Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

痛み

頚部痛:エクササイズの留意点(頭頸部の滑らかな運動と方向性は、環境に対する位置覚に必要になり、これらのメカニズムが機能するためには、筋と感覚の制御が少なからず必要になる)

頚部痛 頚部痛(NP:Neck Pain)は、一般集団においてよくみられます。 軽度のNPの有病率を6ヶ月間でみると、ほぼ40%になり、NPのある人々の間では、37%が慢性的な症状を訴え、23%が頻発性の症状を報告しています。 一般人と比較して、アスリートが特にNPのリ…

自身のボディメカニクスを知る(力学的荷重が不適切、つまり間違ったテクニックのままエクササイズを行えば、いつか必ず傷害を受けることになる)

椎間関節と運動学 運動学の授業で脊椎の椎間関節について学んだ場合、椎間関節は体重を支えるものではなく、椎骨間の様々なレベルで動作を行えるようにするためと説明があります。 さらに、慢性的なリフター(Chronic lifter)は体重を支えるのに椎間関節が使…

手根管症候群

手根管症候群とは、指先や手掌のしびれや痛みなどの症状をきたすものです。手首には「手根管」と呼ばれるトンネル状の形態を示す部分があり、このトンネル内には正中神経や腱けんなどが通っています。 なにかしらの原因で指先の感覚や手の運動に重要な役割…

両側膝関節置換術を受けたお客は片側処置を受けたお客に対し、同等の機能的転帰を獲得する時期が遅れる可能性があるが、片側膝関節置換術を受けたお客は非術肢に対して術肢の大腿四頭筋の筋力低下を示し、術後、数ヶ月、数年継続する

片側と両側の膝関節置換術 変形性膝関節症の施術において保存療法が適応しない場合、痛みを和らげ、生活の質を向上させうる膝関節置換術には様々なタイプがあり、今日、非常に多く実施されているのは、片側膝関節置換術(UTKR)になります。 手術後の早い段階…

野球医学―飛田穂洲選集 野球読本:基礎練習編(シーズン前のコンディショニングの重要性)

野球医学とコンディショニング この本は1986年に発行されていますが、野球読本の基礎練習編の冒頭にはシーズンオフの存在が明記され、シーズン前のコンディショニングの重要性が示されています。 野球選手におけるオフシーズンからプレシーズンへのトレーニ…

野球肘とフィジカルコンディション(投球側肩甲上腕関節の内旋角制限(非投球側より25°)がある場合、肩肘疾患の危険因子となる)

フィジカルコンディション不足と野球肘(リトルリーグ肘:LLE) フィジカルコンディション不足はLLE(野球肘)の要因と考えられます。 フィジカルコンディショニングプログラムはパフォーマンスを最大限に高め、受傷リスクを最小限に抑えることを重点におくべ…

インピンジメント(野球肩)を抑えるトレーニングとは(棘上筋を効果的に鍛え、肩峰下腔の狭小化を抑え機械的圧迫の増大とインピンジメントの助長を防ぐ)

棘上筋を効果的に鍛え、肩峰下腔の狭小化を抑える 棘上筋は関節窩において上腕骨を安定化させ、また三角筋とともに外転を助けます。 ※棘上筋は、棘下筋、小円筋、肩甲下筋とあわせてローテーター・カフと呼ばれます。 外転および屈曲時に棘上筋腱が烏口肩峰…

野球肘と投球量(9~12歳の選手では1試合の投球数が75球を超えると肘痛の有病率が35%上昇する)

投球量は野球肘(リトルリーグ肘:LLE)の主因のひとつ 投球量はLLE(野球肘)の主因のひとつと考えられています。 投球量は、1試合当たりの投球数ならびに1シーズン当たりの投球数と定義されます。 Lymanらは前向きコホート研究(特定の地域や集団に属する…

若年野球選手における野球肘危険因子(オーバーユースと二次的骨化中心を考える)

若年選手と野球肘 若年野球選手における肘の痛みの発症率は、20~40%にのぼると報告されています。 一般に若年の肘痛はリトルリーグ肘(Little League Elbow:LLE)と称されます。 野球肘とピッチングメカニクス(若年野球投手の肘内側に加わる力は最大64.6…

痛みは自由神経終末によって受容され、その伝導にはAδおよび、C線維の2種類の感覚神経が関与する

「ガラスを踏んでしまった」「指先をカッターで切ってしまった」等の受傷直後は”鋭い痛み”としてfirstpainがあり、それに続いて持続する鈍い痛みのslowpainを感じます。 2種類の痛みの感覚 痛みは自由神経終末によって受容されますが、その伝導にはAδおよび…

運動すると肩こりや腰痛が緩和するのはなぜか?(血流量低下は、乳酸から分解した水素イオンが細胞の外に浸出し、ヒスタミンなどの発痛物質を発生させ、痛覚を刺激し筋肉に凝りや痛みを生じさせる)

同じ姿勢を長時間維持していると、肩こりや腰痛になることがあります。 デスクワークや自動車の運転をすることが多い人は、このどちらかを必ずといっていいほど経験しています。 肩凝りや腰痛の原因の一つとして考えられているのが、筋肉に対する血流量の減…

サッカー施術におけるスポーツ障害の機能解剖と評価・膝関節

膝関節は大腿骨遠位端を形成する内側顆、外側顆と脛骨との間でできる大腿脛骨関節と、大腿骨膝蓋骨でできる膝蓋大腿関節からなります。 ※腓骨は大腿骨とは関節しませんが大腿二頭筋や外側側副靭帯などの靭帯が付着することで関節に影響します。 http://nakaj…

サッカー選手への疼痛への機能的問題への対応・急性障害

疼痛への機能的問題 疼痛による機能的問題への対応 機能的な回復が欠如した状態では、練習や試合において過度なストレスが加わった際に障害、もしくは疼痛の再発を引き起こすだけでなく、連続的に代償を繰り返すことで、結果的には患部以外の部位にも筋の過…

野球肘の評価(カウンセリング、圧痛所見、投球時痛の再現テスト、上腕三頭筋シフティングテスト)

肘の投球時痛は、acceleration phaseでの外反ストレスで生じることが多く、外反ストレスがかかると肘内側には牽引ストレスが、肘外側には圧縮ストレスが生じることになります。 ※肘外側に疼痛が発生する場合(外側型投球障害肘)は上腕骨小頭に橈骨頭がイン…

野球施術・野球肩の評価・カウンセリング(投球障害肩の4つのパターン)

投球障害における主訴のほとんどは投球時に発生する痛みであり、そのほとんどは肩甲上腕関節がzeroポジションから外れた時に発生します。 投球障害肩に対して十分な施術効果を上げるためには、原因となる個々の部位を対象とした正確な評価、施術技術が不可欠…

アイシング(cryo therapy)冷に対する痛みの軽減効果の生理学的反応

冷に対する生理的反応 冷刺激を与えた時の組織反応は、その「温度刺激」「時間」「変化」という三大要素に左右され、温度刺激の三要素と言われます。 また、刺激を受ける組織細胞の種類、すなわちその新陳代謝の高さにも関係し、組織温度が変化するとその化…

痛みに対する物理療法の神経系へのアプローチ・門制御理論(gate control therapy)

皮膚の構造とその性質 皮膚は感覚、吸収、分泌、身体保護、それに体温調節などに関係する身体体壁をつくる重要な組織です。 身体の血液(その約25%は毛細血管中に存在)その多くは皮膚及び、皮下組織にあり、皮膚を介して与えられる温・冷エネルギーは、そ…

筋の持続性収縮と虚血性収縮の生理学的メカニズム

筋の痛みと筋スパズム 筋が持続的に収縮を強いられると、その結果として、その結果として筋スパズム(muscle spasm)を限局して起こしやすく、このスパズムは痛みを増悪させ、その結果スパズムが強くなるという具合に、痛み-筋スパズムの悪循環(スパズムル…

痛みと自由神経終末・温冷覚の病態生理

痛みの性質とその特徴 痛み(pain)は生体に対する侵害刺激を警告する役割を果たしており、痛覚受容器を侵害受容器と呼びます。 痛みの痛覚は鋭く、局在性のかなり明確なものと、鈍く、局在性のあまり明確でないものの2種類におおよそ分けることができます。…

競技復帰時の選手への痛みに対する理学療法的アプローチ

筋スパズム痛に対する運動療法 筋スパズム(筋痙縮の状態で筋緊張が高い状態で痛みがつづく)の施術法として、KnottとVossは、短縮し痛みのある筋を抵抗に抗して自動的に最大収縮を行わせると、その直後、その筋の最大弛緩が得られると述べています。 その時…

野球施術・野球肘の疼痛における解剖学的機能評価

内側部の疼痛の機能評価 関節としては椀尺関節に起因する痛みが出現します。 骨性には、変形、骨棘、内側側副靭帯の石灰化などによって痛みが出現します。 靭帯性には、内側側副靭帯の損傷による痛みが考えられ、外反ストレステストや荷重テストにより疼痛が…

腰痛のアスレティックリハビリテーション・対症療法・筋力・姿勢・疼痛動作の再学習

対症療法 疼痛への対応は、他の整形外科的疾患と同様に炎症症状の確認から始まります。 明らかな炎症症状があれば冷却を主体として炎症鎮静の施術を行いますが、腰痛では明らかな腫脹や熱感を伴う炎症症状は少なく、ほとんどの場合腰部や臀部の筋緊張緩和と…

腰痛の機能評価の項目)疼痛・姿勢・関節可動域(ROM)・タイトネス・筋力・スポーツ動作

病態の大枠を把握した後、身体機能についての評価を進めます。 実施すべき評価項目としては疼痛・姿勢・関節可動域(ROM)・タイトネス・筋力・スポーツ動作など多用であり、範囲としては腰部周囲に加えて足関節、股関節、胸郭、肩甲帯などと広範囲にわたる…

腰痛の評価・症候による分類(伸展型、屈曲型、回旋型、安静型、不安定型)

腰痛を分類するには、まずその腰痛の正体を見極めることが大切です。 それにはまずスポーツ専門の医療機関を受診させ、正確な診断を得たうえで現在の症状についてJ評価を進めます。 腰痛評価にあたっては、まず以下の分類を用いて簡潔に腰痛の概略を把握し…

腰椎椎間板ヘルニアの障害神経検査

これには筋力、反射および知覚検査があります。 第4腰神経(L4:第3腰椎と第4腰椎の間からでる) L4レベルの筋力テストは前脛骨筋で行い、膝蓋腱反射はL2,L3,L4を介するがL4が優勢。 知覚帯は下腿内側。 第5腰神経(L5:第4腰椎と第5腰椎の間からで…

野球施術における野球肩・投球肩障害の施術

投球肩障害の施術 投球肩障害とは投球を障害する病変を持っている肩の総称(症候群)になります。 施術としては保存療法が原則になり、安静期間を十分に設け、オーバーユースによる関節包や滑液包の炎症を取り除き悪循環を断ち切ることが必要です。 3~4日…

野球施術・野球肩のスポーツ障害の診断へのアプローチ

肩のスポーツ障害には多くの病態が存在し、来院時の訴えも痛み・不安定感・運動制限など様々です。 その原因も脱臼や骨折のように明らかな大外傷によるものから、オーバーユースを基盤としたものまで様々です。 肩関節の安定化機構 肩関節の静的安定性の多く…

野球施術(野球肩、野球肘)リハビリテーション・スローイングまでの流れ

第1段階 炎症症状が消失してから肩、肘などの筋機能を再教育、強化してきます。 順番として徒手抵抗、ゴムチューブ、ダンベル、ウェイトマシーンなどを利用し、マイナーマッスルから、メジャーマッスルへと取り込み、フォームの教育をもう一度やり直します。…

怪我(傷害)からの復帰を早める復帰段階のトレーニング

重いウエイトを使ってハードなトレーニングを続けると、いつのまにか限界を超えてしまい、筋肉や腱を傷める危険性がないとはいえません。 ウエイト・トレーニングのけがで多いのは腱炎、腱または腱周囲の結合組織の微細な損傷、筋や腱の断裂、亜脱臼や脱臼…

特殊な腰痛の施術(機械的刺激痛と神経障害痛)

Happy sporty woman training in gym with coach.「下背部と脚に常に刺すような灼熱痛がありますか?。強い痛みで、電気ショックのような痛みはありますか?」 腰の痛みにて、腰痛が実際には脊椎とほとんど関係がないこともあり、さらに痛みは奥の神経から来…