血液
運動前後の体重変化のほとんどは体水分量の変化によります。 たとえば、運動後に体重が2kg減少していたら体水分がほぼ2kg減少しています。 運動中に1kgの水分を補給した時、運動後の体重減少量が2kgだと、発汗などで失われた水分量は3kgになります。 運動後…
水は人体の最大の構成成分で、人体の容積の60%を占めています。 ※例えば、筋肉は約73%、血液は93%、脂肪は10%の水を含んでいます。 水は恒常性に不可欠であり、生理学的および生化学的機能に重要な役割を果たしています。 1日の必要水分量や身体が水分補…
暑熱および水分補給は、健康リスクとパフォーマンス減衰に関係しています。 暑熱環境下における身体への要求は、深部体温の上昇と、多大な水分損失(脱水)をもたらしやすく、その2つの因子が組み合わさって、パフォーマンスの低下や、熱痙攣、熱失神あるいは…
継続的な持久力トレーニングにより身体のIMTG(筋内トリグリセリド)貯蔵量が増えるため、トレーニング経験を積んだアスリートはより多くのIMTGを利用します。 持久力エクササイズ中における血液中以外の脂肪酸の利用は、鍛錬者は非鍛錬者の約2倍であると推定…
Shimomuraらの報告によると、非鍛錬者の女性被験者において、スクワットエクササイズの前にBCAA(100mg/㎏)を摂取した場合には、プラセボとは対照的に、スクワット後の筋痛が緩和されました。 同じ研究において、プラセボを摂取した女性被験者は、スクワット…
血液は、私たちの生命を維持するために欠かせない栄養素や酸素を運ぶ、生存に適した一定の範囲内に保持しようとする性質があり、ホルモンや老廃物の運搬、生体防御や体温調節などの大切な働きにも関与しています。この生体の恒常性を維持するといった働きを…
白血球は、体内に入った細菌やウイルスなどの異物に対する防御、を受け持つ細胞で、形態や機能などの違いにより、数種類に再分裂されます。
血液は、私たちの生命を維持するために欠かせない栄養素や酸素を運ぶ、生存に適した一定の範囲内に保持しようとする性質があり、ホルモンや老廃物の運搬、生体防御や体温調節などの大切な働きにも関与しています。この生体の恒常性を維持するといった働きを…
タウリンとは MIPSのおよそ1/3にタウリンが含まれています。 タウリンは精神的な鋭敏性と活力レベルを向上させるといわれるアミノ酸になります。 エネルギーサプリメントに含まれている他の成分とともに摂取した場合、タウリン1.5gを急性投与したレジスタン…
内分泌(Endocrine)の概念は、もとは1904年にBaylissとStarlingに提唱され、ホルモンと呼ばれる化学物質(Hardyによる命名でギリシャ語の覚醒素)が分泌細胞から血液中に放出される現象を意味し、導管へ分泌する膵臓や唾液腺などの外分泌(Exocrine)とは…
水分は運動中に体重が2%以上減少しないように補給する必要があります。 補給する量は気温や湿度などのコンディションに影響されますが、1時間当たり500~1,000ml程度が標準的になります。 長時間の運動で発汗量も多い場合の水分補給では「ナトリウム」が必…
筋肉は骨格筋(skeletal muscle)、心筋(cardiac muscle)、平滑筋(smooth muscle)の3種類に分けることができます。 生体内で担う機能は、骨格筋は骨に付着し身体を動かすこと、心筋は血液ポンプとして作用すること、平滑筋は内臓や血管を形作り、消化機…
女性であるがゆえに起こりうるトレーニング上の問題点はいくつかありますが、中でも注意すべきはハードトレーニングによる身体の変調になります。 長距離選手などが陥りやすい問題として女性ホルモン分泌量の低下が指摘されています。 これが起こると、月経…
トレーニング現場で手軽に使える測定機として、ポータブルの血中乳酸濃度測定機が普及しています。 ※血中乳酸濃度とは読んで字の如く、血液中の乳酸の濃度になり、一般的には「乳酸値」と呼ばれています。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3114
40年ほど前、遺伝的に極度の肥満を示すネズミ(マウス)の系統が育種されました。 このマウスの血管系と正常なマウスの血管系を特別な”ふるい”を通してつなぐと、肥満したマウスが痩せることが見出されました。 このことは正常なマウスでは血液中に体脂肪を…
乳酸を細胞膜やミトコンドリア膜を通して運び、出し入れする仕事をする膜タンパク質MCTがあることが、1990年代の初めに発見されました。 ※この膜タンパク質は、乳酸のようにカルボキシ基を1つ持つ有機酸(モノカルボン酸、ピルビン酸、β-ヒドロキシ酪酸など…
筋線維には、毎回のトレーニングによって微細な断裂が生じるため、その修復を速やかに進めることは、次のトレーニングを充実した内容にするために非常に重要になります。 その際、筋肉の細胞膜にも損傷が生じ、細胞内の各種タンパク質が血液に漏出してしまい…
一流の競技選手においては記録を伸ばし、競技力を高め、メダルを獲得するためには、毎回のトレーニング内容を充実した「質」「量」ともに積み重ねていくしか方法はありません。 特に、上記の方法に焦点が置かれがちですが、競技選手は1日2~3回、週6日間のペ…
トレーニングと筋内の血流 激しくトレーニングをすると筋内に血液が注入されるまで風船が膨れ上がったようになるので、この状態をパンプアップ(pump up)といいます。 筋肉中の個々の筋線維の周りには毛細血管が取り巻いていて、その両端はそれぞれ動脈と静…
動的回復 激しい運動後は、すぐに座らないで、軽い運動をした方が回復が早くなります。 激しい運動により上昇した血中乳酸濃度は、じっとしていると安静レベルに戻るまで30分から1時間程かかりますが、ゆっくりでも運動をするとある程度早くなります(激しい…
クールダウン ダッシュなどの激しい運動を行うと、乳酸が多く産生され、血中乳酸濃度が増加します。 ※400m走を全力で行うと、血中乳酸濃度が20ミリモル近くまで上昇(安静時は0.5~2ミリモル)し、安静時の血中乳酸濃度まで低下するのに1時間近くかかること…
皮膚の構造とその性質 皮膚は感覚、吸収、分泌、身体保護、それに体温調節などに関係する身体体壁をつくる重要な組織です。 身体の血液(その約25%は毛細血管中に存在)その多くは皮膚及び、皮下組織にあり、皮膚を介して与えられる温・冷エネルギーは、そ…
サッカー選手と有酸素性能力 サッカー選手にとって有酸素能力を向上させることは、試合の終盤にも運動量を落とさずにパフォーマンスを維持するという目的に非常に大切な能力の一つです。 これは酸素を利用してエネルギーを産生する能力をいかに高めるかが重…
血液プロテインアイソレート 最近のハイテクプロテインのなかには、血液中のたんぱく質を分離・乾燥させた血清プロテイン、血漿プロテインといったものがあります。 血液から分離されたこれらのたんぱく質には、アルブミンやイミュノグロブリンといった、生…