最大酸素摂取量
Yo-Yo間欠的回復テスト(YYIRT:Yo-Yo Intermittent Recovery tests)は、スポーツ選手の反復運動能力と運動間の回復能力を評価するために作成されました。 テストは、各アスリートの体力レベルに応じて、低い場合の「レベル1」(YYIRT1)と高い場合の「レベル2」…
12分間クーパー走テストは、パフォーマンスがトレッドミルで限定されるVO2maxに有意に関連付けられる持続的フィールドテストになります。 クーパー走テストは線形のランニングプロトコルで、アスリートが強度を「マイペースで」決めながら、できるだけ長い距…
トレーニング速度の利用は、有酸素性、無酸素性体力を発達させる場合に、正確かつ大いに効果的であることが報告されています。 クライアントの有酸素性、あるいは無酸素性機能の正確な評価は、最大酸素摂取量(VO2max)での速度(vVO2max)になります。 vVO2max…
リン酸サプリメントは、エルゴジェニリックエイド(パフォーマンス増強物)として、アスリートにより60年以上前から使用されています。 第一次世界大戦中のドイツの医師が、リン酸ナトリウムを主成分とするサプリメントにより「体力」が向上することを指摘し…
プロサッカー選手におけるYo-Yo IRテストの結果は、プロサッカー選手の競技レベルの違いを反映させることが報告されています。 国際レベルの選手のほうが国内レベルの選手よりも試合中の高強度ランニングが多いことが明らかされていますが、同じようにYo-Yo …
運動と摂食の間における基質の利用調節は、生化学者の間でも長年研究されている分野になります。 従来のグルコース-脂肪酸回路とは対照的に、現在では、インスリンが脂質の酸化を制限するだけではなく脂質の分解も抑制するという事実から、運動中の脂質の酸…
運動中の血中乳酸の蓄積は、水素イオンの発生を伴う代謝副産物とみなされてきました。 しかし、速い解糖系によって生み出される乳酸の一部は、タイプⅠ筋線維内で酸化されます。 したがって、乳酸産生に関しては、水素イオンは蓄積される以上に除去されており…
最大パフォーマンスを維持するには、エネルギーを利用する身体能力を向上させることがきわめて重要になります。 エネルギー利用効率を平行して増加させなければ、最大パフォーマンスによる高エネルギー要求を持続的に満たすことは不可能であり、したがってパ…
酸素摂取量は、酸素を取り入れ利用する能力の尺度になります。 つまり、酸素摂取量が多ければ多いほど、酸素を利用する能力が高く、有酸素性代謝能力が優れていると考えられています。 低強度の一定のパワー出力を伴う運動中では、酸素摂取量は定常状態(酸…
人を含む生物には、有酸素性と無酸素性のエネルギー供給系の1つしかなく、その2つに同時に最大の負荷をかけるのがIT1であることが明らかにされ、実際、このトレーニングを週4回(水曜日だけは疲労困憊に至らず、その代わりに最大酸素摂取量の70%の強度の自転…
Hermansen博士は、酸素需要量を測定できない超最大強度(最大酸素摂取量よりも高い強度)の酸素需要量を最大下の強度における運動強度(走運動であれば走速度{m/min}、自転車エルゴメーターならワット)と酸素摂取量の直線関係から、外挿し、酸素需要量を求め…
世界各国における成人の死亡原因の第一位は、依然として心臓血管系疾患になります。 定期的な身体活動に、心臓血管系お客に身体機能を改善し死亡率を低下させる効果があることはすでに認められており、最も一般的な様式は有酸素性トレーニングですが、最近で…
従来、無酸素性エネルギー代謝量は、酸素負債(Oxygen Deficit)により定量評価されてきました。 酸素負債とは、運動後に長く続く安静時よりも高い酸素摂取量になります。 一方、酸素借とは、最大下の同一運動強度で運動を行っている場合に、運動初期に観察さ…
インターバルトレーニング(IT)は、短い回復時間を挟んで、短時間の高強度運動を繰り返すトレーニング法になります。 通常、各エクササイズは乳酸性作業閾値と最大酸素摂取量(VO2max)の間の強度で行われます。 したがって、代謝物質(水素イオンと無機リン酸)…
現在のサッカーの指導現場においては、Yo-Yo IEテストよりもYo-Yo IRテストのほうが広く利用されています。 それは、後述するように、Yo-Yo IRテストの結果が、サッカー選手が試合でみせる持久力と強く相関があるということが選手と指導者も納得できるからに…
スポーツの世界での”持久力(Endurance)” 通常、スポーツの世界で”持久力(Endurance)”というと有酸素性能力を指すことが多くなり、多くの指導者はYo-Yo IR2テストと同時に、有酸素性能力の代表値である最大酸素摂取量(ml/Kg・min)の測定も行ってきました。 Yo…
U-14以降の選手の場合、Yo-Yo IR2テストでは、有酸素性能力の発達を妥当に評価できないことがわかっています。 一般的に有酸素性能力は中学生時代にトレーサビリティが高く、その年代以降よりも効率よくその能力を高めることができます。 すなわち、この時期…
Jリーグクラブに所属する選手では、最大酸素摂取量には年齢変化がみられず、U13からU18までほぼ一定の約65ml/kg/minを示しました。 この最大酸素摂取量の年齢変化は、上述したYo-Yo IR2テストの結果が暦年齢とともに上昇し続け、暦年齢の強い影響下にあるこ…
空腹時に行う有酸素性エクササイズ 脂肪の減少を促進させるために空腹時に有酸素性エクササイズを行うという概念は、エクササイズセッション中に燃焼する脂肪量へと効果だけを考えても誤っていると言わざるを得ません。 確かに非鍛錬者においては、複数の研…
持久的パフォーマンスと筋、プライオメトリックストレーニング 筋力およびプライオメトリックストレーニングは、いずれも持久走パフォーマンスに有益な効果をもたらすことが明らかになっています。 それらのトレーニングがもたらす効果のひとつは、神経筋の…
動静脈酸素濃度較差は動脈血(A)と混合静脈血(V)のO2濃度の差を意味し、運動の局面であれば、活動筋でO2がどれだけ抜き取られたかを反映しています。 通常、動脈血のO2濃度は約20mlO2/100mlであり、たとえ高強度運動であったとしても、運動中にはほとんど…
運動するということは、エネルギーを使うことになります。 そして、そのエネルギーは「酸素を使い糖や脂肪から得る」ことになります。 そこで、体内にどれだけ酸素が取り入れられたかを測定すること(酸素摂取量を測定)は、運動でどれだけエネルギーを使っ…
乳酸性作業閾値(LT)の強度はマラソンの運動強度に近く、競技成績と非常に深い関係があり、LTの高い選手はマラソンを始めとする持久的競技の成績が良いという明らかな関係があります。
乳酸性作業閾値(LT)は「速筋線維が動員される」という考え方ができ、このことはLTは主動筋(一番働いている筋肉)の酸化能力、つまりどれだけミトコンドリアがあって、糖質や脂肪を酸化できるのかを反映しているといえます。 最大酸素摂取量(VO2max)は持…
[caption id="attachment_16028" align="alignnone" width="450"] British athlete and 5000m World Champion Mo Farah trains in Iten January 24, 2012. REUTERS/Jacob Kuehn[/caption] トレーニングの方法にはさまざまなものがあり、人の身体はその運動…
B群のビタミンとは下記の表のB1からB12までの8種類のことをいいます。 [table id=2 /] https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3635
運動の経済性は、同一の仕事に対する酸素摂取量で評価できます。 例えば、同じ体重の2人のランナーが同一スピード走った場合、運動中の酸素摂取量(L/min)が等しければ、運動の経済性は等しく、逆に、同一の仕事の運動をするために必要な酸素摂取量が多い…
無酸素性エネルギー供給系の評価として、「最大酸素借」が用いられます。 有酸素性エネルギー供給系の評価指標として「最大酸素摂取量」が用いられますが、両者を評価することは、競技者としての適性を知る有効な手段になります。 これらの二つのまったく異…
最大酸素摂取量の性差 男女のマラソン選手を対象に全身持久力を評価する指標の一つ、最大酸素摂取量をみてみると、女性は男性の70%程度の数値を示します。 これを体重1kg当たりの数値に直してみると、面白いことに男女はほぼ同じ数値を示し、これは筋肉の「…
持久力には「全身持久力」「筋持久力」があります。 全身持久力は、たとえば3000mや5000mなどの長距離をどれだけ速く走れるかといった「エアロビック」な能力と考え、一方、筋持久力は、たとえば最大筋力の40%程度の40%程度の低負荷を何回持ち上げられるか…