Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

運動生理学

運動による筋肥大経路(機械的刺激が標的細胞に形質導入し分解よりも合成に有利に働くよう筋タンパク同化シグナル伝達経路を刺激する)

運動によって起こる筋肥大は、多くのシグナル伝達経路によって促進されます。 機械的刺激が標的細胞に分子的に形質導入され、分解よりも合成に有利に働くように筋タンパク質のバランスを変えます。 いくつかの主要なタンパク同化シグナル伝達経路が確認され…

筋の適応の最大化と有酸素性運動(有酸素性代謝は、常にエネルギーの産生に貢献している(30秒間の短いスプリントでは20%))

Lundbergらの研究では、6時間の休息を挟んでレジスタンストレーニングとサイクリングエクササイズを行うと、筋機能は損なわれず、またレジスタンストレーニングを単独で実施した場合よりも筋全体のサイズを増大させました。 しかも、速筋線維(遅筋線維の5~6…

ハムストリング損傷のリハビリテーション(股関節伸展と対側のハムストリング伸張との間に両側性の連結が確認されている為、腰椎-骨盤域における筋の神経筋制御を狙うエクササイズが再発予防に有効)

伸張性トレーニングを含む臨床研究では、ハムストリング損傷の発生率が低下する効果があると報告されています。 これは、伸張性エクササイズに反応して、サルコメア数が増加することが示唆されており、筋腱単位がより長い筋長で機能することを可能にして、各…

ランニングの脚周期とシューズ(脚周期は、バネが圧縮される際のように下肢関節が重心を下げてエネルギーを吸収するため、脚のバネ質量系と説明され、立脚期に発生する)

ランニングは、体力の向上と継続的運動を促進する効果的な手段としてますます人気が高まっています。 全米スポーツ用品協会によると、米国におけるランニング人口とジョギング人口は過去2年間で10.3%増加し3,550万人に上ります。 人間が走り続けてきた歳月と…

心臓血管系疾患のためのエクササイズ(4METs(代謝当量)以上の身体活動を実施することが、心臓病による死亡率の低下と強い相関関係がある)

世界各国における成人の死亡原因の第一位は、依然として心臓血管系疾患になります。 定期的な身体活動に、心臓血管系お客に身体機能を改善し死亡率を低下させる効果があることはすでに認められており、最も一般的な様式は有酸素性トレーニングですが、最近で…

心臓血管系疾患と高強度インターバルトレーニング(VO2max向上、安静時および運動時の心拍数(HR)低下し、心電図のST(心室の全体が興奮状態となって、興奮からの回復が始まるまでの部分)低下がより高強度で起こり、左心室機能の改善が認められる)

インターバルトレーニング(IT)は、短い回復時間を挟んで、短時間の高強度運動を繰り返すトレーニング法になります。 通常、各エクササイズは乳酸性作業閾値と最大酸素摂取量(VO2max)の間の強度で行われます。 したがって、代謝物質(水素イオンと無機リン酸)…

思春期前のトレーニングの重点(脳と神経筋系の成熟速度が最大に達している思春期の子供に基本的運動スキル、基本的スポーツスキルを習得させる事は非常に重要である)

若年アスリートが様々な競技場面において、熟練した動作を発揮するためには「歩行」「ランニング」「ジャンプ」などの基本的運動スキル(FMS:Fundamental Movement Skill)と、「キャッチ」「ホップ」「ギャロップ」などの基本的スポーツスキル(Fundamental S…

ストレッチの生理学的作用(受動的なストレッチを10分行うと速筋である指伸筋のAkt活動が有意に増大し、機械的張力が、速筋線維内のAktを活性化する仕組みに関わる可能性がある)

筋肉に本質的に備わるいくつかの因子、例えば細胞内の情報伝達(機械的な張力の細胞内シグナル変換)などが筋肥大に関わっています。 多くの潜在的な主要因子(IGF-1、筋原性成長因子、プロテインキナーゼB:PKB、セリン/トレオニンプロテインキナーゼ:Akt、哺…

インスリンと高ホルモン状態とタンパク質同化(インスリンがIGF-1レセプターのリン酸化(そしておそらく活性化)を刺激することが知られており、運動はこれに影響しない)

インスリンがIGF-1レセプターのリン酸化(そしておそらく活性化)を刺激することが知られており、運動はこれに影響しません。 インスリンがヒトにおけるMPSの調節を担っている唯一のものだとすると、これらのデータは、IGF-1が、たとえあるとしても、レジスタ…

青少年に推奨される統合的神経筋トレーニング(成熟レベル、トレーニング年数、技術的な能力、個々の神経筋系の欠陥、これまでに練習したスポーツ活動、性別、遺伝、意欲などが含まれる)

神経筋トレーニングプログラムは、多くの要因を考慮に入れるために、各アスリートに併せて個別に計画すべきです。 それらの要素には、成熟レベル、トレーニング年数、技術的な能力、個々の神経筋系の欠陥、これまでに練習したスポーツ活動、性別、遺伝、意欲…

プライオメトリックスにおけるエネルギーの貯蔵とは(腱に蓄えられる弾性エネルギー(EE)はストレッチショートニングサイクル(SSC)現象を支えるきわめて重要なメカニズムである)

腱は伸張することによりエネルギーを貯蔵し、反動によりエネルギーを解放する能力がある 腱は伸張することによりエネルギーを貯蔵し、反動によりエネルギーを解放する能力があるため、直列弾性要素(SEC)内のエネルギーの貯蔵にとってカギとなる重要な部位で…

カフェインは、摂取後45分で胃と小腸から完全に吸収され、体内での半減期は約3~4時間になる(酸素摂取量、カテコールアミンの放出、代謝速度が増加する)

エルゴジェニックエイドとしてのカフェイン 最も広く消費されるエルゴジェニックエイド(パフォーマンス増強物質)の1つがカフェイン(1,3,7-トリメチルキサンチン)になります。 カフェイン使用の歴史は石器時代にまで遡り、筋活動を強化するカフェインの効能は…

野球肩のリハビリテーションの基本原則(ローテーターカフの筋力とバランス、GH関節の不安定性は肩甲骨のポジショニングと肩甲上腕リズムに影響する)

肩関節複合体 肩関節は非常に複雑な領域であり、この領域においては、肩甲上腕関節(GH)、胸鎖関節、肩鎖関節、および肩甲胸郭関節など多くの関節が互いに依存しあって存在し、これらは肩関節複合体を構成する要素となります。 これらを構成する関節のいずれ…

必須アミノ酸と筋同化作用(EAAの補給は、片脚あたりタンパク質が4.0±0.4g増加し、ホエイタンパクの補給は、2.2±0.3g増加)

必須アミノ酸とタンパク質 ホエイプロテインなどの元来からのタンパク質と必須アミノ酸(EAA)摂取1gあたりの筋同化反応は、EAAを摂取するほうが明らかに大きくなります。 このような反応が引き起こされる原因は、主としてEAAの吸収の素早さと、その後の全…

脊髄反射と皮膚受容器(屈曲反射・交叉性伸展反射)

脊髄反射 末梢から脊髄へ強い感覚入力が入ると、その信号を使って脳からの指令無しに効果器(筋肉)を収縮あるいは弛緩させることで適切な行動が誘発されます。 これを「脊髄反射」といいます。 脊髄反射は脳を介さないので感覚入力から運動発現まで短時間…

温度環境とトレーニング(熱中症は酵素系、低体温症は刺激伝導系に障害が起こる)

温度環境 運動と環境を考える上で重要なのが、気圧とともに温度環境になります。 温度環境には低温域と高温域の間に恒温適応域があり、低温適応限界を下回ると凍死に、高温適応限界を上回ると熱中症にいたります。 恒温適応域は人体の能動的適応範囲であり…

60%VO2maxの運動は十分な体温上昇が見込める強度で、筋肉のATPをウォーミングアップで使い過ぎない強度である

10秒未満で終わる運動前のウォーミングアップ 競技やトレーニングの内容により、ウォーミングアップとして行う強度や時間は異なります。 ウォーミングアップが不十分で体温が上昇していない場合にはその効果を期待することはできず、反対にウォーミングアッ…

ランニング時には遅筋(ヒラメ筋)への血流量は速筋タイプの筋(腓腹筋)への血流量より3~4倍多くなる

運動時にはO2や栄養を必要とする活動筋や、体温調節が必要な皮膚へ血流が優先的に配分されます。 運動とともに、激しく拍動する心臓へも多くの血流が供給されます。 このとき、腎臓や消化器官への血流は維持されるものの、脳への血流は維持されています。 …

ウォーミングアップの目的(障害予防とパフォーマンス向上)

ウォーミングアップの目的は障害予防とパフォーマンス向上になります。 ウォーミングアップが引き起こす生理的効果 代謝効率の上昇 体温の上昇は筋でのグリコーゲンや高エネルギーリン酸(ATP、PCr)の利用を促進させます。 グリコーゲンや高エネルギーリ…

持久力系トレーニング方法の比較(インターバルtr・レペティションtr・エンデュランスtr)

[caption id="attachment_16028" align="alignnone" width="450"] British athlete and 5000m World Champion Mo Farah trains in Iten January 24, 2012. REUTERS/Jacob Kuehn[/caption] トレーニングの方法にはさまざまなものがあり、人の身体はその運動…

免疫機能(身体の中に侵入する病原性微生物やガン化した細胞などの異常細胞を破壊あるいは無害化して排除する仕組み)

身体と免疫 免疫系は身体の中に侵入する病原性微生物やガン化した細胞などの異常細胞を破壊あるいは無害化して排除する仕組みになります。 免疫系は必要なときに必要最低限の反応で病原性微生物から効率よく身体を守るシステムで、免疫機能の一部が遺伝的に…

痛みは自由神経終末によって受容され、その伝導にはAδおよび、C線維の2種類の感覚神経が関与する

「ガラスを踏んでしまった」「指先をカッターで切ってしまった」等の受傷直後は”鋭い痛み”としてfirstpainがあり、それに続いて持続する鈍い痛みのslowpainを感じます。 2種類の痛みの感覚 痛みは自由神経終末によって受容されますが、その伝導にはAδおよび…

運動時の免疫系の変化(オーバートレーニング時には一過性の免疫応答の抑制状態が続く)

[caption id="attachment_16003" align="alignnone" width="640"] Young sportswoman wearing white headphones and smart watch during morning jogging over the bridge.[/caption] 運動と疲労 運動時には様々な免疫系の変化が見られ、比較的長い時間ある…

運動パフォーマンスを決定する因子(競技パフォーマンスはサイバネティックスの制御、エネルギー供給系、意欲によって決定される)

競技パフォーマンスの決定因子 トレーニングの目的はパフォーマンス(競技成績)の向上にありますが、何がパフォーマンスを決定しているのかはさまざまな論議がなされています。 パフォーマンスの概念を運動生理学の権威「犬飼 道夫」は、p=C∫E(M)という回…

トレーニングによる筋肥大において、血中テストステロン濃度の増加は必須ではない

最近では、レジスタンストレーニングによって血中で増加するテストステロンや他のアナボリックホルモン(GH、IGF-1)は、タンパク質合成やシグナル伝達系を高めているだけではなく、筋肥大にも影響しないかもしれないと言われています。 テストステロン合成…

高強度持久力トレーニングでテストステロンが低下する(性腺刺激ホルモンが増加する為)

長距離ランナーは血中テストステロン濃度が低下します。 ※下記のグラフはテストステロン濃度を表しています。 高強度の持久的運動トレーニングによるテストステロン濃度の低下は、持久的パフォーマンスを向上させるために必要な適応なのかもしれないと最近…

医科生理学的ストレスはホルモン分泌と運動パフォーマンスに最大に影響する

現在、医科生理学的的なストレス(stress)とは「生命の存続を脅かす刺激(群)とそれに対するACTH(副腎皮質刺激ホルモン)分泌応答を包括的にストレスと呼ぶ(Ganong 1999)」とされています。 https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-3729

運動と性ホルモン(骨格筋肥大や筋力の増大に中強度の有酸素性持久力の向上にもテストステロンが関与する)

[caption id="attachment_15982" align="alignnone" width="610"] Gothenburg, SWEDEN: Greece's Fani Halkia looks dejected after winning silver in the Women's 400m Hurdles final at the 19th European Athletics Championships in Gothenburg, Swede…

筋力トレーニングは何歳から始めるべきか?(男性ホルモン分泌が盛んになる年代が適切)

筋力トレーニング開始の時期 筋力トレーニングの中でもその中心を成す最大筋力を高めるためのトレーニングは、骨の成長が完成した時期から始めるのが適切です。 骨が急激に成長する時期(一般的には小学校高学年から中学生の時期)は、骨の成長に対して筋肉…

運動による成長ホルモン分泌は乳酸性作業閾値強度(50~60%)で分泌が促進される

GHは肝臓でのIGF-1を合成を促進し、血漿中に分泌されたIGF-1はGHの分泌を抑制 GH(成長ホルモン)は脳下垂体のGH産生細胞で産生・分泌され、その分泌はGHRH(視床下部)とソマトスタチン(SRIF)の二重調節を受けます。 最近では胃由来のGhrelinも新たな分泌…