Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

筋収縮

筋タンパク質の合成を活性化させるためには(「筋収縮」「血中アミノ酸濃度の上昇」「インスリン応答の上昇」の3つの要因が同時に起こらなければならない)

筋グリコーゲンの再合成量の増加と、筋タンパク質の合成、または血中アミノ酸濃度の増加の双方が達成されなければ増量に向けて望んだ反応が得られないと推測されています。 なぜならば、筋タンパク質の合成を活性化させるためには、「筋収縮」「血中アミノ酸…

活動後増強(PAPとは、筋収縮の後に発揮能力が即時的に増大する現象であり、『コンプレックストレーニング』の前提条件である)

コンプレックストレーニングのメカニズム CT(コンプレックストレーニング)において、厳密にどのような生理学的メカニズムが即時に作用しているのかは完全に解明されていませんが、CTの低強度エクササイズにおける発揮パワーの増大は、PAPが引き起こしている…

一酸化窒素と血流(血流の調整には、血流依存制性血管拡張、筋収縮誘発性の抵抗血管のゆがみ、エンドセリン、アデノシン、プロスタサイクリンなどの化学物質の変質、および体温、pO2、pCO2、pHなどの変化がかかわっている)

エクササイズと血流 エクササイズ中及びエクササイズ後の血流の調整には、他の複数の機序がかかわっていることも知っておくことが必要になります。 血流の調整には、血流依存制性血管拡張、筋収縮誘発性の抵抗血管のゆがみ、エンドセリン、アデノシン、プロ…

活動後増強とピークパワー(活動後増強効果は筋力レベルと相関しており、筋力の高い選手は筋収縮の増強効果が大きいだけではなく、疲労の度合いも大きい)

PAPのピークパワー測定 プライオメトリックプロトコルに関しては、特異的なエクササイズは下半身ではタックジャンプ、上半身ではクラッピングプッシュアップ(膝を床について)をどちらもセット間に1分間の休息を挟んで、最大連続レップ数を5として3セット実施…

骨格筋低周波電気刺激法:EMSによる運動療法の可能性(電気刺激は低い運動強度で解糖系エネルギー利用の高い速筋線維の動員を可能にし、筋エネルギー消費、グリコーゲン代謝、糖代謝を活性化できる有用な手段である)

骨格筋への低周波刺激法 超高齢化社会を迎えた今日、寝たきりのお客や慢性的な運動不足者、体力の低下した人々、あるいは過度の肥満や整形外科的疾患などのために、有酸素運動を行えない人々が多数存在します。 さらに、糖尿病合併症や心血管系合併症などの…

マグネシウムが筋機能に及ぼす影響(筋小胞体Ca2+輸送、解糖系代謝経路調節、酵素の運搬と取り込み、ATP生成、酵素反応の活性化及び補因子、筋収縮の調節および神経インパルスの制御、免疫機構の安定化、細胞の分裂と老化)

マグネシウム(Mg2+)とは マグネシウム(Mg2+)は人の細胞内区画においても2番めに豊富な陽イオン(プラスに帯電したイオン)であり、筋、神経、酵素、および、細胞の諸過程に関連しています。 体内でMg2+が果たしているは極めて重要で、筋小胞体(SR)内…

EMSトレーニングの生理学的側面(大きい軸索は電気刺激により興奮しやすく、活性化の順序が随意収縮とは異なりEMSは比較的低いレベルで大きい運動単位を活性化する)

Electromyostimulation(EMS)とは 電気的筋刺激、言い換えると神経筋への電気刺激は、刺激に伴う不快感を最小限に留めるように設計されたプロトコルによって、人工的に筋を活動させるものになります。 EMSはリハビリテーション環境において、随意的な筋活…

ミトコンドリアと持久性トレーニング(骨格筋が効率よくO2代謝を行いながらATPを再合成する)

ミトコンドリアは細胞内のエネルギー向上であり、血液から細胞内へ運ばれたO2を利用する最終的な場所になります。 ミトコンドリアの能力は、mVO2の算出式の動静脈酸素濃度較差(CaO2-CvO2)やPO2(酸素分圧)を左右します。 https://nakajima-bonesetter.co…

筋収縮とエネルギー産生(歩行のような軽運動でも安静時の3~5倍、ジャンプやダッシュ運動では瞬間的に数十倍のエネルギーを必要とする)

筋収縮には莫大なエネルギーが必要になります。 歩行のような軽運動でも安静時の3~5倍、ジャンプやダッシュ運動では瞬間的に数十倍のエネルギーを必要としていますが、これらのエネルギーはすべて「アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate:ATP)とい…

環境温度と筋の特性(低温では筋の収縮速度は低下するので、収縮速度の大きな速筋線維が低温環境下では運動するには有利になる)

豚を12℃の低温で飼育すると、筋の中の遅筋線維の割合が増えるという報告があります。 ※増加した体脂肪を効率よくエネルギー源にすることのできる遅筋線維が増えると理屈に合います。 逆に、別の研究で、ラットを1日1時間低温(20℃)の水中で遊泳させたとこ…

筋収縮のエネルギー・非乳酸性機構と乳酸性機構(無酸素性機構)

筋肉が収縮する際の直接的なエネルギー源は、ATP(アデノシン三リン酸)になります。 このATPは筋肉の中に少量しか含まれていないため、運動を持続するにはいろいろな化学的なメカニズムを通じて、筋線維内でATPを作り出さなければなりません。 これを「ATP…

筋収縮のメカニズム(神経インパルス~カルシウムイオン~ATPの分解)

筋収縮は1本1本の筋線維の中にある筋フィラメント(アクチンフィラメントとミオシンフィラメント)が活動して起こります。 ※ミオシンフィラメントの中にアクチンフィラメントが滑り込むことによって、筋線維の長さが短くなり、筋肉全体が収縮を起こします。…

筋収縮と水素イオン(筋疲労を抑えるには水素イオンの発生を抑えるか、発生してもそれを除去すれば良い)

phの低下は、ATPの原料の一つであるクレアチンリン酸の筋肉内での量をも低下させてしまいます。 これもATP再合成量の減少に結びつきます。 さらに、解糖系つまり糖を燃やしてATPを再合成する機構にもマイナスの影響を与えます。 現象面としての筋疲労、筋肉…

持久系競技において後半急速にパフォーマンスが落ちる生理学的メカニズム(サッカー選手の場合、試合終了時に大腿四頭筋に含まれるグリコーゲン量は1/5になる)

競技パフォーマンスと持久力 マラソンや長距離競技以外にも持久力が問われるスポーツ種目があります。 その代表的な種目がサッカー、ハンドボール、バスケットボールなどの球技になり、これらは前後半合わせて最大で90分間運動します。 前半は比較的よく動け…

血中乳酸値を測定すると何がわかるか?(ピリオダイゼーション、休養)

トレーニング現場で手軽に使える測定機として、ポータブルの血中乳酸濃度測定機が普及しています。 ※血中乳酸濃度とは読んで字の如く、血液中の乳酸の濃度になり、一般的には「乳酸値」と呼ばれています。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3114

ダウンヒルランのエネルギー消費と筋収縮(伸張性筋収縮)による筋損傷

登り坂と下り坂のどちらが楽かと聞かれれば、おそらく全ての人が下り坂と答えます。 エネルギー消費の点から見ると、標高の高い所では位置エネルギーが高くなりますので、その分、坂を登るためには余計にエネルギーが必要になります。逆に、坂を下る時には位…

筋持久力向上と神経性因子の関係(中枢神経系・末梢神経系)

筋持久力運動 筋持久力の向上は一定負荷による作業回数や作業時間の増加となって表されます。 ※一般に持久力の訓練に伴い、最大筋力も増加するのが普通です。 猪飼氏は最大筋力の1/3の負荷で疲労に至るまでトレーニングする方法を用いたとき、最大筋力は6週…

筋力と筋収縮の種類と物理学的外力との関係(等尺性、求心性、遠心性、等速性)

筋力とは 筋収縮によって生じる緊張力を筋力(muscle strength)と呼ぶます。 筋の発揮しうる張力は、その運動単位の興奮の度合いにより決定されます。 ※1つの運動ニューロンが支配する筋線維の数(神経支配比)は、筋の種類で異なり、巧緻動作に富む筋では…

スピード、アジリティおよびクイックネスにおける体力要素の相互関係

スピード系のトレーニング ほとんどの競技および技術動作において、スピード系の要素は不可欠になります。 スピード系の動きには、その動作形態によってa)スピード、b)アジリティ、及びc)クイックネスに分類することが出来ます。 単に速く走り、速く動くだけ…