Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

栄養

栄養と免疫における抗酸化物質の補給(抗酸化物質の混合摂取が炎症マーカーの上昇を低下させたことを報告している)

アスリートが摂取する抗酸化物質は、組み合わせも用量も多種多様であるため、それらの補給の影響を調べることは困難になります。 いくつかの研究結果によると、抗酸化物質の補給は有益でも有害でもないとされています。 Petersenらの報告によると、1日に500m…

運動後の糖質摂取の重要性(1.2g/kgの糖質を15~30分ごとに最大5時間摂取すれば、筋グリコーゲンの最大合成が可能になる)

効果の決め手はタイミングになり、運動後30分以内に糖質を摂取すれば、運動中に増加したGluT4の細胞膜への輸送の結果、グルコースの摂取が促進されます。 ところが、糖質の摂取が2時間以上遅れると、グリコーゲンの回復率は50%低下します。 運動後の摂取タイ…

骨格筋量を維持もしくは増大させる能力(骨格筋線維の筋断面積(CSA)増加は、筋タンパク合成(MPS)率が筋タンパク分解(MPB)が上回った結果として生じる)

骨格筋量を維持もしくは増大させる能力(筋肥大)は、運動競技の場面において明確に有利となります。 骨格筋線維の筋断面積(CSA)増加は、筋タンパク合成(MPS)率が筋タンパク分解(MPB)が上回った結果として生じます。 レジスタンスエクササイズとタンパク質摂取…

運動後の栄養(糖質-タンパク質)摂取で異化状態から同化状態へ(筋グリコーゲン補充速度、筋タンパク質合成活性化速度を上昇させる)

激しいエクササイズを行った後、身体は主に”異化状態”にあり、それは、コルチゾールなどのストレスホルモンの濃度が上昇し、筋グリコーゲンなどの主要燃料の貯蔵量が低下、時には枯渇します。 回復と有益な適応を至適速度で生じさせるためには、この異化状態…

筋サイズと筋力のための分岐鎖アミノ酸(BCAAの中では、ロイシンだけが単独でタンパク質合成を促進できる)

BCAAが他のアミノ酸と特に異なるのは、内臓組織にはBCAAの分解を担う律速酵素が少ないことです。 したがって、経口摂取されたBCAAは急速に血中に放出され、筋はこれらの高濃度のアミノ酸に暴露され、最終的にBCAAは、骨格筋タンパク質合成の固有の制御因子と…

脂質の代謝を最大にするトレーニングセッション(運動前にCHO(糖質)を摂取すると、運動後に摂取した場合とは逆に、8時間の回復時間中に脂質の酸化が30%低下する)

実際、最新のデータによると、絶食した状態でのトレーニング(朝食前のトレーニング)は、朝食後のトレーニングとは対照的に、トレーニングによる骨格筋の適応を促進し、インスリン感受性を改善する可能性があることが示唆されています。 さらに、運動前にCHO(…

アスリートの増量に関連する栄養補給(運動直後に補給する糖質に関しては、1~1.2g/kg(BW)/hがよいとされ、それに準じて3:1の比率に応じてタンパク質量を決定することが望ましい)

競技種目にもよりますが、アスリートにとっての増量とは、いわゆる骨格筋量の増加が主になります。 筋量増量を達成するためには、レジスタンストレーニングとホルモン応答、それに伴う適切な栄養補給が重要であるとされています。 そのため、エネルギー産生…

レジスタンストレーニングと分岐鎖アミノ酸:BCAA(ロイシンは、タンパク質合成促進機能、骨格筋タンパク質の分解を抑制することも証明されている)

レジスタンストレーニングと合わせてBCAAを補給することにより、除脂肪体重や筋力が増大し、体脂肪が減少することが証明されています。 また、BCAAは、伸張性エクササイズ後の筋痛を軽減し、さらにオーバーリーチング後のテストステロンとパワーの双方の低下…

リン酸ローディングの効果(赤血球中の2,3-DPGの濃度の上昇は、酸素ヘモグロビン解離曲線を正の方向にシフトさせ、最大酸素摂取量が増加する)

リン酸サプリメントは、エルゴジェニリックエイド(パフォーマンス増強物)として、アスリートにより60年以上前から使用されています。 第一次世界大戦中のドイツの医師が、リン酸ナトリウムを主成分とするサプリメントにより「体力」が向上することを指摘し…

必須アミノ酸およびアミノ酸群(体内プロテインバランスやホルモン分泌、免疫機能、タンパク質同化作用や抗異化作用を有する代謝産物への転換に関わる)

アミノ酸は全部で20種類あり、そのうち9種類が必須アミノ酸(EAA:Essential Amino Acid)で11種類が非必須アミノ酸(NEAA:Essential Amino Acid)になります。 EAAは体内で生成することができないため、食事から摂取しなければならず、タンパク質の摂取は通常…

運動後のタンパク質同化としては大豆より牛乳が優れている(筋タンパク合成率は無脂肪乳摂取後のほうが34%も高くなった)

日常的にレジスタンスエクササイズを行う(すなわち、少なくとも週に4日トレーニングする)8名の若齢男性を対象として、片側性レジスタンスエクササイズを利用して大豆と無脂肪乳を摂取するクロスオーバー法で調査した研究があります。 規定の朝食を終えた後、…

運動と食事摂取における代謝調節の概要(65%VO2max{最大酸素摂取量}以上の強度では、CHOの利用率が圧倒的に高いのに対し、脂質の酸化が減少する)

運動と摂食の間における基質の利用調節は、生化学者の間でも長年研究されている分野になります。 従来のグルコース-脂肪酸回路とは対照的に、現在では、インスリンが脂質の酸化を制限するだけではなく脂質の分解も抑制するという事実から、運動中の脂質の酸…

有酸素性運動のためのHMB摂取の有益性(回復を促進し、筋損傷を軽減、2週間のHMB摂取によりVO2ピークまで時間が延長(8%)、血中乳酸濃度蓄積開始点の%VO2maxが向上した)

持久系アスリートにおけるHMB(ロイシンから合成されるHMBには、細胞内での筋たんぱく質合成を制御する働きがあります)の効果に関する研究は多くはありませんが、その結果はかなり有望です。 Knitterらの研究において、HMBが回復を促進し、長距離走後の筋…

運動中の糖質の代謝(50~65%VO2peak以上強度が高まると筋グリコーゲンに対する依存が高まる)

運動中に骨格筋による糖質の利用が増加することは、かなり以前から知られています。 しかし、血中および筋細胞中に見られる遊離グルコースは比較的低濃度であるため、運動中の増加したグルコース要求を満たすためには、グリコーゲン分解(glycogenolysis)に…

回復促進のためのサプリメントとは(筋グリコーゲンが枯渇すると、アデニンヌクレオチドが減少し、筋のホスホクレアチンの分解が促進され、最終的に疲労が増大する)

アスリートにとってきわめて重要な分野は、運動からの効率的な回復能力になります。 運動からの回復には、多くの生理学的また心理学的な変数がかかわります。 以下に挙げられる生理学的回復の3つの領域に、明らかに明らかに影響を及ぼすサプリメントが焦点が…

栄養と免疫における現場への応用(試合期を通じて非常に高強度のエクササイズが連続的に実施される場合、それに伴い発生する可能性のある免疫障害を最小限度に抑える必要がある)

免疫機能障害を最小限に抑えるには 試合期を通じて非常に高強度のエクササイズが連続的に実施されますが、それに伴い発生する可能性のある免疫障害を最小限度に抑えるために、以下の方法が一般的に推奨されます。 www.nakajimabonesetter.com

栄養と免疫における脂肪酸(オメガ3系PUFAは、体内のサイトカインおよび炎症性プロゲステロンの反応を抑制する可能性がある)

脂肪酸と免疫 近年、脂肪酸が免疫機能に果たす役割を調べる研究が始まりました。 エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取が、最適な免疫機能に重要な役割を果たしていることが明らかになっています…

持久系アスリートにおける栄養と免疫(糖質:CHOは多くの炎症マーカーと免疫機能を改善し、エクササイズ後の酸化ストレスを軽減するとされている)

免疫低下と栄養素の関係 免疫低下に及ぼす栄養素の役割を調査することを主な目的として、幅広い研究が行われてきました。 現時点では、炎症マーカーには糖質(CHO)が最も大きな影響を及ぼすように思われますが、感染率との関連性はまだ証明されていません。 …

主要栄養素と微量栄養素の欠乏と免疫機能(例えば、タンパク質の欠乏は免疫系の機能にも重大な影響を及ぼし、感染の可能性を高める)

主要栄養素と微量栄養素の欠乏 ある特定の主要栄養素と微量栄養素の欠乏は、アスリートの免疫機能障害に大きな影響を及ぼすおそれがあります。 体重がパフォーマンスの抑制因子であると思われるスポーツや消耗の激しい持久系スポーツ、その他1日に何時間もの…

タウリン(80%1RMで3セットを失敗するまで行なう肘関節伸展筋群の伸張性エクササイズに対して、タウリンを1日に体重1kg当たり15mg、2週間補給すると、プラセボ群と比較して、筋力レベルが高まり、筋痛のレベルが低下したことも報告されている)

タウリンとは MIPSのおよそ1/3にタウリンが含まれています。 タウリンは精神的な鋭敏性と活力レベルを向上させるといわれるアミノ酸になります。 エネルギーサプリメントに含まれている他の成分とともに摂取した場合、タウリン1.5gを急性投与したレジスタン…

シトルリン(L-シトルリンは、パフォーマンスの増強よりも運動後の回復に一層効果的であるとされ、その効果は、栄養やホルモン、酸素などの運搬を促進するだけではなく、アンモニアのような廃棄物を除去する)

主要効果 興味深いことに、分析したMIPSのサプリメントの60%に血管拡張効果のある混合成分としてシトルリン類が含まれていました。 L-シトルリンは、パフォーマンスの増強よりも運動後の回復に一層効果的であると思われます。 その効果は、栄養やホルモン、…

アスリートの回復のための栄養とは(糖質摂取の種類により血中乳酸濃度、グリコーゲン再合成、筋損傷の回復に影響する)

運動パフォーマンスに関与する栄養 グリコーゲンは、長時間にわたる中強度から高強度の運動中の主要なエネルギー源になります。 さらに、筋肉内の筋グリコーゲンの枯渇は疲労に直接関係し、パフォーマンスに影響を及ぼします。 したがって、あらゆるレベルの…

脂肪の特徴(脂肪酸はミトコンドリア内でβ酸化されアセチルCoAになり、糖と同じように完全に酸化される)

脂肪の特徴として「水に溶けない」という事があります。 糖は水に溶けやすく、体内を移動しやすいのですが、糖は沢山あると浸透圧が変わるので、体内に溶けているものの量が増えると質量自体が増えます。 一方、脂肪は水に溶けないので、どんなに貯めても浸…

なぜフルクトースを摂取しただけで血中乳酸濃度があがるのか(フルクトースはグルコースの代謝過程の途中に入り、グルコースよりも早く代謝されることが知られている)

果物には、果糖という単糖類の仲間が多く含まれています。 果糖はフルクトースとも呼ばれ、またスクロース(砂糖)はグルコースとフルクトースがくっついたものになります。 フルクトースはグルコースの代謝過程の途中に入り、グルコースよりも早く代謝され…

筋グリコーゲンを早く回復するには(グルコースだけを与えるよりも、代謝に関係した他のもの、また肝臓で糖に合成できるものを一緒に与えれば、よりグリコーゲン合成が早いということがよく報告されている)

減ったグリコーゲン量を元に戻すには時間がかかり、これをいかに早く回復させるかが、連戦の続く時期、ハードな合宿時期には非常に重要になります。 運動が終了後すみやかにサプリメント等で糖質を補給することが大切になります。 ※ただし、大きく減った筋グ…

スポーツ選手では糖質と脂肪の利用度を考える事が重要(糖質が無くなることが「疲労感」につながる)

筋グリコーゲンを中心とする糖質の貯蔵量には限りがあり、多くの選手にとっては、筋グリコーゲン量を以下に試合中保持できるかを考えることが重要になります。 特にサッカーやマラソンなどの持久的能力が必要な競技では、以下に筋グリコーゲンを最後までもた…

糖と脂肪の特徴から運動時の利用のされ方を考える(運動強度が高いほど糖質の利用が高まる)

糖質はご飯や砂糖、果物にある果糖等、種類は様々です。 最も単純な糖質は、単糖類といわれ、グルコース(ブドウ糖)がその代表になります。 スクロース(ショ糖)は二糖類といわれ、グルコースとフルクトース(果糖)が2つつながってできています。 ※グリコ…

スポーツとタンパク質(血中アミノ酸(特に必須アミノ酸)濃度を増加させることによりレジスタンストレーニングに対する同化反応を最大化させることができる)

タンパク質とアスリート 筋力と除脂肪体重の増加を最適化するにはどれほどの量のタンパク質を摂取するべきか、この議論は運動科学者やコーチたちによって、過去何度も繰り返されています。 最近、タンパク質の摂取量そのものよりも、摂取するタンパク質の質…

エネルギーと身体の源(三大栄養素の代謝)

[caption id="attachment_15899" align="alignnone" width="654"] sled push man pushing weights workout[/caption] 栄養とは生物が生存・成長に必要な物質を体外から取り入れ、それを体内で利用する栄養を意味します。 体外から取り入れる物質が栄養素で…

関節軟骨部への生理学的トレーニング効果

軟骨は軟骨基質とそれに含まれる線維の量と種類により硝子軟骨、弾性軟骨、線維軟骨の3種類に分類されます。 関節軟骨は硝子軟骨に分類され、関節軟骨は軟骨細胞とその周囲に存在する細胞外基質によって構成されます。 細胞外基質の主成分は水分で湿重量でそ…