Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

炎症

栄養と免疫における抗酸化物質の補給(抗酸化物質の混合摂取が炎症マーカーの上昇を低下させたことを報告している)

アスリートが摂取する抗酸化物質は、組み合わせも用量も多種多様であるため、それらの補給の影響を調べることは困難になります。 いくつかの研究結果によると、抗酸化物質の補給は有益でも有害でもないとされています。 Petersenらの報告によると、1日に500m…

のどの腫れや痛みはなぜ起こる?

まず、風邪ウイルスが鼻やのどから侵入し、のどの粘膜に付着し、感染します。すると、感染したと脳が指令を出し、ブラジキニンやヒスタミンなどが産生されます。これらの物質は血管を拡張して、ウイルスに対抗するための白血球などを集めます。この時、血管…

主観的情報の収集と理解(カウンセリングは構造および機能を理解するうえで重要な情報であり、過去の傷害の原因となる機能不全・アンバランスを知ることもできる)

アスリートの目標、運動能力、ニーズを探し出し、競技に参加できる状態かを確認します。 例:PAR-Q(Physical Activity Readiness Questionnaire)カウンセリング等。 運動をどの活動レベルから始められるかを確認します(※心肺機能障害がないかを確認するため…

ハムストリング損傷の解剖生理学(損傷後は至適筋長が減少し、ピークトルクが非損傷脚よりも大きな膝関節屈曲角で発生する)

大多数のハムストリング損傷は、筋原線維が腱と重なる近位の筋腱接合部(Musculotendon Junction:MTJ)に沿って発生します。 ほとんどの急性挫傷と同様にハムストリング挫傷は筋と腱の断裂より、実際に損傷するのはMTJに隣接する筋組織になります。 損傷直…

アキレス腱障害と伸張性トレーニング(腱の疼痛知覚を低下、細胞間情報伝達を通じてコラーゲン沈着、基質成分回復を促がし治癒を向上させる)

アキレス腱障害はオーバーユースを原因とする変性過程であり、炎症細胞は存在しませんが、コラーゲン線維構造が変化することによって腱が負荷パターンの変化に対応しきれなくなります。 コラーゲン線維の損失に加えて線維の架橋結合も失われるために、腱の強…

紫外線と日焼け

UVは紫外線のことで、紫外線にも種類があり、肌に対する影響も違います。UVA波、UVB波、UVC波の3種類に分けられます。UVA波は、紫外線の大半はUVAで、身体への影響は3種類の中では比較的少ないです。しかし、長時間浴びた場合、同じように細胞を傷つけます。…

トレーニング後の適切な回復と睡眠(冷水浴とコンプレッションウェアは、筋痛、炎症、疼痛を減少させて、睡眠の質の改善に役立つ可能性がある)

トレーニングセッション後の適切な回復は、心理的および生理的プロセスの修復を促進させることが報告されています。 そしてこれらのプロセスは睡眠の改善に貢献する重要な因子になります。 最も多く用いられている回復方策の2つ、すなわち冷水浴とコンプレッ…

有痛性分裂膝蓋骨(peinful patella partita)

膝蓋骨は通常一個の骨化核から発生します。ときに2個以上の骨化核が成長期に癒合せずに遺残してX線像で分裂しているように見えることがあり、これを分裂膝蓋骨と呼びます。多くは症状はなく施術の必要はありません(無痛性)。 有痛性で、スポーツや日常生…

手根管症候群

手根管症候群とは、指先や手掌のしびれや痛みなどの症状をきたすものです。手首には「手根管」と呼ばれるトンネル状の形態を示す部分があり、このトンネル内には正中神経や腱けんなどが通っています。 なにかしらの原因で指先の感覚や手の運動に重要な役割…

狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)

ドケルバン病(ド・ケルバン病)は腱鞘炎の一種で、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が、橈骨茎状突起部と伸筋支帯に絞扼されて発生します。 主婦や、出産後のホルモンバランスや育児によって、スポーツや日常生活で手首を繰り返し良く使う人に出やすい症状で、…

ばね指

手の指におきる腱鞘炎の一種で、弾撥指(だんばつし)とも言います。 手の指を曲げたり伸ばしたりする際に抵抗がありばね仕掛けのように動く症状をいい、曲げ伸ばしの際、痛みを感じることもります。 原因として ①指の使い過ぎ ②老化 ③ホルモンバランスの崩…

筋の修復とサイトカイン(エクササイズ後の適切な筋の修復には、ある濃度の炎症誘発性および抗炎症性サイトカインが必要だが、サイトカイン濃度が慢性的に高いとOTSが起こる)

ホルミシス効果 サイトカインは、いくつかの経路を通じて脳に情報を伝達することがきるため、オーバートレーニング症候群(OTS)に関連して起こる身体的、心理的、免疫的低下をもたらす可能性が提示されています。 サイトカインには本来「ホルミシス効果」があ…

タウリン(80%1RMで3セットを失敗するまで行なう肘関節伸展筋群の伸張性エクササイズに対して、タウリンを1日に体重1kg当たり15mg、2週間補給すると、プラセボ群と比較して、筋力レベルが高まり、筋痛のレベルが低下したことも報告されている)

タウリンとは MIPSのおよそ1/3にタウリンが含まれています。 タウリンは精神的な鋭敏性と活力レベルを向上させるといわれるアミノ酸になります。 エネルギーサプリメントに含まれている他の成分とともに摂取した場合、タウリン1.5gを急性投与したレジスタン…

市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の徴候と症状(病変部の熱感と発赤は、感染による血流増加と代謝率の上昇に加え、外傷に伴うヒスタミンの分泌により起こる)

市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌への危険因子 市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(CA-MRSA)への感染が増加している主な層は、健康に問題がなく、一般的にMRSA感染が懸念されるような医学的因子(例:入院中または最近入院していた、侵襲的器具…

喘息とエクササイズ(フィジカルコンディショニングは喘息の管理全般に有益であり、心肺系のコンディショニング、筋フィットネス、および生活の質全般を向上させる)

喘息とは 喘息は、複雑で発生頻度の高い気道の慢性炎症疾患であり、一般的には、様々な刺激に対する気道の過敏性が関与して起こると考えられており、小児期の発症が多いですが、あらゆる年齢の人に起こりうる疾患です。 喘息お客に典型的にみられる間欠性呼…

ω(オメガ)-3脂肪酸摂取のメリット(オメガ3脂肪酸の摂取が炎症マーカーを低下させ、運動中の血流を最大36%増大させる)

ω-3脂肪酸 ω-3脂肪酸は、α-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)などがこれに属し、最も人気の高い機能性成分の一つになります。 ω-3脂肪酸は多くの健康効果に関連づけられているほか、血中ω-3脂肪酸濃度の上昇は、炎症…

上腕骨内側上顆炎:野球肘のリハビリテーション(伸張性エクササイズを導入することで、インスリン様成長因子を増加させ、細胞増殖と基質の再造形を促進するメカノトランスダクション(機械的な負荷を細胞の反応に転換するプロセス)の効果がある)

上腕骨内側上顆炎のリハビリテーション 上腕骨内側上顆炎におけるリハビリテーションにおいて重要な事項は、入念なストレッチと厳密なストレングスプログラムが推奨されています。 筋力およびパワーの向上を目指す前に、持久力トレーニングを最初のトレーニ…

野球施術・VEO(Valgusextension overload)肘関節伸展角速度と野球肘の関係

VEO(Valgusextension overload)とは VEOとは、「肘伸展角速度」をいいます。 野球の投球動作において、肘伸展角速度は、肘内側に外反モーメントによる引張力が繰り返し発生し、それと同時に、高速の肘伸展トルクが発生することによる偶力の相互作用を起こし…

痛みは自由神経終末によって受容され、その伝導にはAδおよび、C線維の2種類の感覚神経が関与する

「ガラスを踏んでしまった」「指先をカッターで切ってしまった」等の受傷直後は”鋭い痛み”としてfirstpainがあり、それに続いて持続する鈍い痛みのslowpainを感じます。 2種類の痛みの感覚 痛みは自由神経終末によって受容されますが、その伝導にはAδおよび…

サッカー施術におけるスポーツ障害の機能解剖と評価・膝関節

膝関節は大腿骨遠位端を形成する内側顆、外側顆と脛骨との間でできる大腿脛骨関節と、大腿骨膝蓋骨でできる膝蓋大腿関節からなります。 ※腓骨は大腿骨とは関節しませんが大腿二頭筋や外側側副靭帯などの靭帯が付着することで関節に影響します。 http://nakaj…

治癒過程でのコラーゲン(膠原線維)と関節可動域制限の相関関係

関節に関係する組織 関節に関係する組織の中でも、関節包や靭帯、腱など多くの器官の基本となる結合織(ほかの組織に入り込んでそれをつなぎ合わせたり、あるいは組織と組織との間を埋めるような役割を果たす組織)は様々な種類や構造、性質を持っています。…

リコンディショニング時の関節可動域制限への物理療法(温熱・超音波)の生理学的効果

関節可動域制限への物理療法の効果 可動域制限に対しての伸張運動(stretch exercise)の実施前に温熱療法が施行されます。 Lehmannは生理学的効果を実証するためにラットの尾を用いて種々の温度下における伸長力との関係を調べ、25℃の温度にてラットの腱の…

痛みに対する物理療法の神経系へのアプローチ・門制御理論(gate control therapy)

皮膚の構造とその性質 皮膚は感覚、吸収、分泌、身体保護、それに体温調節などに関係する身体体壁をつくる重要な組織です。 身体の血液(その約25%は毛細血管中に存在)その多くは皮膚及び、皮下組織にあり、皮膚を介して与えられる温・冷エネルギーは、そ…

筋の持続性収縮と虚血性収縮の生理学的メカニズム

筋の痛みと筋スパズム 筋が持続的に収縮を強いられると、その結果として、その結果として筋スパズム(muscle spasm)を限局して起こしやすく、このスパズムは痛みを増悪させ、その結果スパズムが強くなるという具合に、痛み-筋スパズムの悪循環(スパズムル…

痛みと自由神経終末・温冷覚の病態生理

痛みの性質とその特徴 痛み(pain)は生体に対する侵害刺激を警告する役割を果たしており、痛覚受容器を侵害受容器と呼びます。 痛みの痛覚は鋭く、局在性のかなり明確なものと、鈍く、局在性のあまり明確でないものの2種類におおよそ分けることができます。…

トレーニングによる免疫機能障害と糖質(CHO)・コルチゾール(副腎皮質ホルモン)の関係

トレーニングによって誘発される免疫機能障害は、主としてコルチゾール(副腎皮質ホルモン)などのストレスホルモンに関係があることが報告されています。 糖質(CHO)はエクササイズ後のコルチゾールの増加を抑制することが示されています。 エクササイズに…

スポーツ競技現場での急性損傷の浮腫のプロセス(炎症とヒスタミン)とは?

急性損傷が起こった場合、身体の最初の反応は炎症で、その治癒期間はおよそ3~4日になります。 炎症の過程は正常な治癒期間に必要なプロセスになりますが、損傷組織の早期治癒と速やかな機能回復の為には最小限に抑えられなくてはなりません。 細胞レベルで…

アスリートのパフォーマンス低下の主因となりうる免疫機能障害とオーバートレーニング症候群

免疫機能障害 免疫機能障害はアスリートのパフォーマンス低下の主因となりうります。 現在、炎症および免疫反応に対するエクササイズの影響には「ホルミシス効果」(低用量では促進的に働く物質が高用量では逆に抑制的に働く用量依存的な関係)があると考え…

腰痛のアスレティックリハビリテーション・対症療法・筋力・姿勢・疼痛動作の再学習

対症療法 疼痛への対応は、他の整形外科的疾患と同様に炎症症状の確認から始まります。 明らかな炎症症状があれば冷却を主体として炎症鎮静の施術を行いますが、腰痛では明らかな腫脹や熱感を伴う炎症症状は少なく、ほとんどの場合腰部や臀部の筋緊張緩和と…

野球施術における野球肩・投球肩障害の施術

投球肩障害の施術 投球肩障害とは投球を障害する病変を持っている肩の総称(症候群)になります。 施術としては保存療法が原則になり、安静期間を十分に設け、オーバーユースによる関節包や滑液包の炎症を取り除き悪循環を断ち切ることが必要です。 3~4日…