Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

クライマーの生理学的代謝(高強度インドアクライミングでは一般に25~80%VO2Peak、すなわち20~45mL O2/kg/minと報告されている)

クライマーにおけるトレーニング

ルートの難易度と生理学的代謝

トラッド、スポート、およびトップロープライミングは通常、3つの代謝経路すべてを組み合わせて用います。

 

これらのクライミングは、ボルダリング課題に比べてルートがはるかに長く、平均2~7分を要します。

 

ライミングの先行研究は、ルートの難易度が高くなると心拍数と酸素摂取量が上昇することから、インドアでのリードクライミングトップロープライミングには有酸素的代謝が重要であると指摘しています。

 

ライミング中の最高酸素摂取量(VO2Peak)は通常、個人内ではランニングや自転車運動における値より低く、トレーニングを積んだ男性クライマーにおいて、自転車運動のVO2Peakは約45mL O2/kg/min、ランニングは55mL O2/kg/minであったと報告されています。

 

これに比べて、実際のクライミングにおけるVO2Peakは非常に低く、高強度インドアクライミングでは一般に25~80%VO2Peak、すなわち20~45mL O2/kg/minと報告されています。

 

ロッククライミングの生理学的要求(握力の持久力低下と相関しているクライミング中の血中乳酸濃度は3~10mmol/Lに達すると報告されている)

パフォーマンスを制限する因子

登攀面の角度が増大すると、主観的運動強度と心拍数は変化しますが、酸素摂取量と絶対エネルギー消費量は一般に傾斜が変化しても一定になります。

 

乳酸と同様に、クライミングにおいてVO2Peakが比較的低いのは、おそらくクライミングに最も動員される筋群の筋量が比較的小さいためとされています。

 

このことは、クライミングのピークパフォーマンスを発揮する上でおそらく心拍出量は制限因子ではなく、上位筋群の最大酸素摂取量が制限因子であることを示唆しています。

 

したがって、クライマーにおいて、クライミングに最も動員されるこれら筋群の筋持久力を最大限に強化し、さらには、心肺系がピークパフォーマンスの制限因子とならないように、伝統的な有酸素性トレーニング(自転車運動やランニングなど)の実施を検討する必要があります。

 

エネルギー代謝の基本(ATPがADP(アデノシン二リン酸)と無機リン酸(Pi)に分解される時に、エネルギーが放出される)

 

生体エネルギー論(反復的スプリント能力を予測するものは、最大酸素摂取量ではなく、乳酸の緩衝能である)

 

引用・索引Strength&Conditioning Journal Volumes34.Number3.Pages1-18