身体活動の量や強度とVO2maxとの間の相関関係
発育期における子どもにおいても、日常生活中の身体活動の量や強度とVO2maxとの間に正の相関関係があることが報告されており、運動が呼吸循環系の体力を向上させることは確かであり、日常的に活発な運動を習慣化することによって、呼吸循環機能の正常な発達を促進し、呼吸循環機能の低下による多くの付随的疾病の予防を図ることができると考えられます。
その際、特に心肺持久力を向上させるような高強度の運動を組み込むことが重要であり、子どもが夢中になって行う運動遊びには、自ずと高強度の運動が含まれるものであることを考慮すれば、子どもにはできるだけ自由に思い切り身体を動かして運動できるような機会を与えることが望ましいとされています。
子どもの生活習慣病に対する運動の効果
週2回以上の運動習慣のある児童は、そうではない児童と比べ腹囲が小さく中性脂肪値やインスリンが低く、HDLコレステロールが高いなど健康的なプロフィールを示しています。
また、1日30分~1時間の中程度からややきつめの強度の運動によって、アディポサイトカインの改善、体脂肪の減少や血管内皮機能の改善がみられました。
これらのことから積極的な身体活動・運動は肥満および将来のメタボリックシンドローム発症の予防につながります。
引用・索引Effects of Performing Endurance and Strength or Plyometric Training Concurrently on Running Economy and Performance37-45

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