Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Hornトレーナー/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

投げ込みとオーバーユース障害(子供や青少年におけるオーバーユースの約50%は予防可能とされており、特に外的因子の「不適切な練習方法」の影響が最も強い)

オーバーユース障害

投げ込みとオーバーユース障害(子供や青少年におけるオーバーユースの約50%は予防可能とされており、特に外的因子の「不適切な練習方法」の影響が最も強い)

「投げ込み」

「投げ込み」の定義は明確ではありませんが、一般的には、投球に関する筋持久力やスキルを高めるために、ピッチャーが普段の投球よりも多い球数、例えば、1試合9イニングスに相当する分量などのまとまった球数を投げることを指します。

 

「肩は消耗品である」という考え方を持っていた元横浜ベイスターズの権藤監督の場合は、選手に投げ込みを強要することはなかったとされています。

 

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投げ込みとオーバーユース障害

一方で「投げ込み」推進派の指導者はいまだに多く、キャンプ中に2,000~3,000球のノルマを課すこともあります。

 

こういったプロ野球の動向にジュニアスポーツも少なからず影響を受けており、実際、高校野球などにおいても投げ込みは行われており、ノルマとして強制的に課している指導者も存在します。

 

これらの指導者は「More is Better」、「たくさん練習すれば、もっとうまくなる」という考えに基いて練習を行わせていると指摘されています。

 

しかし、このような投げ込みはメジャーリーグでは存在しません。

 

メジャーリーグの指導者の間では、医学的知見から必要以上に投げ込むことによる肩や肘の障害発生について理解が進んでいるため、投球数はチームドクターやトレーナーが管理しているからです。

 

指導者は、練習やトレーニングには良い面と悪い面があることを認識し、特に「休養する」「回復させる」という側面は軽視されがちであり、その結果、オーバーユース障害を引き起こす可能性が高くなります。

 

オーバーユース障害には内的因子と外的因子があり、子供や青少年におけるオーバーユース障害の約50%は予防可能とされており、特に外的因子の「不適切な練習方法」の影響が最も強いことを指導者は理解することが重要になります。

 

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ジュニアスポーツにおけるオーバーユース障害因子

内的因子 解剖学的なアライメント異常、既往歴、コンディショニング不良、成長度合、生理不順など
外的因子 不適切な練習方法、不適切なテクニック、過度のプレッシャー、不適切な用具(スパイクやシューズ)、表面(人工芝、天然芝、土、コンクリート)の不適合など

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引用・索引Marsh D(2010)Little league elbow:Risk factors and prevention strategies Strength and Cond J.32(6):22-37

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