Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

筋線維

筋肉の種類

筋組織は、多数の筋細線維をもった筋細胞(筋線維)が集まったもので、運動に関与しています。 個々の筋細胞は、太さ5~100μm、長さ20μm~数100mmまでいろいろなものがあります。筋細線維は、収縮性に富む線維たんぱく質のアクチン細糸ミオシン細糸とから…

思春期頃のアジリティ能力向上の要因(ホルモン変化が神経系のさらなる発達、筋横断面積の増大、波状角の増大、筋線維タイプの分化を促し、力発揮能力を向上させる)

方向転換速度の発達は直線的ではない 既存の断続的および横断的研究によって、青少年期の子供における方向転換速度(CODS)は自然に発達するものの、その発達は直線的ではないことが間接的に示されています。 この見方は近年の調査においてさらに強まり、12…

若年アスリートにおける脊椎の整合性(アスリートが不安定なサーフェス上で膝立ちで行うコアの安定性エクササイズは、深部組織の活性化とコアのバランスを効果的にトレーニングするために実施できる)

脊椎の整合性 青少年アスリートのスポーツや日常生活の重要な点として、脊椎の整合性を確保することが挙げられます。 それには、タイプⅠ線維とⅡ線維の両方の筋線維を刺激しなければなりません。 したがって、静的(すなわち等尺性)と動的両方のエクササイズを…

CMJの応用(ピークパワーとピークフォースには強い相関関係があることが明らかになっているため、同じエクササイズを用いることにより、最大力発揮能力と最大パワーの期待される効果も達成できる)

スクワットの1RMの絶対値とCMJ スクワットの1RMの絶対値とCMJとの相関関係はわずかですが、スクワットの1RMの相対的な結果が、CMJの高さの予測値としての役割を果たす可能性が示唆されています。 現場の専門職はまた、スクワットのような大きな負荷のかかる…

CMJの応用(筋線維(タイプⅡ)を動員するためには、高閾値(外部負荷>85%1RM)で刺激され、神経系のより大きな動員をもたらすエクササイズは、短時間で身体の変位をもたらす大きな力発揮をもたらす)

CMJとは最大の力を最短時間で発揮すること アスリートが完全なCMJを行う際、理想的には、最大の力を最短時間で発揮することを望んでいます。 スポーツでは、通常、CMJは反応動作として行われますが、最大の高さを達成することが望ましい場面も少なくありませ…

CMJの力発揮は、ニュートンの第3法則に従っている(すべての動きには、同じ大きさで逆方向の反作用があり、より大きな力が地面に対して働く結果、より大きな上向きの力が働き、垂直方向の変位が大きくなる)

筋線維タイプとジャンプへの貢献 筋線維のタイプⅡaとⅡb(「速筋線維と呼ばれる」)の割合が、タイプⅠ線維(「遅筋線維」と呼ばれる」)に比べて多いことがCMJのパフォーマンスに貢献する可能性があります。 タイプⅡ線維は、ATPアーゼの濃度がタイプⅠ線維よりも高…

スプリント系競技選手における長時間の有酸素運動の反対意見(高強度スプリントトレーニングは長時間の有酸素性トレーニングに比べ、最大酸素摂取量、1回拍出量、気質利用、ピークパワーの向上が大きい)

スプリント系競技者の有酸素性トレーニング 長時間の有酸素性運動(AE)は、最大有酸素性能力や緩衝能の向上、筋における毛細血管の増加など、運動パフォーマンスにとって重要な数多くの適応を誘発することがよく知られています。 しかし、高強度のスプリント…

伸張-短縮サイクル:SSC(伸張反射による短縮性筋活動が生む収縮力が増強され、この反射は運動神経の興奮レベルと動作の振幅の小ささに影響する)

伸張-短縮サイクルパフォーマンスのための伸張性トレーニング 筋が抵抗に打ち勝つことを求められる際(短縮性筋活動によって収縮することを求められるとき)、それを実行する能力は、短縮性筋活動の前に伸張性活動が行われているかどうかにより決まるとされて…

ジャーマンボリュームトレーニング(GVT)ワークアウト(アスリートが除脂肪体重と筋肉量を増やす上で効果的なトレーニング法)

レジスタンストレーニングと筋の成長と肥大 レジスタンストレーニングは、コーディネーションや安定性の向上、筋肥大、最大筋力の増大、パワーや筋持久力の向上など、目的により達成される結果は異なります。 そのうち、筋の肥大や成長は、多くのトレーナー…

スピード向上におけるストライド長とストライド頻度(速いスプリンターは、短い接地時間で鉛直方向の大きな床反力を生み出している)

ストライド長とストライド頻度 多くの研究によって、ストライド長(SL)がストライド頻度(SF)より重要な役割を果たしていることが示されています。 その点を考慮すると、SLの最大スピードへの影響に一段と注意を払うべきです。 パワーを高める効率的な方…

筋線維タイプとエネルギー消費量(速筋線維は遅筋線維化できるが、遅筋線維は速筋線維にはならない)

筋肉とはどのようなものか? 人間が運動できるのは筋肉が収縮し力を発揮するからです。 筋肉というのは縮んだり、伸びたりします。 これは、筋肉がアクチンとミオシンという線維から出来ており、これが滑るように移動することで縮んだり、伸びたりというこ…

運動によって起こる筋肥大(負荷の減少が筋萎縮をもたらすのに対し機械的な過負荷は筋量の増加を促す)

運動による筋肥大の開始 レジスタンスエクササイズに対する筋肥大反応の開始には、「機械的張力」「筋損傷」「代謝ストレス」の3つの主因があると考えられています。 力発揮と伸張によって機械的に生じる張力は、筋の発達に欠くことができないと考えられ、…

トレーニングによる筋肥大において、血中テストステロン濃度の増加は必須ではない

最近では、レジスタンストレーニングによって血中で増加するテストステロンや他のアナボリックホルモン(GH、IGF-1)は、タンパク質合成やシグナル伝達系を高めているだけではなく、筋肥大にも影響しないかもしれないと言われています。 テストステロン合成…

運動とストレスホルモン(適応しない場合は副腎肥大、胸腺萎縮、胃潰瘍の徴候がみられる)

ストレス 適応 運動トレーニングがうまくいけば、絶対的運動強度に対するACTH(副腎皮質刺激ホルモン)分泌応答など多くのホルモン応答が減弱するなどの運動適応が起きます。 ※その背景として、筋線維の肥大や酵素活性などによる運動器系の機能向上により、…

筋パワー(最大収縮速度の約1/3で筋線維が短縮する際に最大になる)

パワー 多くのスポーツにおいて、筋が発揮する筋パワー(パワー)は運動パフォーマンスに大きな影響を与える因子となります。 「パワー」とは、単位時間になされる仕事量になり、以下のような計算式で算出されます。 パワー(W)=仕事(J)/時間(S)=力(N…

運動単位(運動ニューロンが興奮すると、運動単位に含まれるすべての筋線維が収縮)

筋線維を支配する運動神経細胞(運動ニューロン:Motor Neuron)は脊髄にあり、運動ニューロンから出た神経線維は、幾重にも分岐し筋線維に到達します。 一つの運動ニューロンと、それを支配する一群の筋線維をまとめて運動単位(Motor Unit)といい、ある…

筋線維の種類(遅筋(slow-twitch:ST型)線維と速筋(first-twitch:FT型)線維に選別される)

人の骨格筋線維は、遅筋(slow-twitch:ST型)線維と速筋(first-twitch:FT型)線維に選別され、FT線維はさらにFTa線維とFTb線維に細分され、また、ST線維はtypeⅠ線維、ST線維はtypeⅡ線維と呼ばれることもあります。 https://nakajima-bonesetter.com/blog…

筋線維の構造(筋鞘、筋原線維(アクチン・ミオシン)、筋小胞体、ミトコンドリア)

筋線維を直接覆う膜を筋鞘(sarcolemma)といい、基底膜(basement membrane)と形質膜(plasma membrane)の二重構造になっています。 形質膜(細胞膜)はリン脂質からできており、膜を貫通するように、ナトリウム(Na+)チャンネル、カリウム(K+)チャン…

運動単位(眼球の外眼筋などは小さな運動単位から成り立ち、あまり細かく調整する必要のない筋には、大きな運動単位(一本の運動ニューロンで多数の筋線維を支配する)がある)

[caption id="attachment_15824" align="alignnone" width="653"] CrossFit athlete flipping a tire --- Image by © Artiga Photo/Corbis[/caption] 一本の運動ニューロンは数本から、かなりの本数の筋線維に接続します。 この運動ニューロンと筋線維の組…

競技選手は筋肉をどこまで肥大させれば力発揮の効率が良くなるのか?(筋線維の走行方向と羽状角の関係)

筋の横断面積と力発揮 筋力は筋肉の横断面積に比例するという原則に従えば、筋肉は太ければ太いほど大きな力が出ることになり、太く大きな筋肉を持つボディビルダーは原則的には力が強いといえます。 しかし、太くなるにしたがって、物理的な問題が作用し力…

筋収縮のメカニズム(神経インパルス~カルシウムイオン~ATPの分解)

筋収縮は1本1本の筋線維の中にある筋フィラメント(アクチンフィラメントとミオシンフィラメント)が活動して起こります。 ※ミオシンフィラメントの中にアクチンフィラメントが滑り込むことによって、筋線維の長さが短くなり、筋肉全体が収縮を起こします。…

筋線維組成と遺伝(筋芽細胞はすでに、速筋線維になるべきか、遅筋線維になるべきか、遺伝子によって決まる)

全身持久力と筋持久力をそれぞれ決める要因の中から共通項を探すと、筋線維組成ということになります。 Komi(1976)らは、一卵性双生児の%STがほぼ同じことから、筋線維組成がまず遺伝によって決まることを示しました。 したがって、持久的競技選手として…

筋力発揮と筋内血流の生理学的メカニズム

生理学的メカニズムによると、より多くの筋線維をトレーニングするためには、常に出しうる最大の速度で負荷を上げるほうが良いということになります。 ※筋肉を構成する筋線維は、基本的には全か無の法則(最大の力を発揮するか、発揮しないか)により調節さ…

レジスタンストレーニングはホルモン分泌(アンドロゲン、成長ホルモン)にどれだけ影響が出るか?

トレーニングと関係の深いホルモン レジスタンストレーニングの第一の目的は筋の肥大と筋力の増強にあります。 筋の肥大との関連で男性ホルモン(アンドロゲン)、成長ホルモン、副腎皮質ホルモン、骨の代謝でカルシトニンや副甲状腺ホルモン、脂質代謝でア…

トレーニング後のタンパク質摂取の重要性

筋線維には、毎回のトレーニングによって微細な断裂が生じるため、その修復を速やかに進めることは、次のトレーニングを充実した内容にするために非常に重要になります。 その際、筋肉の細胞膜にも損傷が生じ、細胞内の各種タンパク質が血液に漏出してしまい…

筋線維の数を決める成長因子:ミオスタチン(マイオスタチン)

人は生まれながらにして、筋の中にある筋線維数には個体差があり、筋線維の多い人はその分、トレーニングによって筋肥大しやすいといえます。 ※筋線維の数を決める要因の一つがミオスタチン(マイオスタチン)という成長因子であることがわかってきました。 …

クールダウンの取り組みと内容

アイスバケツ 90㍑のバケツに下肢を入れ、下肢全体をアイシングし、また、足関節のみの場合は小さなバケツを準備し、その中に足を入れます。 ※足関節全体を冷やす意味でもバケツに足を入れたほうが効果的になります。 初期には過度の冷却による足趾の冷却に…

パンプアップ(pump up)の生理学的メカニズム(血流量、局所性貧血)

トレーニングと筋内の血流 激しくトレーニングをすると筋内に血液が注入されるまで風船が膨れ上がったようになるので、この状態をパンプアップ(pump up)といいます。 筋肉中の個々の筋線維の周りには毛細血管が取り巻いていて、その両端はそれぞれ動脈と静…

クイックリフトとスローリフトの全か無かの法則と生理学的メカニズム

クイックリフトとスローリフトとは 負荷を上げ下げする際に、速い動作と遅い動作の両極にあるのがクイックリフトとスローリフトになり、重量挙げのクリーン&ジャーク、スナッチなどがその代表的な種目になります。 クイックリフトの特徴は、負荷に最大限の上…

タンパク質による筋線維の種類(ミオシンと遺伝的要因)

筋線維の種類 速筋線維、遅筋線維を筋線維のもつタンパク質の違いで分類する方法もあり、これは収縮タンパク質のミオシンの違いに基づきます。 ミオシンの種類 ミオシンは重鎖(Myosin Heavy Chain MHC)と軽鎖(Myosin Light Chain MLC)からできていますが…