Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

赤血球

血液の働き ①赤血球

血液は、私たちの生命を維持するために欠かせない栄養素や酸素を運ぶ、生存に適した一定の範囲内に保持しようとする性質があり、ホルモンや老廃物の運搬、生体防御や体温調節などの大切な働きにも関与しています。この生体の恒常性を維持するといった働きを…

リン酸ローディングの効果(赤血球中の2,3-DPGの濃度の上昇は、酸素ヘモグロビン解離曲線を正の方向にシフトさせ、最大酸素摂取量が増加する)

リン酸補給 リン酸ローディングにより、2,3-ジフォスフォグリセリン(2,3-DPG)が増加することが知られています。 2,3-DGP濃度の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合性を低下させ、より多くの酸素が筋肉に供給されればエクササイズパフォーマンスの向上が期待…

鎌状赤血球傾向(激しい最大運動を行なっている際、酸素濃度低下より、一部の赤血球が正常な円盤状から鎌または半月のような形状に変化することがあり、筋、腎臓、その他の臓器の血管に詰まり、組織の壊死と機能不全を引き起こす)

鎌状赤血球症傾向(SCT)とは 鎌状赤血球症傾向(SCT)は一般的な遺伝子疾患のひとつになり、通常は良性ですが、激しい身体運動を行うと、重度の合併症を引き起こす恐れがあります。 残念なことに、多くの人は自身がSCTのキャリアであることを知らず、またより一…

急性労作性横紋筋融解症(ミオグロビンやその他の細胞性酸素を血液中に放出すること腎不全を引き起こし、電解質と酵素の不均衡が筋衰弱を引き起こし、場合により心停止に至る)

急性労作性横紋筋融解症(Acute Exertional Rhabdomyolysis:AER) 鎌状赤血球形成傾向(SCT)を有するアスリートが、通常慣れているレベルを超えた激しい身体活動を行うと、急性労作性横紋筋融解症(Acute Exertional Rhabdomyolysis:AER)を引き起こすおそれがあ…

マグネシウムのエネルギー生成の調節(ATP-Mg複合体を形成し、酵素上の活性部位に基質を固定、反応を触媒し、代謝経路の速度を高めることによりエネルギー生成に寄与している)

エネルギー生成におけるマグネシウム エネルギー生成にも、マグネシウム(Mg2+)の存在が影響を及ぼしています。 具体的には、Mg2+は代謝経路における主要酵素の活性化を促進し、ATP生成の補因子として機能し、赤血球の細胞膜構造を安定化させることでO2輸送…

高強度インターバルトレーニングとリン酸ローディングによる持久的能力の向上(最大酸素摂取量(VO2max)、無酸素性閾値、疲労困憊に至るまでの時間の改善)

リン酸ローディングによる生理学的能力向上 リン酸ローディングによる能力向上は、運動パフォーマンスおよび多くの対応する生理学的測定値において証明されています。 最大酸素摂取量(VO2max)をはじめ、無酸素性閾値、疲労困憊に至るまでの時間などの改善…

赤血球に含まれるヘモグロビンは血液のO2運搬能力に関与するために40~50%低下した場合、酸素摂取量が減少し有酸素性能力が低下する

ヘモグロビンと酸素運搬能 赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)は酸素(O2)と結合するので、血液のO2運搬能力はHb量に依存します。 したがって、Hb量が減少すれば血液のO2運搬能力が低下し酸素摂取量(mVO2)が減少します(例:貧血)。 ※Hb濃度の40~50%の…

高所トレーニングによるパフォーマンス向上(運動時の組織の低酸素環境と類似している)

高所適応として高所トレーニングの効果 高所トレーニングはさまざまなトレーニング方法の中でも実施しやすいことや低酸素がもたらす環境が運動時の組織の低酸素環境と類似していることから、低酸素環境下での運動による相乗効果を得ようとする考え方は理に…

高地トレーニングの目的(造血、乳酸代謝、換気応答、緩衝能力などの改善)

低酸素環境に対する人体の順応を利用して、身体能力を改善しようとする試みの代表例がスポーツ選手の間で盛んな「高所トレーニング」になります。 この基本は「造血」を利用することにあり、一般的には2,000m台の高地に長期間滞在してトレーニングを行うこと…

高地トレーニングによる持久力アップに赤血球増量に伴う乳酸トランスポーター増量が貢献している

マラソン選手や水泳の中・長距離選手、自転車競技選手など持久系勝負の種目の選手は、高地トレーニングを実施することが非常に多いです。 その効果として、低酸素条件がもたらす赤血球増量作用によるとされ、また、造血作用ホルモン(エリスロポエチンやダ…

ミトコンドリアと乳酸トランスポーター(モノカルボン酸トランスポーター:MCT)

乳酸を細胞膜やミトコンドリア膜を通して運び、出し入れする仕事をする膜タンパク質MCTがあることが、1990年代の初めに発見されました。 ※この膜タンパク質は、乳酸のようにカルボキシ基を1つ持つ有機酸(モノカルボン酸、ピルビン酸、β-ヒドロキシ酪酸など…

トレーニング後のタンパク質摂取の重要性

筋線維には、毎回のトレーニングによって微細な断裂が生じるため、その修復を速やかに進めることは、次のトレーニングを充実した内容にするために非常に重要になります。 その際、筋肉の細胞膜にも損傷が生じ、細胞内の各種タンパク質が血液に漏出してしまい…

サッカー選手の有酸素性能力向上(成長ホルモン,ヘモグロビン,チトクローム,ミオグロビン)のヒント

サッカー選手と有酸素性能力 サッカー選手にとって有酸素能力を向上させることは、試合の終盤にも運動量を落とさずにパフォーマンスを維持するという目的に非常に大切な能力の一つです。 これは酸素を利用してエネルギーを産生する能力をいかに高めるかが重…