大腿四頭筋
前脛骨筋を強化するためには、クライアントはテーブルもしくはマットに腰をおろし、足にバンドもしくはケーブル装具を取り付けます。 膝をできるだけ真っ直ぐ伸ばしたままで、足を背屈させて最大限抵抗を引き、数秒止めた後、ゆっくりコントロールしながらス…
研究によれば、女性に対してはエクササイズ実施時に大腿四頭筋よりも殿筋群およびハムストリングスを強調することが有益であると示唆されています。 これは、ランジやそのバリエーションエクササイズを行う際には、股関節伸展筋群を活動亢進するための調整を…
神経筋系トレーニングと傷害予防 一般に神経筋トレーニングは、ストレングストレーニング、バランストレーニング、プライオメトリックトレーニング、固有受容性トレーニング、さらにコアの強化トレーニングや関節の動的安定トレーニングを統合するものになり…
運動とは、骨格系、特に関節に作用する筋の力が、トルクやモーメントを生み出して、回旋、ひねり、曲げなどの動作として現れたものになります。 これらの動作は、筋が受ける刺激の強さと筋における力発揮の大きさによって左右され、筋によって生み出される力…
受動的安定:膝関節は骨、半月板、靭帯、そして関節包により受動的に安定しています。 前十字靭帯(ACL)は主として前後方向の移動、内反・外反モーション、内旋・外旋モーションを調節することにより膝関節を安定させています。 能動的安定:能動的に安定させ…
動的な関節安定性は、受動的制限(靭帯と関節の配置)および能動的制限(筋と神経筋コントロール)によって影響を受けます。 能動的制限が損なわれると、傷害リスクが高まります。 筋力不足により神経筋コントロールが不十分になり、傷害の引き金となります。
女子における神経筋の不均衡とACL損傷リスクの増大に関して、提案されているもうひとつの理論は、膝関節伸筋に関して、相対的に低い屈筋の動員であり、これはクローズドチェーンの動的ハムストリングス/大腿四頭筋ピークトルクの出力を反映している可能性が…
筋の内側と外側のアンバランス、特に大腿四頭筋とハムストリングスのアンバランスは傷害のリスク因子であると説明されています。 男女のACL損傷をもたらすことが知られている高リスクの運動パターンで大腿四頭筋の活性化パターンを調査した研究によると、女…
大腿四頭筋優位と傷害の関係 修正可能な神経筋制御の欠陥はしばしば女子アスリートに認められ、「大腿四頭筋優位」と呼ばれており、膝関節の伸筋と屈筋の筋力、動員、コーディネーションの不均衡と定義されます。 膝関節をほぼ完全に伸展させた着地は、一般…
膝関節の安定は受動的にも能動的にも生じます。 骨、半月板、靭帯、そして関節包は、膝関節を受動的に安定させるシステムを構成しています。 例えば、ACL(前十字靭帯)は、主として前後方向がの移動、内反・外反モーション、内旋・外旋モーションを調節するこ…
大腿四頭筋とハムストリングスのバランスのとれた共収縮は、脛骨の前方移動の大きさに影響を及ぼし、前向きの力がもたらす膝関節への負荷を減少させます。 Liらは、死体膝に対して膝関節の屈曲角0°、15°、30°、60°、90°、120°で大腿四頭筋だけに負荷をかけた…
女子選手と非接触型前十字靭帯損傷 女子選手は非接触型ACL損傷を起こしやすい潜在因子を有しています。 しかし、適切にデザインされたトレーニングプログラムは、このような傷害の可能性を低下させられるとRenstromらは主張しています。
殿筋の活性低下はACL断裂と同時に発生する膝蓋大腿疼痛症候群のリスク因子であるとされています。 研究によると、殿筋の活性低下と大腿四頭筋の活性増加は、片脚で着地する際、男性に比べ女性で多く見られ、これが非接触型ACL傷害を女性が起こしやすい重要な…
下肢の筋挫傷(肉離れ)やオーバーユースによる慢性障害予防には下肢筋群の柔軟性の改善が求められます。 下肢筋群の中でも、大腿四頭筋、腸腰筋、下腿三頭筋、ハムストリング、内転筋群の静的あるいは動的ストレッチが有効とされています。 また、適切なアラ…
ACL損傷のもう一つの主要なリスク因子は、下肢間の筋力の非対称性になります。 研究により、ハムストリングスの短縮性/伸張性筋力が左右で15%以上差があると、これらの筋の傷害のリスクが増大することが明らかになっています。 同様に、サッカー選手におい…
ジャンプ動作の多用により発生する、使いすぎ障害です。 大腿の前面にある大腿四頭筋は膝蓋骨、いわゆる膝の皿につながり、膝蓋骨は膝蓋靭帯を通して脛骨につながります。 膝関節を伸ばすときは大腿四頭筋が収縮して脛骨を引っ張るようになっているため、ジ…
膝蓋骨は通常一個の骨化核から発生します。ときに2個以上の骨化核が成長期に癒合せずに遺残してX線像で分裂しているように見えることがあり、これを分裂膝蓋骨と呼びます。多くは症状はなく施術の必要はありません(無痛性)。 有痛性で、スポーツや日常生…
オスグットシュラッター病は膝の脛骨粗面に生じる骨端症です。骨の成長期(骨端線閉鎖前)にスポーツ障害として発症し、スポーツを活発に行う10~15歳、男子に好発します。 膝を伸展した時に大腿四頭筋の収縮が膝蓋腱を介して脛骨粗面を牽引します。この…
片側と両側の膝関節置換術 変形性膝関節症の施術において保存療法が適応しない場合、痛みを和らげ、生活の質を向上させうる膝関節置換術には様々なタイプがあり、今日、非常に多く実施されているのは、片側膝関節置換術(UTKR)になります。 手術後の早い段階…
置換術処置の差異 単顆膝関節置換術の転帰に関する研究の大多数は、精度/アライメント、生存、コストの評価に焦点をあてたものになります。 単顆膝関節置換術と片側膝関節置換術(UTKR)の転帰に関する比較に関する比較研究では、実際の身体パフォーマンスでは…
変形性膝関節症と置換術 関節が変性すると、日常生活の多くの活動が困難になり、膝関節全置換術は、変形性膝関節症の施術において実行可能な選択肢のひとつとなっています。 膝関節置換術およびリハビリテーション後の評価では、術後の大腿四頭筋が衰えます…
筋肉のトレーナビリティー(筋肥大、筋力の着きやすさなど)と遺伝を関連づける研究は昔から行われており、その一つが、筋の組成に関わるものです。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-2807
エキセントリック収縮で優先的に使われる速筋線維は、糖を主なエネルギー源としており、エキセントリックを繰り返すようなタイプのトレーニングを行うことにより速筋線維の肥大や機能向上が起これば、血糖の吸収能も向上することが期待できます。 ※とくに大…
膝伸展力 下半身の筋力の目安として、大腿四頭筋による膝伸展力(レッグエクステンション)がよく用いられます。 スプリンターと長距離ランナーでこの力を測るとスプリンターのほうが大きな力を発揮します。 しかし、筋電図を用いて膝伸展力を発揮している時…
競技能力と柔軟性 多くの競技種目において、柔軟性は競技力向上に不可欠な要素として考えられています。 各競技特有の動作を行う上で、局所の関節の可動域が大きいことが有利であることも指摘されており、水泳選手(自由形〉の場合、肩関節の可動域が大きい…
プライオメトリックトレーニング 短時間に大きなパワーを発揮する能力(爆発的パワーの発揮能力を高くする)を向上させるのに有効なトレーニング方になります。 筋肉が伸張性収縮を素早く行った直後に短縮性収縮を行う「ストレッチ・ショートニング・サイク…
等張性筋力トレーニング(isotonic exercise) 水の入ったバケツを床から台の上に持ち上げようとする時、上腕二頭筋は等張性筋収縮を行ないます。 等張性筋収縮とは関節運動を伴いますが、負荷は一定のものであることが条件になります。 https://nakajima-bo…
OKCとCKC OKC(open kinetic chain、開放運動連鎖)はランニングでいえばリカバリーフェーズにあたり、足部が床面と接していない状態になります。 CKC(claused kinetic chain、閉鎖運動連鎖)はサポートフェーズにあたり、足部が床面に接した状態のことにな…