Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

思春期

SSCにおける思春期と暦年齢を考える(成熟段階で最もよく明らかとなる現象は身長の急激な増加になり、最大身長発育速度{PHV:peak height velocity}として知られている)

思春期前は暦年齢では通常8歳からですが、性成熟段階には達していません。 この成熟段階は思春期前の身体発達の時期であり、成長の加速と第二次性徴の発現により特徴づけられていますが、まだ完全な生殖能力は有していません。 思春期になると子どもの性的成…

成長と成熟におけるSSCの増強作用の注意点(思春期を経て、筋腱系や神経筋系の変化を含む多くの生理学的変化を経験するが、生物学的年齢は暦年齢とは一致せず、なかには数年の開きがある)

根本的なメカニズムが何であるかにかかわらず、SSCの増強作用は否定できず、成人では、CMJとSJのパフォーマンスに関してすでに多数の研究が行われています。 しかし、思春期前および青年期の青少年に関してこれらのジャンプの調査を行った研究は、成人に比べ…

子供の姿勢に対する運動の効果(近年、抗重力筋の緊張に重要な役割を果たすセロトニン神経の活性低下が報告されている)

子どもの姿勢と体幹筋力 子供の姿勢が「ちょっと気になる」「どこかおかしい」と保育・教育現場の教員の多くが感じており、この問題のひとつに体幹筋力の低下があります。 重力に抗して姿勢を保持するには背筋力をはじめとした抗重力筋の緊張が必要になりま…

若年サッカー選手における動作スキルのレベルと傷害の関連(神経路を刺激することは、運動プログラミング、予備的な筋活動、反射的な神経筋応答の向上をもたらし、動的な関節の安定性と運動スキルが向上する)

神経による筋の精密な制御は、身体動作、および細かく調整された運動スキルの実行を最適化し、さらには動的制御(筋が関節安定性に果たす役割)による関節安定性を向上させます。 神経路を刺激することは、運動プログラミング、予備的な筋活動、および反射的な…

若年サッカー選手における傷害危険因子(9歳~15歳の期間に直線的に受傷率が上昇する事、特に最大成長速度(PHV)が出現する13歳前後で躊躇な上昇を示す)

近年の研究により女子サッカー選手の傷害を引き起こす様々な危険因子と傷害予防の重要性が明らかになっています。 若年男子サッカー選手において報告されている傷害は、主に下肢の傷害であり、非接触型傷害の発生がより高く、特に多いのは足関節と膝関節の捻…

バイオバンディングにける アスリートの選抜における相対的な年齢バイアス(より年長な選手、より成熟した選手に対する選択バイアスが存在することが認識されている)

スカウトの過程の一部として、より年長な選手、より成熟した選手に対する選択バイアスが存在することが認識されているため、英国やスコットランドの多くのプロサッカークラブは、選抜試験を実施しています。 同様に、PSVアイントホーフェンのサッカーアカデ…

バイオバンディングの応用(女子体操選手における成熟の遅れは、成長板が反復的な圧力や極小外傷、また衝撃などの不都合な力学的要因に長期的にさらされる結果、慢性脊椎傷害の潜在的危険因子となることが確認されている)

女子体操選手における成熟の遅れは、成長板が反復的な圧力や極小外傷、また衝撃などの不都合な力学的要因に長期的にさらされる結果、慢性脊椎傷害の潜在的危険因子となることが確認されています。 バイオバンディングの応用により、若いダンサーの成熟度の個…

バイオバンディングとタレント発掘(発掘と育成の過程全体は、身体的成長や生物学的成熟および行動発達などの要求と様々な相互作用から影響を受ける)

才能のある若年アスリートを発見し確認することは、大抵のスポーツクラブ、全米レベルの競技連盟、そしてアメリカの多くの大学対抗スポーツプログラムにとって主要な目標のひとつになります。 才能は競技での成功に基づいて、また、競合する同年齢のグループ…

バイオバンディングにおける青少年の思春期の成長スパート(小児期の最小成長速度からの変化のポイントは、予測最終身長の約88~89%で起こり、その後95~96%で成長スパート前の値に戻る)

パーセント予測最終身長は成長速度の指標ではありません。 しかし、それは、青少年が思春期の成長スパートを通過中であることを示すために用いることができます。 先に指摘したように、長期的データから収集したエビデンスは、PHVが最終身長の91~92%で起こ…

小児期のスピード向上トレーニングにおいて重要視されるべき「接地時間」(自然には発達しないことが知られている因子(接地時間とストライド頻度))

推進力と接地時間 スピードは一般的にストライド長(SL)とストライド頻度(SF)によって証明されますが、どちらも必ずしもトレーニングの焦点となるものではありません。 むしろ、スプリンターが推進力を発揮できる接地時間にトレーニングの焦点を置くこと…

高校生アスリートのためのシーズン中のトレーニング目標(最大筋力を維持し、パワーと高速の力発揮に転換し続けること)

高校生年代のアスリートは、トレーニングの強度や量、時間が十分なものであれば、発育発達が自然にもたらしてくれる結果以上に筋力レベルを著しく向上できることを示すエビデンスが数多く得られています。 実際、8~20週間のトレーニングプログラムで筋力が約…

思春期頃のアジリティ能力向上の要因(ホルモン変化が神経系のさらなる発達、筋横断面積の増大、波状角の増大、筋線維タイプの分化を促し、力発揮能力を向上させる)

方向転換速度の発達は直線的ではない 既存の断続的および横断的研究によって、青少年期の子供における方向転換速度(CODS)は自然に発達するものの、その発達は直線的ではないことが間接的に示されています。 この見方は近年の調査においてさらに強まり、12…

青少年全般(5~18歳)に推奨されるべきトレーニングの種類と強度の議論(あらゆる種類のMSF(筋骨格系能力)トレーニングが青少年に有益であるという、統一された明確なメッセージが発せられないのは、様々な問題が文献で十分に考察されていないことに関連している)

青少年全般(5~18歳)に推奨すべきトレーニングの種類と強度の議論 青少年全般(5~18歳)に推奨すべきトレーニングの種類と強度については、今なお議論が続いています。 あらゆる種類のMSF(筋骨格系能力)トレーニングが青少年に有益であるという、統一された明確…

思春期における前十字靭帯損傷のリスク因子(思春期の筋骨格系の成長がそれに相応する神経筋の適応を伴わないことにより内的ACL(前十字靭帯)損傷リスク因子を助長する)

男子は、実年齢を重ねるとともに、成熟段階と相関してパワー、筋力、コーディネーションの増大示す一方、女子は、思春期を通じて示す変化が有意に小さいことが示されています。 女子は、男子にみられる身長、体重、神経筋パフォーマンス間の相関関係は、思春…

思春期前のトレーニングの重点(脳と神経筋系の成熟速度が最大に達している思春期の子供に基本的運動スキル、基本的スポーツスキルを習得させる事は非常に重要である)

若年アスリートが様々な競技場面において、熟練した動作を発揮するためには「歩行」「ランニング」「ジャンプ」などの基本的運動スキル(FMS:Fundamental Movement Skill)と、「キャッチ」「ホップ」「ギャロップ」などの基本的スポーツスキル(Fundamental S…

性別と年代における筋疲労の蓄積(思春期の男子は成人男性よりも疲労耐性が大きいのに対し、思春期の女子(思春期半ば14~15歳)と成人女性の間には差がないことが明らかになっている)

青少年アスリートアスリートのトレーニングに関する最後の注意事項は、彼らの筋疲労に対する抵抗力であり、高強度の間欠的エクササイズ中の回復力になります。 思春期直前の子どもたちは1回から数回の反復的高強度運動に対しては、思春期の若者や成人よりも…

統合的神経筋トレーニング(INT:integrative neuromuscular training)

青少年における傷害の発生頻度を直接低下させることを目的とした統合的神経筋トレーニング(INT:integrative neuromuscular training)プログラムはスポーツ関連傷害に伴う神経筋のリスク因子を修正できることが示されています。 青少年、および若年アスリート…

青少年アスリートの傷害リスクを低減する統合的神経筋トレーニング(スポーツ活動中の神経筋コントロールは、感覚運動系が適切に機能することに依存している)

神経筋バイオメカニクスにかかわるリスク因子は、INTプログラムによって制御できることが研究により示されています。 これらのプログラムはアスリートの傷害発生率を直接低下させることが知られています。 さらに、INTプログラムの実施と前十字靭帯(ACL)傷害…

子どものジャンプパフォーマンス(思春期前の子どもは、反動作中にかがみ込む深さに違いがみられること、離地の際に(重心線に対して)より後方に傾いた姿勢をとることに、このような違いは、かがむ際に可動域(ROM)が制限されている)

これまでの研究にて言及された予備伸張の増強作用によるパフォーマンスの向上は、主に成人を対象とした調査から得られています。 青少年、とくに思春期と思春期前の若者は、筋/腱の反射の発達に関してまだ十分な成熟レベルに達していないため、同レベルの増…

殿筋の活性化低下(殿筋の活性低下はACL断裂と同時に発生する膝蓋大腿疼痛症候群のリスク因子であるとされている)

殿筋の活性低下はACL断裂と同時に発生する膝蓋大腿疼痛症候群のリスク因子であるとされています。 研究によると、殿筋の活性低下と大腿四頭筋の活性増加は、片脚で着地する際、男性に比べ女性で多く見られ、これが非接触型ACL傷害を女性が起こしやすい重要な…

コーディネーション能力(思春期前期は適切なコーディネーション能力をしっかりと身に付ける最適な期間であり、一方、より遅い段階(成人期)は、このスキルを最大限に向上させるには、比較的困難な時期になる)

コーディネーション能力とは コーディネーション能力は様々に定義され、また様々に異なり、複雑な運動スキルを実行する能力を含んでいます。 複雑な運動スキルを実行する能力、動作をコントロールし調節する能力、そして環境にある物質や事象のパターンに関…

青少年のアジリティトレーニング(思春期直前の技術的能力が不足している子どもの場合、第一の焦点はFMSの発達に、第二の焦点はCODSとRATに置くべきとされている)

青少年におけるアジリティトレーニング 青少年のアジリティトレーニングに関する科学的な研究の不足にもかかわらず、Lloydらは、最近、FMSと方向転換のスピード(CODS)および反応アジリティトレーニング(RAT:reaction agilit training)に基づいた技術的能力の…

青少年アスリートにおける神経筋傷害リスク因子の分析(筋疲労、筋の活性化のタイミングと大きさの変化、筋力不足、前額面コントロールの優位性(動的外反)、下肢の神経筋のアンバランス、不十分な筋スティフネス、姿勢安定性の不足、固有感覚の変化、そしてフィードフォワードコントロール等がある)

神経筋リスク因子とスポーツ傷害 青少年アスリートのINTプログラムの最適化は、神経筋リスク因子がスポーツ傷害を引き起こすメカニズムを知ることから始まります。 青少年アスリートが最も傷害を負いやすい身体部位に焦点を合わせます。 すなわち、足関節と…

思春期の成長(小児期にFMSを発達させ、その後思春期にSSSを開発させることが理想的とされている)

子ども、思春期の若者に必要とされるFMS要素 子どもたちや思春期の若者が成長するにつれて、集団競技への参加など、より複雑で要求の厳しい身体活動を行うためには、さらに広範囲のFMSが必要になります。 体力を維持し、傷害リスクを低減するためには、FMSと…

青少年のレジスタンストレーニングプログラム(レジスタンストレーニングに関連して起こる傷害は、主として、監督の不在による不十分なエクササイズテクニックや不適切なトレーニング負荷の利用が原因になる)

筋力 科学的な研究が提供するエビデンスによると、青少年のレジスタンストレーニングプログラムは、資格のある専門職が適切に指導している場合には多くの利益をもたらし、傷害のリスクもきわめて低くなります。 スポーツ関連の傷害や身体活動関連の傷害のリ…

子どもにおける運動の効果(筋持久力のトレーニングには至適年齢があり、トレーニング効果は、6歳から14歳までは年齢が進むにつれて増大し、12~15歳で最大となり、15歳以降は逆に減少する)

最近の研究は、学童期や若年期に丈夫な骨を作ることが、成人期およびその後の人生全般にわたって健康な骨状態を保つための最善策であることを明らかにしています。 アメリカスポーツ医学会やカナダ骨粗鬆症学会も、規則正しい中程度の運動が転倒を減少させ、…

骨密度にあたっての診断基準(骨粗鬆症という言葉は、子どもや青少年の場合は、BMDのZスコアが-2.0以下であり、かつ医学的に深刻な骨折歴がない場合は、「実年齢に対して低骨量である」という表現が推奨される)

骨粗鬆症の新たなガイドライン 2008年7月、International Society for Clinical Densitometry(ISCD:国際医療測定協会)によって、DXA法を用いた幼年期および思春期における骨粗鬆症の診断基準と、BMD値の解釈に関する新たなガイドラインが出されました。 小…

野球のジュニア選手の投球動作(投球動作を高いレベルへ導く要因として、体幹や下肢の強さが求められるが、下肢の筋量は遅れて増加する傾向がある)

投球動作の運動技能 自分の身体そのものの移動が伴う移動系動作に対して、投球動作は自分の身体以外のものを操作する操作系の動作になります。 そうした中でも野球における上手投げは、後天的に学習によって獲得する運動技能であり、成長に伴って身につく技…

思春期のトレーニングの重点(PHV:最大身長成長速度と体重の最大成長速度(PWV)のピークを向かえると性ホルモン濃度の上昇による筋量の急増を特徴とし、筋サイズの増大(筋線維サイズの増大)、さらに筋横断面積が増大して発揮筋力が向上する)

思春期のトレーニングの重点 子供がPHV(身長の最大成長速度)に近づくと、男女ともに筋および骨格組織の成長速度が不均衡になる可能性があり、注意が必要になります。 また、若年アスリートの運動能力向上と成長が非直線的かつ急速に起こる段階であるこの時…

小児の筋肉の発育・小児科学的観点「子どもは大人のミニチュアではない」

筋肉の発達 体重が30㎏までは、男女ともに体重における筋重量の占める割合にほとんど差が無く、筋肉の発育は性ホルモンの影響で思春期にスパートを示し、男子では増えた体重の80%くらいが筋重量の増加になりますが、女子では40%くらいで脂肪の増加が目立ち…