Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

投球障害施術

投げ込みとオーバーユース障害(子供や青少年におけるオーバーユースの約50%は予防可能とされており、特に外的因子の「不適切な練習方法」の影響が最も強い)

「投げ込み」の定義は明確ではありませんが、一般的には、投球に関する筋持久力やスキルを高めるために、ピッチャーが普段の投球よりも多い球数、例えば、1試合9イニングスに相当する分量などのまとまった球数を投げることを指します。 「肩は消耗品である」…

投球時の肘関節内側部における外反モーメントと内反モーメント(投球中の外反モーメントは120Nmで、UCL(肘内側側副靱帯)の損傷は34Nmで報告されている為、肘内側の主要な動的スタビライザーの筋力、および持久力が野球肘予防には重要になる)

投球のたびに肘関節内側部の開口に反応して、内側開口を引き起こす外反モーメントに抵抗する内反モーメントが肘関節内側全体に発揮されます。 内反モーメントは引張応力を軽減し、肘関節外側周辺の圧迫を抑制し、ボールをリリースするまで前腕、手、ボールの…

骨盤の不安定性やそれに伴う筋のアンバランスに関連付けられる股関節の障害とは(アスリートによくみられるパターンのひとつが、股関節屈曲筋群や腰部伸展筋群は強固ではあるが硬く、その一方で、腹筋群や股関節伸展筋群は伸張性はあるが弱いという状態になる)

いくつかの股関節関連の傷害、例えば、腰痛や股関節屈曲筋、ハムストリングスおよび鼠径部の挫傷、腹部ヘルニアなどは、多くの場合、骨盤の不安定性やそれに伴う筋のアンバランスに関連付けられます。 アスリートによくみられるパターンのひとつが、股関節屈…

肩前部の不安定性や疼痛を予防する現場への応用(腹臥位での肩甲平面の外転エクササイズを選択することは、肩とローテーターカフの筋組織の活性化に有効であることが明らかになっている)

肩前部の不安定性や疼痛を予防する 腹臥位での肩甲平面の外転エクササイズを選択することは、肩とローテーターカフの筋組織の活性化に有効であることが明らかになっています。 したがって、これらのエクササイズは、肩とローテーターカフの脆弱性から生じる…

レジスタンストレーニングにおける肩関節の傷害を避けるために必要な手段(可動性の制限とともに、ローテーターカフや肩甲骨周囲の筋組織の脆弱性など、関節や筋の異常な特性に対処するエクササイズを、現行のトレーニングルーティンに取り入れることが重要になってくる)

トレーニングと傷害 研究により、筋力、パフォーマンス、そして筋肥大の向上をもたらすトレーニング変数が明らかになっています。 しかし、肩の傷害や障害をもたらすと予想される病因的なリスク因子および筋力や可動性の望ましくない適応については、まだ十…

エクササイズの選択と肩の傷害(ベンチプレスの下降(伸張性)局面は、特に腕が体幹より低く下ろされた場合には、多くの傷害の原因とされている)

「ウェイトリフター肩」と呼ばれる鎖骨遠位の骨溶解 RT集団で増加した発生率により、「ウェイトリフター肩」と呼ばれる鎖骨遠位の骨溶解は、しばしばベンチプレスに起因するとされています。 末梢神経損傷は稀ですが、筋肥大による伸張あるいは圧迫による神…

レジスタンストレーニングと肩関節傷害の考察(関節関連の傷害には肩前部の不安定性があるが、これは多くの場合、ビハインドネック・ミリタリープレスやラットプルダウンなどのエクササイズ中にとるハイファイブポジションの結果であると想定されている)

レジスタンストレーニングと肩関節傷害 レジスタンストレーニングプログラムは、予防目的のプログラムとは反対に、パフォーマンスの向上を目的に作成されることが多いため、競技選手にもレクリエーションレベルの参加者も傷害の危険にさらされます。 エクサ…

レジスタンストレーニングにおける肩の可動性のアンバランスとは(RTの活動中に必要な頭上動作は通常、腕を外転、外旋させたハイファイブポジションが要求され、それが肩の機能障害に関連づけられている)

肩の可動性のアンバランス 研究では、オーバーヘッドスポーツの参加者における肩の可動性のアンバランスが取り上げられています。 RTの活動中に必要な頭上動作は通常、腕を外転、外旋させたハイファイブポジションが要求され、それが肩の機能障害に関連づけ…

急性および慢性の肩関節傷害のリスク因子(RT集団にみられる一般的な異常リスク因子は、筋力のアンバランス、肩前部の不安定性、可動性の低下などが挙げられる)

急性および慢性の肩の傷害 急性および慢性の肩の傷害に関しては、それら両方の病因に関連があるとされる変数が明らかにされ、内因性または外因性のリスクとして分類されています。 RTの結果生じる関節と筋の異常な特性などの内因性リスク因子は、傷害のリス…

レジスタンストレーニングと末梢神経損傷(末梢神経損傷の発生頻度は、RTによる傷害の8%以下であり稀ではあるが、ある種の神経は、その存在部位の結果、伸展性または圧迫性の神経障害になりやすくなる)

急性、慢性の末梢神経損傷 RTにより、慢性・急性両方のメカニズムの結果、末梢神経損傷が起こる可能性があります。 その原因としては様々な因子が推測されていますが、不適切なテクニック、オーバートレーニング、直接的外傷、可動域末端での伸展損傷、筋肥…

レジスタンストレーニングにおける肩関節不安定症と脱臼(肩はハイファイブポジション(臨床環境では「不安定肢位」と呼ばれる)で関節が外れることが多く、ハイファイブポジションが必要なエクササイズにおいて重い負荷を用いることにより、肩関節の脱臼を起こしやすくなる可能性がある)

レジスタンストレーニングと肩の不安定性 RT集団では、肩甲上腕関節における肩前部の不安定症が確認されています。 ベンチプレス、ビハインドネック・プルダウン、ミリタリープレス、チェストフライなどの一般的なエクササイズ中の不適切な姿勢により、RT集…

レジスタンストレーニングと肩鎖関節の傷害(鎖骨遠位の骨融解はいわゆる「ウェイトリフター肩」としても知られ、肩鎖関節の離開、肋軟骨下の疲労骨折、肩鎖関節を形成する鎖骨遠位における骨の融解などを特徴とする)

肩鎖関節の傷害とトレーニング 肩鎖関節には上肢RTの過程で増加した負荷がかかるため、鎖骨遠位の骨溶解といわれる症状が起こりやすくなります。 鎖骨遠位の骨融解はいわゆる「ウェイトリフター肩」としても知られ、肩鎖関節の離開、肋軟骨下の疲労骨折、肩…

レジスタンストレーニングに起因する肩関節複合体の傷害(疫学的報告によると、肩関節複合体は主要な負傷部位であり、その羅患率は22~36%に及ぶ)

肩関節複合体の負傷 疫学的報告によると、肩関節複合体は主要な負傷部位であり、その羅患率は22~36%に及びます。 Keoghらは、オセアニア地域のウェイトリフティング選手(n=101)の調査を行ない、傷害パターンを調べた研究によると、肩関節複合体は報告された…

レジスタンストレーニングに起因する肩の障害(RTを集団で起こる傷害や障害のうち最大36%が肩関節複合体で発生している)

レジスタンストレーニングと肩の障害 レジスタンストレーニング(RT)は、スポーツ競技のための筋骨格の強化、障害のリハビリテーション、様々な健康や体力にもたらす利益などを実現する手段として提唱されてきました。 RTに起因する障害の発生率は過去10年間…

肩関節後部の緊張に対する柔軟性エクササイズの選択(一般的に、ストレッチプログラムを開始すると、短時間に可動性の向上がみられ、肩関節後部の緊張(PST)が改善されると、内旋および水平内転の可動性向上が自覚される)

サイドライイングクロスアームストレッチ サイドラインクロスアームストレッチでは、ストレッチする側を下にして側臥位をとり(これで肩甲骨を安定させる)、腕を90°外転させ、その姿勢をとったら、反対側の腕を(肘の辺りをつかんで)胸の前を横切るように引き…

肩関節に対するスリーパーストレッチおよびクロスアームストレッチ(いずれのストレッチングも効果が確認されており、また比較的簡単に行え、そのうえ、症状の有無に関わらず誰でも容易に実施できる)

肩関節後部の緊張を改善するもの スリーパーストレッチおよびクロスアームストレッチは、肩関節後部の緊張(PST)を改善するものとして推奨されています。 いずれのストレッチングも効果が確認されており、また比較的簡単に行え、そのうえ、症状の有無に関わら…

肩関節後部の柔軟性エクササイズ(水平内転(クロスアームストレッチ)などは、肩甲骨を安定させずに行なうと、肩甲胸郭関節が代償運動を行ない、本来の効果が得られないおそれがある)

肩関節後部の緊張を改善するには 肩関節後部の緊張(PST)を改善するものとして、多くのエクササイズが推奨されています。 ただし、後部構造をストレッチするものとしてよく処方される肩関節複合体の動作、例えば水平内転(クロスアームストレッチ)などは、肩甲…

アスリートに多発する肩関節後部の緊張のバイオメカニクス的考察(肩関節後部構造の可動性制限は、肩関節の機能不全の発生と継続にかかわる要因となる)

肩関節後部の緊張 肩関節後部の緊張(PST)がもたらし得る可動性障害と、その改善方法に関する提言を理解するためには、肩関節後部の解剖学的構造について理解する必要があります。 肩関節複合体は、肩関節、肩鎖関節、胸鎖関節、および肩甲胸郭関節からなりま…

アスリートに発生する肩関節後部の緊張の改善(バイオメカニクス的観点からみて、PSTは直接的に上腕骨頭の偏位異常に関与し、それが前述したような肩関節疾患を引き起こしている可能性が考えられる)

肩関節後部の緊張と肩関節痛の発症 肩関節後部の緊張(PST)は、肩関節痛の発症に関与する一般的な障害の一つになります。 肩関節の疾患は、人口の67%において生涯に一度は羅患するといわれています。 肩関節痛を引き起こす原因は様々ですが、発生頻度の高い疾…

野球に特異的な適応(多平面での回旋運動、特に肩、体幹、および股関節における回旋では、協調性を必要とし、これらの動作の想起と反覆を連続的にも散発的にも実行できる筋群と関節構造を必要とする)

野球における特異的な動作を考える 多平面での回旋運動、特にそのほとんどが野球に関連づけられている肩、体幹、および股関節における回旋では、協調性を必要とし、またこれらの動作の想起と反覆を連続的にも散発的にも実行できる筋群と関節構造を必要としま…

野球選手の安定性-基礎を作る(野球では、身体の3平面(前額面、矢状面、水平面)全てで動作を行わなければならないため、関節運動およびローカル筋群の柔軟性について、より高度な適応と向上が求められる)

アイソメトリックトレーニングと静的保持 スタティックホールド(静的保持)を用いたアイソメトリックトレーニングの手法は、漸進的なプログラムにおいて有益な役割を果たします。 静的姿勢を安定させることができない選手を同様の安定化パターンを要する動的…

固有感覚と爆発力(アイソメトリック:等尺性における安定性の優れた基礎が構築されていると、動作の必要性が生じた場合に、固有感覚、すなわち動作を伴う関節安定化の作用によって、より素早く効率的な反応が調整される)

固有感覚の向上とは アイソメトリック(等尺性)な安定性の優れた基礎が構築されていると、動作の必要性が生じた場合に、固有感覚、すなわち動作を伴う関節安定化の作用によって、より素早く効率的な反応が調整されます。 固有感覚を向上させることで、関節と…

野球における戦略的エクササイズ処方:傷害予防とパワー発揮の両立(競技力向上プログラム作成にあたって、常に特別な注意を払うべきことは、多様な角度と速度を用いた様々な筋刺激を通じて、特異的適応を獲得することになる)

野球の競技力向上における中心的要素 レジスタンストレーニングと無酸素性コンディショニングは、今なお野球の競技力向上における中心的要素になります。 野球の競技力向上プログラム作成にあたって、常に特別な注意を払うべきことは、多様な角度と速度を用…

本日は"野球人のカラダを考える会" -第1回研究会- 選手育成〜フィジカルトレーニングの考え方

-第1回研究会- 選手育成〜フィジカルトレーニングの考え方 高校球児の栄養補給とチーム強化、高校球児の投球障害〜リハビリ現場でのフィジカルチェック ケガ人ゼロのチームを目指して!少しでも選手に還元できるように。塩多先生ありがとうございました(^-^)…

肩の内旋可動性(オーバーヘッド動作を行なうアスリートは、利き手の肩の外旋可動域が反対側の肩に比べ有意に大きく、内旋可動域は有意に小さい傾向にある)

肩の内旋可動性(SIRM:shoulder internal rotion mobility) 肩の内旋可動性(SIRM:shoulder internal rotion mobility)を保持することは、野球、競泳、テニスなどの選手や陸上競技の投てきの選手など、オーバーヘッド動作を行なうアスリートの成功にとって重…

運動学習法としての集中法と分散法(疲労は、反応時間やコーディネーション能力、運動の緻密さや筋出力など低下させ、筋の衝撃吸収能力をも減退させるため、肉離れなどの傷害を誘発させる)

集中法と分散法 運動学習法として、分散法と集中法が提唱されています。 分散法は、短い休息を挟みながら練習を行う方法であり、一方、休息を入れずに連続的に練習を行うのが集中法になります。 スキルを獲得し、競技パフォーマンスを向上させるためには、「…

投球側の肘関節の評価:機能的外反ストレステスト(外反伸展過負荷は外反ストレスと強力な上腕三頭筋の伸展を合わせた肘関節後内側の傷害メカニズムのひとつであり、投手の間で肘頭骨棘形成を起こす根本的原因になる)

受動的外反ストレステスト 外反の不安定性を評価するために行われる一般的な徒手テストは、受動的外反ストレステストになります。 完全にリラックスした状態で、やや腕を外転し、肘関節を20~30°屈曲させ、この状態で肘関節内側に外反ストレスを加えます。 結…

肩甲胸郭関節の安定化の重要性(ローテーターカフと肩甲胸郭関節安定筋群の両方が疲労、筋力不足が存在すると、上腕骨頭を安定させる棘上筋の機能に悪影響を及ぼし、肩甲上腕リズムに変化が生じる)

ローテーターカフトレーニングの重要性 ローテーターカフ筋群(特に肩甲下筋、棘下筋、および小円筋)は、上腕骨を安定させ、三角筋と棘上筋の外転を可能にすることにより、肩甲上腕関節(GHJ)の効率的な動作に必要な偶力を生み出します。 同様に、肩甲骨を安…

投球肘の評価:可動域の測定(正常な運搬角は11~15°外反であるのに対し、成人の投手は15°を超える外反アライメントが一般的であるとされ、前額面可動域が大きいことは慢性的に伸張されて悪化した靭帯の弛緩性を示す)

肘関節評価の重要性 投球側の肘関節と非投球則の肘関節の比較は、構造的な異常や不安定性、および可動域不足を識別するために欠かすことができません。 多くの場合、減少した可動域は関節の拘縮あるいは損傷を示唆していますが、反復的な投球中に蓄積された…

肘関節屈筋群の伸張と伸張性筋活動エクササイズの組み合わせ(外反伸展の過負荷を減少させ、肘頭骨棘形成、インピンジメント症候群や離断を防ぐ)

肘関節屈筋群の伸張性筋活動エクササイズ 肘関節屈筋群の伸張と伸張性筋活動を組み合わせることにより、投手を外反伸展の過負荷(VEO:Valgus Extension Overload)から保護できます。 VEOは、肘関節外反トルクの安定化が不十分で、投球腕の加速がピークに達し…