが示されました。 Schacheらは、様々なスピードでランニングする際の関節モーメントを調査しました。 研究者は走サイクルの異なる時点におけるモーメントを記…
ベアフットランニングとショッドランニングの最も基本的な差異のひとつは、接地期の足にみられます。 ショッドランニングでは足後部(踵)接地が利用されるのに対して、ベアフットランニングでは足中央部~前部の接地パターンが利用され、ベアフットランナーの…
衝撃力を制御する際に下肢は神経筋系の制御増大を要求するため、移行準備プログラムに固有受容性エクササイズを組み込むべきとされています。 文献に引用されている下肢の固有感覚を向上させるエクササイズには、最初は固定されたサーフェスでの、次に不安定…
ベアフットランニングとショッドランニングではランニングパフォーマンスに違いが出る可能性があり、ベアフットでは、心拍数と相対的な主観的運動強度が有意に低下することが見出されています。 地面の上やトレッドミルをベアフットで走ると、ショッドランニ…
筋力とは、物理学用語で力(F)と定義される物理量であり、競技パフォーマンスにおいてはピークフォースを指します。 そして、パワーとは、ある距離(変位)にわたって単位時間(t)あたりに適用される力の量であり、仕事を行う率を指します。 また、力の立ち上が…
足内在筋強化の重要性 習慣的に靴を履いて走っている場合は足内在筋が明らかに弱体化しているため、内在筋の強化が移行プログラムの重要な構成要素になります。 足の内在筋の強化にはタオルカール、ピックアップオブジェクト、片脚バランス運動、ショートフ…
ベアフットランニングの接地では膝関節と足関節による衝撃負荷の制御がより重要になるため、下肢にその運動の準備をさせるために、下肢のプライオメトリックエクササイズをトレーニングプログラムに組み込むべきとされています。 しかし、伸張性トレーニング…
速度が単にストライド頻度とストライド長の積であるならば、最大走速度の向上は単純にストライド長を増大させることによっても実現できるはずです。 Weyandらは、傾斜なしのトレッドミルランニングにおいて最大速度11.1m/秒を記録したランナーの最大速度にお…
準備エクササイズを通じてベアフットランニングの要求に対応する用意が下肢に整ったら、ベアフットまたミニマリストシューズによる下肢に整ったら、ベアフットまたはミニマリストシューズによる走行距離を伸ばしていく段階に入ります。 ベアフットかミニマリ…
足底面には感覚受容器が密集しているためにベアフット運動を増やすことによる感度適応が、ベアフットランニングプログラムへの移行の最初の要素とされています。 足の適応を促すメカニズムとして提案されているものには、完全なベアフット運動を増やすこと、…
ベアフットランニングプログラムへの移行は様々な情報媒体によって提供されていますが、確かなことは、移行は段階的にかつ少なくとも4~8週間かけて行われるべきであるということです。 なぜならば、トレーニングへの適応の結果として、筋力の向上が生じるに…
ベアフットランニングでは足前部から足中央部による着地が利用され、したがってストライド長が短くなり、その結果、ストライド頻度が増加します。 また、足の固有感覚は、足が地面に直線触れるベアフットランニングのほうが優れており、これは足の筋組織が接…
足部は、キネティックチェーンのパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。 足部における骨や筋、靭帯の適切なアライメントは、ウォーキングや階段昇降、そしてランニングといった活動における適切な機能にとって重要になります。 下肢の不適切なトレーニン…
Brughelliらは最大走速度と接地時間の相関は低い(r=0.14)と報告してますが、他の研究では対照的な結果がでており、Nummelaは最大走速度と接地時間の間には有意な負の相関関係(r=-0.52)が認められたと報告しています。 同様にWeyandらも、最大走速度における…
回内により、足部の機能が影響を受けます。 歩行周期において、足部の構造が姿勢を制御しており、足部が接地した際、足部アーチは速やかに床反力(足部に作用した地面からの力)を吸収します。 足部における弾性要素がてこと作用し、それが下肢の安定につなが…
スプリントパフォーマンスの向上に、傾斜角つきの高速トレッドミルトレーニングを行うアスリートは、ハムストリング挫傷の発生率を低下させると考えられています。 本来、アップヒルランニングでは、水平面でトレーニングを行う場合に比べて、ハムストリング…
すべての足部機能障害が足に内因する筋や骨から生じるものではないということです。 下肢キネティックチェーンに含まれる筋や関節(すなわち腰椎、骨盤、股関節、膝関節、足関節)といった足以外の外因的なコンディションが足部回内に影響を生じさせます。 機…
スプリントスピードを構成するもう一つの主な要素としては、パワーと力積の両方を左右する発揮筋力があります。 ランニングにおける発揮筋力は、特に下半身のピーク筋力を増大させることによって向上させることができ、下半身の筋力増大には、スクワットやレ…
Cameronらは、平均以下の神経筋制御がハムストリング損傷を招きやすいことを示しました。 彼らは28名のオーストラリアンフットボールリーグの選手を対象として、荷重負荷姿勢での脚の振り上げ動作に関する識別テストを用いて脚の神経筋制御の前向き研究を行…
プライオメトリックストレーニングは爆発的な形式の筋力トレーニングであり、爆発的な動作を用いて筋パワーを向上させます。 プライオメトリックスエクササイズでは、素早い伸長性動作から短い償却局面を経て爆発的な短縮性動作を行い、伸長-短縮サイクルに…
短距離走者の筋活動 Mann&Spragueは、高い技術を有する短距離走者の股関節、膝関節、足関節の筋活動を検証しました。 足関節後面の筋の優位性は支持期前半に伸張性筋活動が行われ、後半では短縮性筋活動が低下するという特徴が見出されました。 この結果を裏…
ストライド頻度はストライド時間の影響を直に受け、そしてストライド時間は遊脚時間(滞空時間)および接地時間(立脚時間)の影響を受けます。 すなわち、 ストライド頻度=1/(滞空時間+立脚時間として)ストライド頻度 最大速度におけるストライド1回の総所要時…
すべての動作は主に矢状面で行われますが、最近行われた2つの研究は、サイドステップにおける股関節伸展筋群の役割を調査しました。 Inabaらは、サイドステップの距離の増加に伴い股関節伸展筋モーメントが有意に増加したこと、しかし股関節外転モーメントは…
Damascenoらの近年の研究において、8週間の筋力トレーニングを実施したところ、10km走の中盤から終盤にかけてのランニングスピードが向上し、ひいては全体的なパフォーマンスが改善しました。 この研究において、筋力トレーニング群の被験者は下肢を対象とし…
ハムストリング損傷 ハムストリング損傷は高度な技術や高速運動が要求される競技、膝関節の伸展を伴う過度の股関節屈曲において頻発し、再発率も高い損傷になります。
ランニングは、体力の向上と継続的運動を促進する効果的な手段としてますます人気が高まっています。 全米スポーツ用品協会によると、米国におけるランニング人口とジョギング人口は過去2年間で10.3%増加し3,550万人に上ります。 人間が走り続けてきた歳月と…
様々な機能的動作、例えば、バットを振る動作では、まず重力を用いて身体の様々なシステムに受動的負荷をかけ、それと同時に、能動的負荷をかけ、それと同時に、能動的な筋力によって床反力を増大、方向転換して股関節を回転させ、コアのスティフネスによっ…
膝関節傷害には性差が認められ、特にACL(前十字靭帯)損傷では、男子より女子に傷害発生リスクが高くなります。 この理由として、男子より女子のほうが関節の緩みが大きく、筋力が弱く、固有感覚受容器機能やコーディネーション能力も低いと指摘されています。…
大多数のハムストリング損傷は、筋原線維が腱と重なる近位の筋腱接合部(Musculotendon Junction:MTJ)に沿って発生します。 ほとんどの急性挫傷と同様にハムストリング挫傷は筋と腱の断裂より、実際に損傷するのはMTJに隣接する筋組織になります。 損傷直…
Zatsiorsky&Kraemerは腱のスティフネス(剛性)は一定であるが、一方で筋のスティフネスは可変的であり、発揮された力に依存的である(受動的な場合は伸展し、能動的な場合は硬直する)と説明しています。 特にプライオメトリックスなどのトレーニングにより、…