Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

脂質

体重調整における運動前の栄養摂取(脂質の分解に対するインスリンの抑制効果を最小限にするために、グリセミック指数の低いCHOを摂取すること、また運動の約3時間前までに摂取する)

体重調整の方法を検討する場合、主要栄養素の摂取タイミングや量、および構成のすべてが、検討すべき重要な因子であると思われます。 したがって、運動中と回復中の両方において、脂質酸化能を最大限に高め、同時に脂質貯蔵能を最小限に制限するためには、現…

長時間の運動中に筋グリコーゲンの減少がもたらすもの(遊離カルニチンの利用可能量はそれほど劇的に減少しないため、長鎖脂肪酸はより速くミトコンドリア内に輸送され酸化される)

長時間の運動中に筋グリコーゲンの利用可能量が次第に減少し、解糖流量が低下した場合は、遊離カルニチンの利用可能量はそれほど劇的に減少しないため、結果的に長鎖脂肪酸(LCFA)はより速くミトコンドリア内に輸送され酸化されます。 すなわち、糖質(CHO)の…

血液の働き ①血漿

血液は、私たちの生命を維持するために欠かせない栄養素や酸素を運ぶ、生存に適した一定の範囲内に保持しようとする性質があり、ホルモンや老廃物の運搬、生体防御や体温調節などの大切な働きにも関与しています。この生体の恒常性を維持するといった働きを…

栄養と免疫における現場への応用(回復に役立ち局所的な炎症反応を抑えるためには、長時間の中強度の活動中には6%のCHO溶液を速やかに摂取する必要がある)

現場への応用 ・CHO(糖質)の摂取量は、1日に体重1㎏当たり6~10gとし、非常に高強度の長時間にわたる活動に継続的に参加する多くのアスリートは、ほぼ10gの摂取が推奨される。しかし、必要な総カロリー摂取量が低めのアスリートは、CHO摂取量を体重1㎏当たり…

黒コショウとヨヒンビン(ヨヒンビンは、脂肪細胞のαアドレナリン受容体に対する拮抗作用をもち、健康な男性において、体重1kg当たり0.2mg(70kgの男性で14mg)を投与すると、脂肪の代謝を急激に高めることが知られている)

黒コショウとヨヒンビンの活性成分 黒コショウとヨヒンビンの活性成分も代謝を促進するといわれています。 黒コショウに含まれる活性化合物であるピペリンとカプサイシンは代謝を高めることが知られています。 また、黒コショウは、安静時の酸化的損傷に対す…

脂質の代謝を最大にするトレーニングセッション(運動前にCHO(糖質)を摂取すると、運動後に摂取した場合とは逆に、8時間の回復時間中に脂質の酸化が30%低下する)

脂質の燃焼 トレーニングセッションのタイミングを検討した場合、脂質の燃焼だけを目的としたセッションを行うのであれば、一晩絶食をした状態の早朝に、中程度の強度と持続時間で行うことが最も効果的になります。 体重調整における運動前の栄養摂取(脂質の…

運動と食事摂取における代謝調節の概要(65%VO2max’(最大酸素摂取量)以上の強度では、CHOの利用率が圧倒的に高いのに対し、脂質の酸化が減少する)

運動と摂食の間における基質の利用調節 運動と摂食の間における基質の利用調節は、生化学者の間でも長年研究されている分野になります。 従来のグルコース-脂肪酸回路とは対照的に、現在では、インスリンが脂質の酸化を制限するだけではなく脂質の分解も抑制…

リン酸ローディングの効果(赤血球中の2,3-DPGの濃度の上昇は、酸素ヘモグロビン解離曲線を正の方向にシフトさせ、最大酸素摂取量が増加する)

リン酸補給 リン酸ローディングにより、2,3-ジフォスフォグリセリン(2,3-DPG)が増加することが知られています。 2,3-DGP濃度の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合性を低下させ、より多くの酸素が筋肉に供給されればエクササイズパフォーマンスの向上が期待…

筋肥大は100歳になっても起こるのか?(1RM筋力は増大するが、筋肥大は遺伝的素因やこれまでの運動経験と現在の活動レベル、栄養摂取状態や身体コンディションに大きく影響される)

高齢者の筋力トレーニング 高強度の筋力トレーニングは高齢者の筋肥大、筋力増加を導く可能性は高く、このトレーニング効果は100歳を超える高齢者に対しても十分な効果を発揮してくれるのであろうかを研究した成果を下記にまとめます。 運動による筋肥大経路…

ウェイトコントロールのためのトレーニングの考え方(「エネルギー保存の法則」は熱と筋肉などの運動と食物の代謝が等価であることを示している)

ウェイトコントロール ウェイトコントロールの為のトレーニングにおいては、運動だけではなく、食事からのエネルギー摂取とのエネルギーバランスを考慮することが重要になります。 エネルギー摂取と消費、および体重や身体組成変化を包含する系においては、…

糖尿病を有するアスリートに対する栄養指針(有酸素性トレーニングに先立ちレジスタンストレーニングを実施することで、運動による血糖低下を抑制、運動誘発性の低血糖症状はほとんど引き起こされない)

糖尿病とアスリート 1型糖尿病を有するアスリートに対する栄養指導は指導者とアスリート双方の努力が必要となります。 運動に関連した低血糖および高血糖の諸症状は、運動直後もしくは、運動後15時間が経過してからも生じる可能性があります。 1型糖尿病に…

成長ホルモン(筋細胞の受容体との相互作用の強化をもたらし、筋線維の回復を促進し筋肥大反応を刺激する)

成長ホルモンと同化と分化 成長ホルモン(GH)は同化と分解の両方の性質を持つポリペプチドホルモンです。 具体的には、GHはトリグリセリドの動員に向けた脂質代謝を誘発するための再分配剤として働き、また、アミノ酸の細胞への取り込みと筋を含む様々なタ…

疲労困憊はクレアチンリン酸濃度の低下、クレアチンリン酸が分解されてできるリン酸濃度の上昇が深く関与していることが考えられる

ATPとクレアチンリン酸 ミトコンドリアはTCA回路、電子伝達系と呼ばれる反応系を用いて、糖質や脂肪から酸素を使ってATPを作りますが、ATPは不安定で、あまり身体の中に貯めることは出来ません。 そこで、ATPはエネルギーをクレアチンリン酸(PCr:Creatin…

ミトコンドリアと持久性トレーニング(骨格筋が効率よくO2代謝を行いながらATPを再合成する)

ミトコンドリアは細胞内のエネルギー向上であり、血液から細胞内へ運ばれたO2を利用する最終的な場所になります。 ミトコンドリアの能力は、mVO2の算出式の動静脈酸素濃度較差(CaO2-CvO2)やPO2(酸素分圧)を左右します。 https://nakajima-bonesetter.co…

ウォーミングアップの目的(障害予防とパフォーマンス向上)

ウォーミングアップの目的は障害予防とパフォーマンス向上になります。 ウォーミングアップが引き起こす生理的効果 代謝効率の上昇 体温の上昇は筋でのグリコーゲンや高エネルギーリン酸(ATP、PCr)の利用を促進させます。 グリコーゲンや高エネルギーリ…

有酸素性エネルギー産生(酸素で消化吸収された栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を水と炭酸ガスまで分解しATPを再合成を行い、エネルギーを生み出す仕組み)

骨格筋は長時間活動するためにATPの安定供給がなされなければならず、それを担うものが有酸素性エネルギー産生になります。 空気中から取り込んだ酸素で消化吸収された栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を水と炭酸ガスまで分解しATPを再合成を行い、エネル…

長距離選手とタンパク質(1時間を超えるような運動を行う場合、エネルギー源として糖質、脂質のほかにタンパク質も利用される)

タンパク質は筋肉の主材料ですので、種目を問わずスポーツ選手には最重要といえる栄養素です。 大きな筋力やパワーを要する種目の選手のほうが、タンパク質摂取に対する関心も高く積極的に摂取しており、これはまったく理にかなった傾向です。 最近は、持久…

レジスタンストレーニングはホルモン分泌(アンドロゲン、成長ホルモン)にどれだけ影響が出るか?

トレーニングと関係の深いホルモン レジスタンストレーニングの第一の目的は筋の肥大と筋力の増強にあります。 筋の肥大との関連で男性ホルモン(アンドロゲン)、成長ホルモン、副腎皮質ホルモン、骨の代謝でカルシトニンや副甲状腺ホルモン、脂質代謝でア…

運動前・運動中の分岐鎖アミノ酸(BCAA)摂取の生理学的効果

20種類のアミノ酸の中でバリン、ロイシン、イソロイシンは分岐鎖アミノ酸(balanceed-chain amino acids;BCAA)に分類される必須アミノ酸です。 ※筋肉タンパク質中に含まれるアミノ酸で、自然界の多くのタンパク質にはバリン、ロイシン、イソロイシンがほぼ1…

エネルギー源となる栄養素とその働き(エネルギー比率と熱量素の関係)

エネルギー源となる栄養素はタンパク質と脂質、炭水化物があり、これらを三大栄養素といいます。 ※アルコールもエネルギー源となりますが栄養上は重要ではありません。 エネルギーを摂取するときに、三大栄養素をどのような割合でとるかは健康上重要でこの割…

エネルギー供給機構の糖質・脂質・タンパク質の生理学(スポーツ栄養学)

糖質(炭水化物) 糖質は身体の中では血中グルコース(血糖)、肝グリコーゲン、筋グリコーゲンの形で存在しています。 身体含有量は血中グルコースが約5g、肝グリコーゲンが約70~100g、筋グリコーゲンが300~400gになります。 ※糖質は約4kcalのエネルギ…

高強度での競技・持久性トレーニングの効果を高める食事①貯蔵グリコーゲンを高める食事

高強度で行われる持久性トレーニングで消耗したグリコーゲンは、食事によって速やかに補充されなければなりません。 どのような食事をとるかによって、体内各組織に貯蔵される糖質の量は影響を受けます。 糖質が少なく脂質が多い食事では肝臓の貯蔵グリコー…

グリコーゲンローディング(グリコーゲンを枯渇させると、運動後の回復期にグリコーゲンが再合成される能力が高まる)

高強度で行われる持久性トレーニングで消耗したグリコーゲンは、食事によって速やかに補充されなければなりません。 どのような食事を摂るかによって体内各組織に貯蔵されれる糖質の量は影響を受け、糖質が少なく脂質が多い食事では肝臓の貯蔵グリコーゲン、…

筋力向上の為の栄養管理:同化能力を最大にする為のキーポイント

同化を最大にする為のキーポイント 栄養状態の変化の程度と継続期間が、骨格筋の同化作用に及ぼす影響を決定します。 BCAA(特にロイシン)の摂取はMPS(タンパク質合成)MPB(タンパク質分解)においても急性反応を引き起こします。 混合栄養CHO(液状糖質)P…

筋力向上の為の栄養管理:同化能力を最大にするタンパク質・糖質・脂質の摂取

筋力向上の為の4つの因子 エクササイズプログラム:様式、強度、継続時間は? 栄養の量:どれくらい摂取するべきか? 栄養の質:どのような種類の栄養素を摂取するべきか? 栄養摂取のタイミング:栄養摂取をいつ行うべきか? タンパク質/アミノ酸の摂取 レ…

酸化機構におけるタンパク質と脂質の酸化過程

エネルギー産生と運動強度 運動強度=パワー出力として数値化された筋活動レベル パワー=一定時間内の身体活動量 一般に、ある一つのエネルギー供給機構が産生できるATP量とその相対的割合との間には逆相関の関係があります。 その結果として、 ホスファゲン…

ヒトのエネルギー供給機構(ホスファゲン機構、解糖系、酸化機構)

エネルギー供給機構 人の身体にはATPを再合成するために3つのエネルギー供給機構が存在します。 ホスファゲン機構 無酸素性機構、酸素を必要としない。 解糖系 2つのタイプがあり、速い解糖、遅い解糖がある。 酸化機構 有酸素性機構、酸素を必要とする。 ※…

身体活動を行うための生体エネルギー機構(ATP)

人の身体が、身体活動を行う(運動)には化学的エネルギーから機械的エネルギーへの変換が必要です。 生体エネルギーの流れ 生体エネルギーの流れは、第一に食物(化学エネルギーを含む炭水化物〘糖質〙、タンパク質、脂質の分子)を生体で使用可能なエネル…

競技スポーツに際しての高糖質食事調整(運動中に最も重要なエネルギー源)

運動中に最も重要なエネルギー源となるのは、骨格筋中のグリコーゲン(筋グリコーゲン)です。 強い強度の運動を長時間にわたって実施すると、筋グリコーゲンは枯渇してしまい、試合途中でスタミナが切れてしまうことになります。 したがって、どんな競技にお…

スポーツと5大栄養素(高い競技力を保持する身体作り)

運動と栄養素 高い競技力を保持する身体には、筋肉、脳、内臓に十分なエネルギー源を蓄えていること(エネルギー)、その競技に見合った筋肉や骨格を作ること(身体つくり)、トレーニング後や試合前の体調を整えること(コンディショニング)の3つが必要で、この…