野球
「野球の物理学(The Physics of Baseball)」という著書には、スイングはふたつの要素に分けられると述べられており、メジャーリーグの打者の場合、ボールが投手の手を離れてからバットとボールのコンタクトまでに0.2秒でスイングされますが、スイングの前半…
野球のような競技のトレーニングプログラムデザインを行う際は、Kennの段階システム(Tier System)「3×4+」を利用します。 ※「3×4+」とは、週3回のワークアウトに、4つの段階(ブロック)を設けそれに加えてポストワークを行うということです。 段階システ…
調整能力の向上においては、発育に伴う神経系の発達と、運動を繰り返すことにより生ずる神経系内での可塑的な変化が主に関与していると考えられていますが、Strength&Conditioningの立場からは、特に後者における「運動の繰り返し」といった点には注目しなけ…
スタティックホールド(静的保持)を用いたアイソメトリックトレーニングの手法は、漸進的なプログラムにおいて有益な役割を果たします。 静的姿勢を安定させることができない選手を同様の安定化パターンを要する動的状況に漸進させると、動作機能不全を引き起…
野球の技術を習得するにあたり、その技術に要求される前提条件を分析することは重要になります。 つまりこれが、野球の技術トレーニングの繰り返しで習得可能か、またStrength&Conditioningからのアプローチのほうが効率的かなどの判断にもつながります。 例…
ウェイトリフティングには短時間で高強度の努力を伴いますが、これはラグビーや野球、バレーボールなどのエネルギー供給によく似ています。 ウェイトリフティングと同様に、短時間で最大努力を行うエネルギー源は主にホスファゲン機構になります。 そして、…
特異的スキルの練習や、複数の活動および競技への参加によって運動能力は向上しますが、競技力向上トレーニングを行なう事で、野球のパフォーマンスを最大限に向上させるために必要なすべてのスキルをさらに伸ばすことが可能になります。 コアの強化はまず、…
いくつかの股関節関連の傷害、例えば、腰痛や股関節屈曲筋、ハムストリングスおよび鼠径部の挫傷、腹部ヘルニアなどは、多くの場合、骨盤の不安定性やそれに伴う筋のアンバランスに関連付けられます。 アスリートによくみられるパターンのひとつが、股関節屈…
多くの学童野球の野球少年、少女は多くの部位にスポーツ障害を起こしており、野球ばかりではなく、スポーツ全般を将来にわたり断念するような申告な症状を訴えている例もあります。 幸いなことに神奈川県は野球組織が他県と比べて統括されています。 この組…
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野球の競技力向上における中心的要素 レジスタンストレーニングと無酸素性コンディショニングは、今なお野球の競技力向上における中心的要素になります。 野球の競技力向上プログラム作成にあたって、常に特別な注意を払うべきことは、多様な角度と速度を用…
野球における手関節と前腕、手のトレーニング研究 野球のバッティングパフォーマンスに関する補足的なレジスタンストレーニングの効果を明らかにするために、最近、前腕および手のトレーニング研究が実施されました。 野球のバッティング能力に影響を及ぼす…
肘関節評価の重要性 投球側の肘関節と非投球則の肘関節の比較は、構造的な異常や不安定性、および可動域不足を識別するために欠かすことができません。 多くの場合、減少した可動域は関節の拘縮あるいは損傷を示唆していますが、反復的な投球中に蓄積された…
肘関節の伸展と肘関節外反モーメントの関係 三次元運動解析研究により、体幹のピーク回旋時における肘関節の伸展と肘関節外反モーメントの増大との関係が明らかになりました。 肘外反トルクは、MER(肩関節最大外旋)直前にピーク外反負荷が起こる瞬間、肘関節…
[caption id="attachment_17345" align="alignnone" width="627"] The Woodlands pitcher Devin Fontenot works to a Kingwood hitter during their game at KHS on May 1, 2015.[/caption] 投手の連鎖的な力発揮システム 投手の投球腕のピーク角速度と球速…
アスリートのコア(体幹)はスポーツに関するほぼ全ての動作で重要な役割を担います。 これは、野球の投手にもいえることになり、投球動作では、体重の再分配により不安定性が生じます。 投球動作のはじめには、支持脚に全荷重がかかり、次に踏み出し脚が着地…
調整能力 競技の中では、より速く、より強くといった出力の最大値だけではなく、場面によっては、出力の調整を含めた様々な調整能力が求められます。 このような調整能力は、守備や走塁においても様々な場面で求められ、さらに、こうしたプレー中での動作そ…
投球動作の運動技能 自分の身体そのものの移動が伴う移動系動作に対して、投球動作は自分の身体以外のものを操作する操作系の動作になります。 そうした中でも野球における上手投げは、後天的に学習によって獲得する運動技能であり、成長に伴って身につく技…
サイドスロー投手 スポーツ医学の分野で、サイドスロー投法のメカニクスの浅在的な障害作用について取り上げた研究はあまり多くありません。 サイドスローはボールリリース(BR)の時のアームスロット(体幹側屈、肩外転、および肘伸展の組み合わせ)が変化する…
野球においてバットスイングの重要性 野球は投げる、打つといった技術的な要素が強く関与するだけに、体力特性のみで競技パフォーマンスの良し悪しを比較するのは困難であり、実際、バッティング能力における先行研究においては、バットの軌道や下肢から骨…
[caption id="attachment_16465" align="alignnone" width="640"] Jun 14, 2013; New York, NY, USA; Chicago Cubs center fielder David DeJesus (9) walks off the field after running into the wall chasing a triple by New York Mets center fielder …
レジスタンストレーニングと受傷率 レジスタンストレーニングはウェイトマシン、フリーウェイト、油圧マシン、エラスティックバンド、アイソメトリックス、メディスンボール、および自重エクササイズなどを用いて行うトレーニングになります。 レジスタンス…
基本的なトレーニングプログラム作成のメカニズム 基本的には筋力-スピード(負荷55~90%)の複合的トレーニング様式を用いることによって、力-速度曲線を日毎あるいは週ごとに上げ下げすることができ、一度に一つのための変数のためのトレーニングを実施す…
[caption id="attachment_16434" align="alignnone" width="635"] The University of Iowa baseball team participates in their strength and conditioning program Wednesday, Feb. 5, 2014 at Carver-Hawkeye Arena in Iowa City. (Brian Ray/hawkeyespo…
野球肘(リトルリーグ肘:LLE)とピッチングメカニクスの関係 LLE(野球肘)の主因の一つは、ピッチング/スローイングのメカニクスになります。 若年野球選手にピッチング/スローイングメカニクスを指導、理解することは多くの研究が支持しています。 野球肘…
野球の投手は肩を冷やすので泳いではいけないと、昔からよく言われます。 「肩を冷やす」という表現は抽象的ですが、要するに投球動作に重要な肩や肘の関節が冷えるとその周辺部の筋肉の血行が悪くなり、柔軟性を損なってフォームを崩す恐れがあることを指…
野球選手の身体と筋肉 野球選手の身体には、やはり筋肉量が求められます。 理由として、筋肉量とスイングスピードは相関関係にあり、遠くに飛ばしたり、速い打球を繰り出すためには、やはり筋肉量があるという事が重要になります。 野球はパワーのスポーツな…