神経系
方向転換速度の発達は直線的ではない 既存の断続的および横断的研究によって、青少年期の子供における方向転換速度(CODS)は自然に発達するものの、その発達は直線的ではないことが間接的に示されています。 この見方は近年の調査においてさらに強まり、12…
アジリティとは一般に、バランスを失うことなく、筋力、パワー、神経筋系のコーディネーションを複合的に用いて、素早く身体を方向転換させる能力と定義されています。 素早い動作は、選手の動作の中でわずかな割合(約11%)を占めるに過ぎませんが、平均する…
筋力トレーニング開始の時期 筋力トレーニングの中でもその中心を成す最大筋力を高めるためのトレーニングは、骨の成長が完成した時期から始めるのが適切です。 骨が急激に成長する時期(一般的には小学校高学年から中学生の時期)は、骨の成長に対して筋肉…
自動車を発進させるとき、予めエンジンを温めておいたほうがトラブルを起こすことなく、安全に始動することが出来ます。 身体を動かす時も同様で、特にスポーツで目的とする動きを達成する手段として、ウォームアップの実施は欠かせません。 https://nakaji…
スポーツ競技とスピード 「プロとアマチュアではスピードが違う」「一流と二流の差はスピードだ」などとよく言われます。 それほどスピードは重要な要素でスポーツ競技の成績を左右する決定的要素です。 競技においてスピードとは具体的には、動作スピード…
火事場の馬鹿力という表現があります。 火事に見舞われた時ような切羽詰まった時、人間は思わぬ力を発揮することを言い表した言葉ですが、これは本当に存在します。 普段開店休業状態にある筋肉が何らかの理由により活動し、信じられないような力が出る現象…
筋力の大きさは筋肉の横断面積に比例します。 ※太い筋肉のほうが細い筋肉よりも力を発揮します。 これは生理学上の原則で、実際の筋力発揮の場面では、必ずしも当てはまらないケースが出てきます。 例えば、腕相撲で明らかに腕が細いとわかる人が勝つ場合、…
成長期の子供のスポーツ活動は、大人とは異なるコンセプトで行わなくてはなりません。 しかし、実際の競技現場でよく見られるのは、教え過ぎ、練習のし過ぎによるバーンアウト(燃え尽き)やオーバーユース(特定部位の使い過ぎ)によるスポーツ障害がまだ…
人間の筋肉が発揮できる力 人の骨格筋が、最大限どの程度の力を発揮できるかは、生体内での最大筋力を計り、次にMRIなどで筋横断面積を測り、さらに関節の構造や、筋が骨のどの位置に付着しているかなどを考慮して単位横断面積(1c㎡)当たりの筋力を推定す…
極めて軽い負荷を用いてトレーニングを行うとき、筋の電気的活動を記録すると、負荷を上げ(コンセントリック:短縮性筋収縮)、引き続き保持する(アイソメトリック:等尺性収縮)動作では、負荷が軽いので確かに遅筋線維が使われますが、次に負荷を下ろす…
ピリオダイゼーション・線形モデル 伝統的なレジスタンストレーニングのピリオダイゼーションモデルは線形モデルと表現されます。 これは時間の経過とともに、ミクロサイクルのレベル(1周間から数週間)ごとに斬新的に少しずつ強度と量を変化させていきます…
皮膚の構造とその性質 皮膚は感覚、吸収、分泌、身体保護、それに体温調節などに関係する身体体壁をつくる重要な組織です。 身体の血液(その約25%は毛細血管中に存在)その多くは皮膚及び、皮下組織にあり、皮膚を介して与えられる温・冷エネルギーは、そ…
廃用性筋萎縮の特徴とその発生機序 脱神経と異なりギプス固定による廃用性筋萎縮は脱神経筋のようなアセチルコリン感受性の亢進や筋収縮反応などの変化は見られません。 Gutmannら研究者はグリコーゲン合成の増強が神経支配の存在と深く関係していることを報…
「疲労(fatigue)とは、作業、あるいは運動をしていくことによって、身体各部の器官や組織のエネルギーの消耗あるいは調整の低下により機能の減退が起こり、これが全体として作業や運動の成果(performance)を低下させるようになったときの状態で、多くの…
脊柱は仙骨上に24個の椎骨からなる非常に不安定な構造になっています。 脊柱の安定には「機械的安定性」と「機能的安定性」にわけられ、機械的安定は骨、椎間板、靭帯で、これらにより構造的な安定を生み出し、機能的安定を生み出すのが体幹筋群になります。…
椎体路 大脳皮質の中心前回にあるブロードマンの第4領野のBets巨細胞に起始し、内包、大脳脚を下行し延髄の椎体交差で大部分交差して、脊髄の前角細胞に至るまでの経路を椎体経路(pyram-idal tract)といい、主としてずい運動のなかで”熟練を要する運動”に…
強調動作の正常生理 運動をいかに巧みに行うことができるかは、神経系の重要な働きの一つになります。 この神経系による運動コントロール能を協調性(coordination)と呼びます。 その動きは時間配列(Timing)、空間配列(spacing)、及び強さの調節(gradi…
疼痛の原因とは? 疼痛は特異な科学刺激、浮腫による神経終末の圧迫、毛細血管損傷による局所的虚血などによって起こります。 また、反射的な筋スパズムによって起こる疼痛もあります。 局所的な筋スパズムは筋肉の虚血やその部位での代謝副産物を増加させ、…
レジスタンストレーニング レジスタンストレーニングはプライオメトリックトレーニングと比べて、パワー強化において上回りはしないにせよ、同程度に効果的であると判断されています。 ウエイトリフティングのリフト、すなわちクリーンとスナッチは、無酸素…
小学校低学年(1~3年生)の筋力トレーニングプログラムの展開 主目的 筋力トレーニングに親しむ、エクササイズの正しい動作や姿勢の習得。 エクササイズ 遊びの要素があり、楽しみながら行えるものを中心に選択、各1セット実施。 負荷手段 体重負荷(自…