Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

乳酸

低酸素と筋肥大(低酸素状態は乳酸除去率を低下させ乳酸の増加はタンパク同化ホルモンとサイトカインの上昇をもたらす)

低酸素は筋肥大を促進する要因として明らかになっており、その効果は運動を行わない場合でも認められます。 Takaradaらは、寝たきりのお客群に1日2回血管閉塞を行うと筋萎縮が有意に軽減されることを明らかにしました。 さらに、下肢を2週間不動化した状態で…

レジスタンス・サーキットトレーニングと乳酸性作業閾値(高強度(75%VO2max)で行うと、血液と筋に乳酸が蓄積する)

有酸素性エクササイズは、反復的で循環的な運動とみなすことができますが、そのような運動を高強度(75%VO2max)で行うと、血液と筋に乳酸が蓄積する場合があります。 この乳酸の蓄積が除去量を上回るポイントが乳酸性作業閾値であり、これは最終的には筋活…

レジスタンスサーキットトレーニングの身体の適応(運動中における身体の最大酸素摂取量の上昇、疲労困憊に至るまでの時間の遅延、安静時血圧の低下、筋力の向上、血中コレステロール濃度と血中ホルモン濃度の変化が起こる)

レジスタンストレーニングの1手法としてレジスタンスサーキットトレーニング(RCT)は、ステーション、すなわちウェイトトレーニング機器を使用し、規定の休息時間を挟んで行う多様なエクササイズによって構成されます。 エクササイズの明確な数、量、負荷、…

レジスタンスサーキットトレーニングと乳酸(高強度レジスタンストレーニングと短い休息時間を組み合わせたRCTにより、ミトコンドリア密度を上昇させることで、乳酸除去能力の改善が期待される)

有酸素性エクササイズは、反復的で循環的な運動とみなすことができますが、そのような運動を高強度(>75%VO2max)で行うと、血液と筋肉に乳酸が蓄積する場合があります。 この乳酸の蓄積量が除去量を上回るポイントが乳酸性作業閾値であり、これは最終的に…

高気圧酸素カプセル

当院にもある「高気圧酸素カプセル」についてご紹介をします。体と気圧は関係が深く、気圧は体調に大きく影響を与えます。酸素カプセルは気圧を上げることで、天気の良い日と同じ高気圧状態を作ります。

プライオメトリックスと持久力トレーニングの同時実施がランニングエコノミーにおよぼす影響とは(下肢スティフネスが増加した結果、弾性エネルギーの蓄積と放出の効率が向上する)

プライオメトリックストレーニングは爆発的な形式の筋力トレーニングであり、爆発的な動作を用いて筋パワーを向上させます。 プライオメトリックスエクササイズでは、素早い伸長性動作から短い償却局面を経て爆発的な短縮性動作を行い、伸長-短縮サイクルに…

サッカーにおける心拍計の活用(シーズンの時期やその日のコンディションによって最大心拍数は異なるので、運動直後の回復力(乳酸クリアランス)に注目する)

心拍計の活用 サッカーは試合の中で運動強度が激しく上下するため、高強度の運動を少ない回復時間で何度も繰り返す間欠的な持久力が要求されます。 乳酸クリアランスなどを向上させる体力作りがサッカーの競技場面で必要な能力の向上へと繋がります。

ランニングスピードと筋力および持久力トレーニング(筋力トレーニングにより運動単位の同期化と動員にかかわる神経筋系の変化が生じた結果、地面に対して素早く力を吸収し発揮する能力が向上した)

Damascenoらの近年の研究において、8週間の筋力トレーニングを実施したところ、10km走の中盤から終盤にかけてのランニングスピードが向上し、ひいては全体的なパフォーマンスが改善しました。 この研究において、筋力トレーニング群の被験者は下肢を対象とし…

β-アラニンの補給は、筋内カルノシン濃度を高め、筋力やパワーおよび有酸素性能力の向上を促す(1日に3.2gと6.4g摂取により、外側広筋のカルノシン用量がそれぞれ42%と61%増加する)

高強度エクササイズと末梢性疲労 高強度エクササイズ中の水素イオンの蓄積は、末梢性疲労の大きな原因であると考えられています。 解糖作用への依存が高まるにつれて、乳酸と水素イオンの筋内濃度が上昇しますが、カルノシンが存在すると細胞内緩衝剤として…

βヒドロキシβメチルブチレートと無酸素性運動(ロイシンの代謝産物であるHMBは骨格筋の損傷修復のスピードを速め、レジスタンストレーニング後の筋力やパワーおよび筋肥大を増大させる)

ロイシンとHMB すでに論じていられるように、ロイシン(BCAA:分岐鎖アミノ酸)には抗異化作用があり、骨格筋の損傷に対する防護効果をもつことが知られています。 この抗異化作用には、ロイシンの代謝産物であるHMBが大きく寄与していると仮定されており、HMB…

筋肉内の酸性化は疲労にどれだけ影響するか?(疲労困憊に達するまで、強く短い間隔の神経刺激を与えると、次第に筋肉の張力は低下し、また乳酸ができて筋肉のphも低下する)

運動中の疲労の説明に乳酸が登場してくるのはわかりますが、運動翌日の疲労感の直接の原因は、乳酸ではありません。 乳酸は、老廃物ではなく、糖の分解代謝産物で一時的にできるもので、エネルギー源になるような大量に乳酸ができた場合には、乳酸は確かに疲…

筋グリコーゲンと肝グリコーゲン(「肝グリコーゲンが無くなる=血糖値が下がる」「筋グリコーゲンが無くなる=動けない」)

「肝グリコーゲンが無くなる=血糖値が下がる」という状況と比べて、「筋グリコーゲンが無くなる=動けない」という状況は避けなければならない非常事態という事になります。 筋グリコーゲンを通常レベルにしておくことが、生物に非常に重要な要素であり、同様…

筋肉での糖質の合成(血糖値が通常レベル以下だと取り込まれない為、インスリンが膵臓から血液中に出ることで筋肉はグルコースを取り込める)

体内で糖質が貯蔵される過程は、食べた糖質が血液中にグルコースとなり、それが筋肉などへ取り込まれるところから始まります。 この後、まずグルコースに1つリン酸がつき、そこからリン酸が取れ、つながったものがグリコーゲンになります。 グリコーゲンは主…

一番の疲労の原因は乳酸なのか?(乳酸{Lactate Acid}が一番の疲労の原因ではなく、強度の高い運動では、リン酸、カリウム、などすべてが疲労の原因になる)

短距離走のような運動をすると多く乳酸ができます。 乳酸は、酸素が不足したからではなく、グリコーゲンの分解が高まることで産生されます。 そして、乳酸は作られたら溜まるだけの疲労物質ではなく、エネルギー源として利用できる物質です。

乳酸は溜まってはいけないか?(速筋線維に蓄えられたグリコーゲンを乳酸の形で放出して、遅筋線維や心筋のエネルギー源として利用している)

乳酸の代謝経路はピルビン酸に戻る経路だけになり、そして、乳酸がピルビン酸に戻ってしまえば、ミトコンドリアのTCA回路に入って酸化されていきます。 乳酸は糖質の代謝過程で、一時的に産生されるもので、他の糖質と同じように、乳酸がピルビン酸からミト…

乳酸もサプリメントになる(乳酸は一つの反応を経るだけでミトコンドリアの反応に入り、非常に利用しやすいという利点がある)

乳酸は溜まるだけの疲労物質ではなく、酸化して使えるものになります。 乳酸は身体で生じたとき、最初は酸(Lactic Acid)ですが、体内には酸性化を防ぐ機構がいろいろあり、すぐ中和され乳酸塩(Lactate)になります。 乳酸塩は疲労に関係のないエネルギー…

筋グリコーゲンを早く回復するには(グルコースだけを与えるよりも、代謝に関係した他のもの、また肝臓で糖に合成できるものを一緒に与えれば、よりグリコーゲン合成が早いということがよく報告されている)

減ったグリコーゲン量を元に戻すには時間がかかり、これをいかに早く回復させるかが、連戦の続く時期、ハードな合宿時期には非常に重要になります。 運動が終了後すみやかにサプリメント等で糖質を補給することが大切になります。 ※ただし、大きく減った筋グ…

球技の場合のエネルギー代謝(数秒のダッシュであってもグリコーゲン分解が高まり、乳酸が多く産生され、エネルギー源として使われる)

サッカーなどの球技において、選手は常に走っているように見えますが、実際にはボールを追って走っている選手は数人で、遠くから戦況を見ながらゆっくりと走っている選手も多いくなります。 ボールに近い場合にはダッシュをすることも多くなりますが、ボール…

短距離走における有酸素的要素の重要性(無酸素運動によるものだけではないという事も考慮し、酸素を使ったクレアチンリン酸再合成などの比率も高い)

短距離走のトレーニングとして、ほとんどの方はスプリントトレーニングが思い浮かぶと思います。 しかし、短距離におけるエネルギー供給系はいわゆる無酸素運動によるものだけではないという事も考慮し、酸素を使ったクレアチンリン酸再合成などの比率も高い…

乳酸が多く出る状況と疲労する状況が一致するのはなぜなのか?(ダッシュを繰り返していると、クレアチンリン酸の再合成とリン酸除去が追いつかないだけではなく、中和できないほど乳酸が蓄積、疲労の原因の一つとなるということになる)

乳酸が多くできるということは、多くの場合、速筋線維が動員されているということになります。 速筋線維は乳酸を作る線維であり、動員されれば、乳酸が多くできます。 速筋線維では、ミトコンドリアが少ないので、この線維が動員されれば、ミトコンドリアの…

「乳酸の酸性=筋の酸性化=疲労」なのか?(疲労困憊時にはクレアチンリン酸濃度は低下し、リン酸濃度は上昇している)

持久的トレーニングをすると、トレーニング効果で、運動時の乳酸の産生量は低下します。 また、乳酸を酸化してエネルギー源として利用できる量も高まり、そこで、トレーニング後は運動中の血中乳酸濃度がより低い値を示すようになります。 ※また、乳酸を中和…

エネルギー供給系の順番(必ずしもATP-CP系が7秒、解糖系が33秒続き、合計40秒程度の間は、無酸素的にエネルギーが供給されるのか?)

これまでの説明では、運動の最初はATP-CP系だけが起こっていると解釈できますが、運動の開始時に、ATP-CP系からのATP供給が多いのは確かですが、ほかのシステムは働いていないのではありません。 この7秒間というのは、全力ダッシュなどの運動時のエネルギー…

野球施術:回復の理解(インターバルトレーニングを用いての有酸素性能力の向上は、イニング間の休息、競技シーズン中の回復能力を決める)

回復の個人差 トレーニングと投球セッションの間の回復時間は非常に個人差が大きくなります。 回復力は、選手に処方されるエクササイズの様式、強度、継続時間、および量に影響されます。 使用されるエネルギー源、微細損傷への抵抗性、神経の動員、トレー…

野球施術:疲労の管理(プロの先発投手の登板スケジュールは、投手の神経系、筋系、免疫系、および代謝状態に加えられる生理学的ストレスからの回復を図るために、5日間の競技休息をとる事を前提に組まれている)

疲労と回復 疲労の管理 S&Cおよび投球プログラムの作成において、疲労の管理が非常に重要になります。 投球練習の前に投手を疲労させると、身体と四肢の加速と減速能力における機械的効率に影響を及ぼします。 プロ野球では先発投手が4人~5人へ変化したこと…

60%VO2maxの運動は十分な体温上昇が見込める強度で、筋肉のATPをウォーミングアップで使い過ぎない強度である

10秒未満で終わる運動前のウォーミングアップ 競技やトレーニングの内容により、ウォーミングアップとして行う強度や時間は異なります。 ウォーミングアップが不十分で体温が上昇していない場合にはその効果を期待することはできず、反対にウォーミングアッ…

ウォーミングアップの目的(障害予防とパフォーマンス向上)

ウォーミングアップの目的は障害予防とパフォーマンス向上になります。 ウォーミングアップが引き起こす生理的効果 代謝効率の上昇 体温の上昇は筋でのグリコーゲンや高エネルギーリン酸(ATP、PCr)の利用を促進させます。 グリコーゲンや高エネルギーリ…

運動-内分泌連関(運動強度はホルモン分泌要因として最も重要)

運動は強度や時間、様式によりホルモンを分泌させます。 中でも、運動強度はホルモン分泌要因として最も重要になります。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3671

運動と神経内分泌系(標的臓器自体が変容(筋細胞自体の肥大や受容体の増加))

[caption id="attachment_15952" align="alignnone" width="653"] ©James Woodley Photography - www.jameswoodleyphotography.com[/caption] 負荷を徐々に上げるトレッドミルで走る場合、だんだんペースを上げると呼吸が荒くなり、運動継続が困難になりま…

無酸素性エネルギー産生(酸素が無い状況でもATPを合成でき、瞬間的に爆発的なエネルギーを供給できるのは無酸素性エネルギー供給機構によるもの)

軽強度の運動であれば、ATPの再合成に必要なエネルギーは、酸素で食物から得たエネルギー源を酸化してまかないます。 しかし、呼吸を止めても数十秒の全力疾走が可能にもなり、これは酸素が無い状況でもATPを合成できるからになり、瞬間的に爆発的なエネル…

運動すると肩こりや腰痛が緩和するのはなぜか?(血流量低下は、乳酸から分解した水素イオンが細胞の外に浸出し、ヒスタミンなどの発痛物質を発生させ、痛覚を刺激し筋肉に凝りや痛みを生じさせる)

同じ姿勢を長時間維持していると、肩こりや腰痛になることがあります。 デスクワークや自動車の運転をすることが多い人は、このどちらかを必ずといっていいほど経験しています。 肩凝りや腰痛の原因の一つとして考えられているのが、筋肉に対する血流量の減…