Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

骨格筋

筋肉の種類

筋組織は、多数の筋細線維をもった筋細胞(筋線維)が集まったもので、運動に関与しています。 個々の筋細胞は、太さ5~100μm、長さ20μm~数100mmまでいろいろなものがあります。筋細線維は、収縮性に富む線維たんぱく質のアクチン細糸ミオシン細糸とから…

ストレッチの生理学的作用(受動的なストレッチを10分行うと速筋である指伸筋のAkt活動が有意に増大し、機械的張力が、速筋線維内のAktを活性化する仕組みに関わる可能性がある)

筋肉に本質的に備わるいくつかの因子、例えば細胞内の情報伝達(機械的な張力の細胞内シグナル変換)などが筋肥大に関わっています。 多くの潜在的な主要因子(IGF-1、筋原性成長因子、プロテインキナーゼB:PKB、セリン/トレオニンプロテインキナーゼ:Akt、哺…

タンパク質摂取の重要性(BCAAは安静時およびレジスタンスエクササイズ後の骨格筋において、翻訳開始(タンパク質の合成調節の重要段階)にかかわる様々な酵素を活性化することによって同化効果を有する)

運動後のタンパク質の合成を増進することは回復の重要な要素であると考えられています。 研究によるとレジスタンスエクササイズの後、40gの必須アミノ酸を摂取すると、40gの混合アミノ酸(必須アミノ酸21.4gと非必須アミノ酸18.6gを含む)と同程度に、タンパク…

体重調整における運動前の栄養摂取(脂質の分解に対するインスリンの抑制効果を最小限にするために、グリセミック指数の低いCHOを摂取すること、また運動の約3時間前までに摂取する)

体重調整の方法を検討する場合、主要栄養素の摂取タイミングや量、および構成のすべてが、検討すべき重要な因子であると思われます。 したがって、運動中と回復中の両方において、脂質酸化能を最大限に高め、同時に脂質貯蔵能を最小限に制限するためには、現…

熱と水分補給と労作性熱痙攣(運動誘発性の筋疲労、体内の水分の損失、発汗によるナトリウムの多大な損失の3つの素因が筋痙攣にて観察される)

暑熱環境下とパフォーマンス 暑熱環境下はパフォーマンスの低下だけではなく、運動関連の筋痙攣(EAMC)、すなわち労作性熱痙攣とも関係があります。 EAMCは、長時間の激しい運動後に起こる骨格筋の疼痛性痙攣と定義されます。 熱痙攣の病因に関しては諸説あり…

長距離を走る能力における筋力、プライオメトリックス(神経筋の適応を向上させてランニングエコノミーを改善する)

持久的パフォーマンスと筋、プライオメトリックストレーニング 筋力およびプライオメトリックストレーニングは、いずれも持久走パフォーマンスに有益な効果をもたらすことが明らかになっています。 それらのトレーニングがもたらす効果のひとつは、神経筋の…

血圧と血行動態(BRジュースの摂取は血圧を有意に低下させ、拡張期BPが5%(-4mmHg)、収縮期BPが3%(-4mmHg)低下したことを明らかにした)

血圧と血行動態 BRジュースの形態で摂取される有機亜硝酸塩は、安静時の収縮期および拡張期血圧(BP)を一時的に低下させる効果があることが示されています。 Vanhataloは、BRジュースの摂取は血圧を有意に低下させ、拡張期BPが5%(-4mmHg)、収縮期BPが3%(-4m…

亜硝酸塩の摂取(血中硝酸塩を増加させることは、血行動態に好ましい変化をもたらし、短期的な運動パフォーマンスの向上をもたらす可能性があることが示されている)

血管の拡張とパフォーマンス 血管の拡張を促進することにより活動中の筋への血流を増やすことは、有酸素性および無酸素性双方のパフォーマンスにおける運動容量を増大させます。 さらに、血流の増加により栄養補給も増加するため、回復を促進する可能性もあ…

骨格筋の筋肥大適応とは(ひとつの理論として、筋肥大は骨格筋に本来備わる、筋を媒介とした局所的なメカニズムを経て促進される)

筋肥大とホルモン応答 まとめると、若い男性について、RT後における運動誘発性のGH、IGF-1、およびT濃度の上昇は、筋肥大や筋力増強に寄与するわけではないということになります。 一般的には、これらのような研究は、運動誘発性の内因的なアナボリックホル…

筋肥大のための高ホルモン状態(動物や(ヒト)子供の成長において、成長ホルモン:GHの分泌が骨量や筋量を増加させることはかねてから知られてきた)

成長と筋肥大 動物や(ヒト)子供の成長において、成長ホルモン:GHの分泌が骨量や筋量を増加させることはかねてから知られてきました。 生理的な分泌量以上のGHを投与した際にはコラーゲンタンパクの合成を刺激するということについては否定できませんが、この…

メタボリックシンドロームと運動(漸進的な運動プロトコルがグレリン濃度の抑制をもたらし、肥満男性の空腹感を低減する)

メタボリックシンドロームと消化管ホルモン 肥満男性を対象にした運動の消化管ホルモンに対する臨床実験が行われています。 研究者らは、間欠的かつ漸進的な運動プロトコルが一時的なグレリン(空腹を左右する消化管ホルモン)濃度の抑制をもたらし、肥満男性…

スタチン服用者へのトレーニングプログラム作成の留意点(筋痛を回避または最小化するために低量かつ低強度(≦60%)から開始し、十分な回復時間(セット間に約2分)を設けながら段階的に複数セットへと漸進させる)

伸張性筋活動と骨格筋 特に伸張性筋活動を含むトレーニングが、スタチン関連の骨格筋損傷を悪化させることは広く認められています。 しかし、運動には心臓血管系疾患リスクを低減させる効果があるために介入に組み込む必要があります。 したがってパーソナル…

タウリン(骨格筋の機械的な収縮閾値を引き上げ、細胞内膜の安定性を促進、筋小胞体からのCa2+の放出を増加させ力発揮を増大させる)

タウリンとは タウリンは心筋および骨格筋における生物学的利用能(Bioavailability)により、また摂食状態により、条件付きでのEAA(必須アミノ酸)になります。 タウリンは、アミノ酸に通常存在するカルボキシ基をもたない、イオウを含む抗酸化特性だけではな…

インスリン抵抗性とレジスタンストレーニング(骨格筋はグルコース取り込みの75~95%を担っているために、筋量を増加させることは、正常な血中グルコース値の維持に重要である)

レジスタンストレーニングのインスリン抵抗性への有効性 レジスタンストレーニングは、インスリン感受性とグルコース取り込みの両方を劇的に改善可能性があり、実際、レジスタンストレーニングは、血糖コントロールにおいて有酸素性トレーニングと同等の効果…

βヒドロキシβメチルブチレートと無酸素性運動(ロイシンの代謝産物であるHMBは骨格筋の損傷修復のスピードを速め、レジスタンストレーニング後の筋力やパワーおよび筋肥大を増大させる)

ロイシンとHMB すでに論じていられるように、ロイシン(BCAA:分岐鎖アミノ酸)には抗異化作用があり、骨格筋の損傷に対する防護効果をもつことが知られています。 この抗異化作用には、ロイシンの代謝産物であるHMBが大きく寄与していると仮定されており、HMB…

筋線維サイズと筋力に対するL-アルギニンの効果(サテライト細胞の活性化を示す骨格筋マーカーの上昇と全体的なDNAの増加する)

アルギニンと筋肥大 L-アルギニンが、、健康な人の細胞レベルで与える影響、特に筋サイズや筋力に及ぼす変化に関しては、情報は少なく、L-アルギニンは、運動に反応し骨格筋のタンパク質合成と血流を増大させる可能性があると仮定されています。 しかし、最…

筋損傷と筋肥大(マクロファージ(大食細胞)は、筋で合成されたサイトカイン(マイオカイン)の分泌を通して筋肥大を媒介する)

筋肥大と筋損傷の関係 筋肥大のメカニズムを考慮すると、筋損傷に対する急性炎症反応は、筋肥大適応の主要な媒介要因であると仮定されます。 マクロファージ(大食細胞)は、特に、損傷を与えるエクササイズに基づくリモデリングを促進すると考えられ、また、…

プロテインと窒素バランス(身体に摂取される食事性タンパク質と排出される窒素量の定量化が伴うため)

[caption id="attachment_16318" align="alignnone" width="576"] Athlete tasting new protein supplements for better muscles[/caption] プロテインの基本情報 筋力/パワー系アスリートに対するプロテインサプリメントの価値は、タンパク質の合成に果た…

β-メチルブチレート(HMB)とは(ロイシンの代謝産物であり、潜在的な抗異化作用、筋組織の保存および萎縮抑制効果)

β-ヒドロキシ β-メチルブチレート(HMB)の基本情報 HMBは分岐鎖アミノ酸であるロイシンの代謝産物であり、潜在的な抗異化作用、筋組織の保存および萎縮抑制効果などしばしば関連付けられます。 HMBの抗異化作用のメカニズムは、ユビキチン-プロテアソーム経…

筋力/パワー系アスリートのβアラニン摂取の有効性(カルノシンターゼの酵素制御を通じて筋内のカルノシン濃度を高める)

βアラニンの基本情報 βアラニンは他のサプリメントに比べて有効性を証明した臨床試験が最も少ないサプリメントになります。 科学的研究が少ない理由のひとつは、サプリメントが最近登場したからであり、大多数の論文は過去3年以内に発表されています。 特に…

糖質と運動パフォーマンス(高血糖食(>600g/d)を摂った持久系アスリートは、混合筋グリコーゲン濃度が104.5±9.4mmol/質重量(39%と31%増加した)

糖質と運動 糖質とは運動中の最も重要なエネルギー基質になります。 栄養/代謝状況、食生活、運動の種類や強度、持続時間、さらにトレーニングステータス(トレーニング歴と適応状態)などの要因が、運動中の糖質の利用方法や、生体外(食事など)、生体内…

必須アミノ酸とトレーニング(トレーニング直前の投与は、トレーニング直後の投与と比べ、160%筋同化作用増大をもたらす)

必須アミノ酸とエクササイズ レジスタンストレーニングは、タンパク質の合成と分解の両方を刺激します。 しかし、タンパク質合成のほうがより多く刺激されるために、骨格筋におけるタンパク質のネットバランスが向上しますが、数値的にはまだマイナスになり…

筋タンパク質合成のための必須アミノ酸(必須アミノ酸および、非必須アミノ酸ではタンパク質合成に2倍の差がある)

筋タンパク質合成とアミノ酸 筋タンパク質の合成は、アミノ酸(AA)前駆体の適切な供給によって刺激されます。 血中AA濃度の増加が合成過程開始のシグナルとして働くということになります。 血中AAが十分に増加するためには、通常は細胞内空間に傾く濃度勾…

スポーツとタンパク質(血中アミノ酸(特に必須アミノ酸)濃度を増加させることによりレジスタンストレーニングに対する同化反応を最大化させることができる)

タンパク質とアスリート 筋力と除脂肪体重の増加を最適化するにはどれほどの量のタンパク質を摂取するべきか、この議論は運動科学者やコーチたちによって、過去何度も繰り返されています。 最近、タンパク質の摂取量そのものよりも、摂取するタンパク質の質…

ランニング時には遅筋(ヒラメ筋)への血流量は速筋タイプの筋(腓腹筋)への血流量より3~4倍多くなる

運動時にはO2や栄養を必要とする活動筋や、体温調節が必要な皮膚へ血流が優先的に配分されます。 運動とともに、激しく拍動する心臓へも多くの血流が供給されます。 このとき、腎臓や消化器官への血流は維持されるものの、脳への血流は維持されています。 …

無酸素性エネルギー産生(酸素が無い状況でもATPを合成でき、瞬間的に爆発的なエネルギーを供給できるのは無酸素性エネルギー供給機構によるもの)

軽強度の運動であれば、ATPの再合成に必要なエネルギーは、酸素で食物から得たエネルギー源を酸化してまかないます。 しかし、呼吸を止めても数十秒の全力疾走が可能にもなり、これは酸素が無い状況でもATPを合成できるからになり、瞬間的に爆発的なエネル…

筋肉の種類と構造(骨格筋は骨に付着し身体を動かす、心筋は血液ポンプとして作用する、平滑筋は内臓や血管を形作り、消化機能や血液の運搬を補助する)

筋肉は骨格筋(skeletal muscle)、心筋(cardiac muscle)、平滑筋(smooth muscle)の3種類に分けることができます。 生体内で担う機能は、骨格筋は骨に付着し身体を動かすこと、心筋は血液ポンプとして作用すること、平滑筋は内臓や血管を形作り、消化機…

脂肪のエネルギー代謝を上げる戦略(有酸素運動・筋量増加)

脂肪細胞から血中に遊離された脂肪酸とグリセロールは、骨格筋、心筋、褐色脂肪細胞などで代謝され、エネルギー源となります。 この過程は有酸素運動でのみ行われるので、脂肪の代謝を完結するためには、エアロビック運動を行うか、体熱生産を高めるかのい…

筋線維の数を決める成長因子:ミオスタチン(マイオスタチン)

人は生まれながらにして、筋の中にある筋線維数には個体差があり、筋線維の多い人はその分、トレーニングによって筋肥大しやすいといえます。 ※筋線維の数を決める要因の一つがミオスタチン(マイオスタチン)という成長因子であることがわかってきました。 …

人間の筋肉が理論上発揮できる筋力(解剖学的、神経学的、生理学的)

人間の筋肉が発揮できる力 人の骨格筋が、最大限どの程度の力を発揮できるかは、生体内での最大筋力を計り、次にMRIなどで筋横断面積を測り、さらに関節の構造や、筋が骨のどの位置に付着しているかなどを考慮して単位横断面積(1c㎡)当たりの筋力を推定す…