免疫
サイトカインは、いくつかの経路を通じて脳に情報を伝達することがきるため、オーバートレーニング症候群(OTS)に関連して起こる身体的、心理的、免疫的低下をもたらす可能性が提示されています。 サイトカインには本来「ホルミシス効果」があると考えられて…
免疫低下に及ぼす栄養素の役割を調査することを主な目的として、幅広い研究が行われてきました。 現時点では、炎症マーカーには糖質(CHO)が最も大きな影響を及ぼすように思われますが、感染率との関連性はまだ証明されていません。
免疫機能障害はアスリートのパフォーマンス低下の主因となります。 現在、炎症および免疫反応に対するエクササイズの影響には、「ホルミシス効果」があると考えられています。 すなわち、中強度のエクササイズは有益であるのに対して、長期間の高強度エクサ…
人の免疫系は、複雑なシステムで、先天的防御(非特異的免疫)と適応防御(特異的免疫)という2つの主要な免疫系で成り立っています。 先天的な自然免疫は、出生時から身体に備わっているため、生体外異物に遭遇することによって改めて賦活する必要のない免疫プ…
アスリートが摂取する抗酸化物質は、組み合わせも用量も多種多様であるため、それらの補給の影響を調べることは困難になります。 いくつかの研究結果によると、抗酸化物質の補給は有益でも有害でもないとされています。 Petersenらの報告によると、1日に500m…
エクササイズによって誘発される免疫機能障害は、主としてコルチゾールなどのストレスホルモンに関連があることが報告されています。 CHO(糖質)はエクササイズ後のコルチゾールの増加を抑制することが示されていますが、コルチゾール濃度がCHOによる免疫の向…
Niemanらは、運動免疫学の研究において主に、持久系エクササイズ(自転車、ランニング)に応答して起こる免疫系の応答について、いくつかの側面を明らかにしています。 高強度かつ長時間の運動は免疫機構に有害な影響を及ぼし、その結果、免疫機能が低下し上気…
まず、脳の視床下部というとろは体温の調節、血圧や水分の調節、内臓のはたらきなどを支配しています。普通、体温は平熱と言われる36~37度にセットポイントが設定されていて、からだは快適に機能することができます。
睡眠不足のアスリートにしばしば観察される現象として、認知パフォーマンスや運動パフォーマンスの低下、反応時間の遅延、気分の状態/情緒の不安定化が挙げられます。 また、代謝および免疫過程も負の影響を受けることが報告されています。
なぜ風邪をひくのか。 かぜは、呼吸器症状と全身症状が組み合わされて起こるかぜ症候群のことをいいます。 【呼吸器症状】・・・くしゃみ、鼻汁、鼻閉(鼻づまり)、喉の痛み、咳、痰など 【全身症状】・・・発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感など かぜ かぜは…
副作用とは、医薬品を使用したときに、病気の施術には関係のない作用が起きたり、健康に害を及ぼす作用が起きることをいいますが、どのような副作用であれ、起きないことが望ましいといえます。 副作用の定義 世界保健機関(WHO):「疾病の予防、診断、施術…
グルタミン グルタミンは特定条件下で欠くことのできない準必須アミノ酸で、人の筋と血漿に最も多く含まれます。 グルタミンは白血球によって使われますが、合成はされないため、筋から供給されます。 (長時間の高強度の)運動は筋内のグルタミン濃度を低下…
現場への応用 ・CHO(糖質)の摂取量は、1日に体重1㎏当たり6~10gとし、非常に高強度の長時間にわたる活動に継続的に参加する多くのアスリートは、ほぼ10gの摂取が推奨される。しかし、必要な総カロリー摂取量が低めのアスリートは、CHO摂取量を体重1㎏当たり…
免疫機能障害を最小限に抑えるには 試合期を通じて非常に高強度のエクササイズが連続的に実施されますが、それに伴い発生する可能性のある免疫障害を最小限度に抑えるために、以下の方法が一般的に推奨されます。 www.nakajimabonesetter.com
脂肪酸と免疫 近年、脂肪酸が免疫機能に果たす役割を調べる研究が始まりました。 エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取が、最適な免疫機能に重要な役割を果たしていることが明らかになっています…
主要栄養素と微量栄養素の欠乏 ある特定の主要栄養素と微量栄養素の欠乏は、アスリートの免疫機能障害に大きな影響を及ぼすおそれがあります。 体重がパフォーマンスの抑制因子であると思われるスポーツや消耗の激しい持久系スポーツ、その他1日に何時間もの…
[caption id="attachment_16003" align="alignnone" width="640"] Young sportswoman wearing white headphones and smart watch during morning jogging over the bridge.[/caption] 運動と疲労 運動時には様々な免疫系の変化が見られ、比較的長い時間ある…
成長ホルモン 下垂体から分泌されるペプチドホルモンで、血中濃度は日内変動は極めて大きいです。 役割として「筋や骨の成長を促す」「体脂肪を減らす」「免疫機能を高める」など健康の維持機増進面でも重要なホルモンです。 その分泌は間脳の視床下部による…
血液プロテインアイソレート 最近のハイテクプロテインのなかには、血液中のたんぱく質を分離・乾燥させた血清プロテイン、血漿プロテインといったものがあります。 血液から分離されたこれらのたんぱく質には、アルブミンやイミュノグロブリンといった、生…