Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

遅筋線維

筋の適応の最大化と有酸素性運動(有酸素性代謝は、常にエネルギーの産生に貢献している(30秒間の短いスプリントでは20%))

Lundbergらの研究では、6時間の休息を挟んでレジスタンストレーニングとサイクリングエクササイズを行うと、筋機能は損なわれず、またレジスタンストレーニングを単独で実施した場合よりも筋全体のサイズを増大させました。 しかも、速筋線維(遅筋線維の5~6…

タウリン(骨格筋の機械的な収縮閾値を引き上げ、細胞内膜の安定性を促進、筋小胞体からのCa2+の放出を増加させ力発揮を増大させる)

タウリンとは タウリンは心筋および骨格筋における生物学的利用能(Bioavailability)により、また摂食状態により、条件付きでのEAA(必須アミノ酸)になります。 タウリンは、アミノ酸に通常存在するカルボキシ基をもたない、イオウを含む抗酸化特性だけではな…

筋線維タイプとエネルギー消費量(速筋線維は遅筋線維化できるが、遅筋線維は速筋線維にはならない)

人間が運動できるのは筋肉が収縮し力を発揮するからです。 筋肉というのは縮んだり、伸びたりします。 これは、筋肉がアクチンとミオシンという線維から出来ており、これが滑るように移動することで縮んだり、伸びたりということが可能になります。

長時間運動による筋疲労の原因(ミトコンドリアの疲労耐性と筋グリコーゲン量減少)

ミトコンドリアでは、酸素を利用してATPが産生され、この反応は酸化的リン酸化(oxidative phosphorylation)と呼ばれます。 長時間の運動では、酸化的リン酸化により需要に応じたATPが供給され続けることが、運動を継続するうえで必須になります。 したが…

持久力のカギを握る物質(エリスロポエチン・アンギオテンシン変換酵素)とタイプ変換

持久力のカギを握る可能性のある物質として、造血作用のあるエリスロポエチン(EPO)やアンギオテンシン変換酵素(ACE)などが候補に上がります。 ※これらは、筋肥大における成長ホルモンやテストステロンなどと同様、どちらかというと補助的な働きをするも…

筋線維組成と遺伝(筋芽細胞はすでに、速筋線維になるべきか、遅筋線維になるべきか、遺伝子によって決まる)

全身持久力と筋持久力をそれぞれ決める要因の中から共通項を探すと、筋線維組成ということになります。 Komi(1976)らは、一卵性双生児の%STがほぼ同じことから、筋線維組成がまず遺伝によって決まることを示しました。 したがって、持久的競技選手として…

スポーツ能力の素質・持久力を決める生理学的要因(最大酸素摂取量・乳酸蓄積開始点)

持久力には「全身持久力」「筋持久力」があります。 全身持久力は、たとえば3000mや5000mなどの長距離をどれだけ速く走れるかといった「エアロビック」な能力と考え、一方、筋持久力は、たとえば最大筋力の40%程度の40%程度の低負荷を何回持ち上げられるか…

持久性トレーニングにより速筋線維が遅筋線維へと変化する

スポーツ選手の筋組織についても、マラソンをはじめとする持久的競技選手では遅筋線維の割合が極めて高く、逆にスプリント的強度の選手では速筋線維割合がやや高いことが報告されています。 ※これが遺伝的に優れているからなのか、長年の努力で筋組成を変え…

筋力や筋肥大のトレーナビリティは第一に遺伝子によって支配される

筋肉のトレーナビリティー(筋肥大、筋力の着きやすさなど)と遺伝を関連づける研究は昔から行われており、その一つが、筋の組成に関わるものです。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-2807

筋肉の収縮形態において伸張性収縮(エキセントリック)と3つの特徴

筋の収縮形態には筋が短縮しながら力を発揮する短縮性筋収縮(コンセントリック)と、筋が伸張されながら力を発揮する伸張性筋収縮(エキセントリック)があります。 ※バーベルを持ち上げるのは短縮性筋収縮(コンセントリック)、ブレーキをかけながら下ろ…

マラソン選手とスプリンターは遺伝的要因がどこまで関わるのか(速筋型ミオシンが運動する速度は遅筋型ミオシンに比べ2倍ほど速い)

人の筋肉のを構成する筋線維は、速度が速く持久性に乏しい「速筋線維」(first-twitch fibers FT)と、速度が遅く持久性の高い「遅筋線維」(slow-twitch fiber ST)に分類することができます。 ※速度の違いは、主にエンジンの役割を果たすミオシンの違いに…

サイズの原理の例外(エキセントリック・バリスティック・加圧トレーニング)

極めて軽い負荷を用いてトレーニングを行うとき、筋の電気的活動を記録すると、負荷を上げ(コンセントリック:短縮性筋収縮)、引き続き保持する(アイソメトリック:等尺性収縮)動作では、負荷が軽いので確かに遅筋線維が使われますが、次に負荷を下ろす…

筋力と筋肥大・筋持久力を向上させる目的別のサイズの原理(運動神経と運動単位)

トレーニングを行う場合に、その目的に応じて適切な負荷を設定しなければなりません。 筋のサイズを増やさずに筋力を高めるのであれば最大挙上負荷(1RM)の90%以上、筋を肥大させるとともに筋力を増やすのであれば最大挙上負荷の80%前後、筋持久力を増や…

タンパク質による筋線維の種類(ミオシンと遺伝的要因)

筋線維の種類 速筋線維、遅筋線維を筋線維のもつタンパク質の違いで分類する方法もあり、これは収縮タンパク質のミオシンの違いに基づきます。 ミオシンの種類 ミオシンは重鎖(Myosin Heavy Chain MHC)と軽鎖(Myosin Light Chain MLC)からできていますが…