Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

酸素摂取量

酸素摂取量および運動に対する有酸素性代謝と無酸素性代謝の貢献

酸素摂取量は、酸素を取り入れ利用する能力の尺度になります。 つまり、酸素摂取量が多ければ多いほど、酸素を利用する能力が高く、有酸素性代謝能力が優れていると考えられています。 低強度の一定のパワー出力を伴う運動中では、酸素摂取量は定常状態(酸…

Tabata Protocolとは(運動後に続く酸素摂取量の高値は分泌が急増するカテコールアミン等の血中濃度が長く運動前の値に戻らないことによる心拍数の高値や、筋のナトリウム、カリウム、ATPase等が高値を取ることに関係する)

従来、無酸素性エネルギー代謝量は、酸素負債(Oxygen Deficit)により定量評価されてきました。 酸素負債とは、運動後に長く続く安静時よりも高い酸素摂取量になります。 一方、酸素借とは、最大下の同一運動強度で運動を行っている場合に、運動初期に観察さ…

長距離を走る能力における筋力、プライオメトリックス(神経筋の適応を向上させてランニングエコノミーを改善する)

持久的パフォーマンスと筋、プライオメトリックストレーニング 筋力およびプライオメトリックストレーニングは、いずれも持久走パフォーマンスに有益な効果をもたらすことが明らかになっています。 それらのトレーニングがもたらす効果のひとつは、神経筋の…

脊髄損傷に対するトレーニングの注意点(脊髄損傷(SCI)のお客は起立性低血圧(姿勢によって発生する低血圧)および運動性低血圧、また体温調節機能にも問題を抱えている可能性がある)

脊髄損傷とトレーニング 脊髄損傷(SCI)のお客は起立性低血圧(姿勢によって発生する低血圧)および運動性低血圧があり、また体温調節機能にも問題を抱えている可能性があるため、激しい有酸素性運動には耐えられません。 しかし、トレーニングが適切であれば、…

亜硝酸塩の摂取によるパフォーマンス向上(硝酸塩の摂取が血中乳酸を増加させずに運動中の酸素需要を低下させ、それがホスホクレアチンの分解を相殺し、被験者の疲労困憊までの時間を改善した)

硝酸塩の摂取と血中乳酸 Larsenらは、硝酸塩の摂取が血中乳酸を増加させずに運動中の酸素需要を低下させたこと、それがホスホクレアチンの分解を相殺し、被験者の疲労困憊までの時間を改善したことを明らかにしました。 LansleyらもBRジュースを飲んでNOを補…

クライマーの筋収縮のタイプ(平均38%は静止姿勢に費やされ、そのことは酸素摂取量に比べて心拍数が過度に高い原因となるが、これは筋代謝受容器反射の活性が促進されるために起こる)

等尺性筋力および持久力 等尺性筋活動は、クライマーが手にチョークをつける、ボルトをクリップする、ギアを設置する、次のムーブを考えるなどの目的で静止する際に身体を安定させる働きをするため、ロッククライミングにおいて重要な役割を担います。 クラ…

クライマーの生理学的代謝(高強度インドアクライミングでは一般に25~80%VO2Peak、すなわち20~45mL O2/kg/minと報告されている)

ルートの難易度と生理学的代謝 トラッド、スポート、およびトップロープクライミングは通常、3つの代謝経路すべてを組み合わせて用います。 これらのクライミングは、ボルダリング課題に比べてルートがはるかに長く、平均2~7分を要します。 クライミングの先…

ウェイトコントロールのためのトレーニングの考え方(「エネルギー保存の法則」は熱と筋肉などの運動と食物の代謝が等価であることを示している)

ウェイトコントロール ウェイトコントロールの為のトレーニングにおいては、運動だけではなく、食事からのエネルギー摂取とのエネルギーバランスを考慮することが重要になります。 エネルギー摂取と消費、および体重や身体組成変化を包含する系においては、…

エネルギー消費量は酸素摂取量と比例する(VO2max=Q×(CaO2-CvO2))

酸素摂取量と最大酸素摂取量 運動するということは、エネルギーを使うことになります。 そして、そのエネルギーは「酸素を使い糖や脂肪から得る」ことになります。 そこで、体内にどれだけ酸素が取り入れられたかを測定すること(酸素摂取量を測定)は、運…

短距離走における有酸素的要素の重要性(酸素を使ったクレアチンリン酸再合成などの比率も高い)

有酸素性能力も大切 短距離走のトレーニングとして、ほとんどの方はスプリントトレーニングが思い浮かぶと思います。 しかし、短距離におけるエネルギー供給系はいわゆる無酸素運動によるものだけではないという事も考慮し、酸素を使ったクレアチンリン酸再…

乳酸性作業閾値からみる持久的トレーニング(乳酸は、ミトコンドリアの酸化可能量を超えて糖質が多量に分解された時にできる)

乳酸性作業閾値(Lactate Threshold:LT) 乳酸は、ミトコンドリアの酸化可能量を超えて糖質が多量に分解された時にできるのです。 歩くような低い運動強度の時の血中乳酸濃度は安静時と変わりのない1~2ミリモル程度になります(血中1l中に90mgの乳酸がある…

60%VO2maxの運動は十分な体温上昇が見込める強度で、筋肉のATPをウォーミングアップで使い過ぎない強度である

10秒未満で終わる運動前のウォーミングアップ 競技やトレーニングの内容により、ウォーミングアップとして行う強度や時間は異なります。 ウォーミングアップが不十分で体温が上昇していない場合にはその効果を期待することはできず、反対にウォーミングアッ…

ウォーミングアップの目的(障害予防とパフォーマンス向上)

ウォーミングアップの目的は障害予防とパフォーマンス向上になります。 ウォーミングアップが引き起こす生理的効果 代謝効率の上昇 体温の上昇は筋でのグリコーゲンや高エネルギーリン酸(ATP、PCr)の利用を促進させます。 グリコーゲンや高エネルギーリ…

血糖値の低下やグリコーゲンの減少が起こると体脂肪が枯渇していなくてもエネルギーが生産できない理由

[caption id="attachment_15948" align="alignnone" width="654"] Friends laughing together while eating in school cafeteria[/caption] 運動のエネルギー源として消費される炭水化物と脂肪の量と割合は、運動の強度と時間の影響を受けます。 エネルギー…

酸素摂取能力と経済性(運動の経済性は、同一の仕事に対する酸素摂取量で評価)

運動の経済性は、同一の仕事に対する酸素摂取量で評価できます。 例えば、同じ体重の2人のランナーが同一スピード走った場合、運動中の酸素摂取量(L/min)が等しければ、運動の経済性は等しく、逆に、同一の仕事の運動をするために必要な酸素摂取量が多い…

運動のためのエネルギー量(全身の酸素摂取量をエネルギー消費量として評価する)

人は座位安静時、体重1kg当たり毎分おそよ3.5mlの酸素を摂取しています。 運動時には、主体となる骨格筋に加え、呼吸筋、心筋、脳など、活動に関与するすべての組織や器官のエネルギー消費が安静時の数倍から数十倍に増加します。 しかし、各組織や器官別に…

筋持久力を高める生理学的条件と運動負荷

筋持久力運動による生理学的変化 筋持久力運動により、その筋肉の毛細血管網と動静脈吻合の発達が著しくなり、単位筋面積当たりの毛細血管数は非運動筋の約2倍、吻合数は約3倍に増加したと報告されています。 ※筋収縮が起こると、筋線維を囲んでいる4000近い…

有酸素性トレーニングの運動強度とは(物理学的観点と生理学的観点)

物理的強度 運動の強度を表す変量としてさまざまなものがありますが、物理学的に定義されるものを「物理的強度」生理学的観点から定義されるものを生理的強度と呼び、客観的な基準にとらわれず運動者実践者の主観に委ねる評定を「主観的強度と言います。 運…