Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

クロール泳におけるIAP:腹腔内圧(水泳時の腹腔内圧は%maxIAPをみると、最も速い1.4m/sであっても13.7±2.7%であり、変化量も2.3±0.6kPaであった)

競泳と腹腔内圧

クロール泳におけるIAP:腹腔内圧(水泳時の腹腔内圧は%maxIAPをみると、最も速い1.4m/sであっても13.7±2.7%であり、変化量も2.3±0.6kPaであった)

クロール泳におけるIAP(腹腔内圧)

最大下努力泳のIAPを最初に測定した報告では、全米学生選手権に出場できる程度の泳力をもつ7名の男子学生(身長1.71±0.05m、体重63.4±3.7kg)を対象とし、この実験は、流水プールを用いて行っているため、泳者の移動を伴わないもので、泳速度の範囲は、1.4m/sとしています。

 

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各泳速度における水泳時IAPおよび%maxIAP

測定項目 泳速度 泳速度 泳速度
1.0m/s 1.2m/s 1.4m/s
水泳時IAP(lpa) 1.5±0.5 1.8±0.6 2.3±0.6
%maxIAP(%) 9.2±2.8 10.7±2.8 13.7±2.7

 

上記は、1.0、1.2、1.4m/sにおけるクロール時のIAP、クロール泳時のIAPを個人内に随意最大IAPで正規化した値(%maxIAP)の一覧になります。

 

この結果、IAPも%maxIAPも、泳速度とともに有意に上昇することが示されました。

 

この一方で%maxIAPをみると、最も速い1.4m/sであっても13.7±2.7%であり、変化量も2.3±0.6kPaでした。

 

最大下努力のクロール泳にみられた結果を他の動作時のIAPと比較してみると、ベンチプレスでは10.7kPa、デッドリフトでは21.5Kpa、そしてドロップジャンプでは17.4KPaであり、クロール泳時の値はきわめて低い値でした。

 

この理由としては、水泳動作では力を発揮する際に地面のような支点がなく、床反力を利用できないことが関係しているのではないかと考えられます。

 

これに対して、水泳と似た周期的な運動であるランニング動作時のIAPは、走速度とともに高まり、地面着地時の衝撃に対する体幹安定化作用として上昇したことが報告されています。

 

したがって、クロール泳時のIAPおよび%maxIAPが低い値を示したのは、クロール泳が水中環境下で水平に浮いた姿勢で行われる運動であり、地面反力を受けず、かつ重力負荷がかからないことに起因していると考えられます。

 

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引用・索引Fredericson M and Moore T(2005)Muscular Balance,Core Stability.and Injury Prevntion for Middle and Long Distance Runners.Phys Med Rehabil Clin N Am16:669-89

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