トレーニングストレス
トレーニングストレスを定量化しモニタリングする方法
ほとんどのレジスタンストレーニングプログラムでは、トレーニングストレスを定量化しモニタリングする方法として、負荷×レップ数×セット数、すなわち1回のセッションで挙上される量を算出しています。
この方法は、コンディショニングプログラムの筋持久力および筋力段階、すなわち、より高重量の負荷を挙上する、または同一負荷でのレップ数を伸ばすことを目的とする各段階においては適切になります。
このタイプのモニタリング法はシンプルである、高額な機器も必要としないため、現場の専門職の間で広く用いられています。
しかし、コンディショニングプログラムがパワー向上段階へ移行した後は、それ以外の手法を用いたほうが、パワーに特化した適応を引き出す上で、より効果的である可能性があります。
現在では、技術の進歩(線形位置変換器、ロータリーエンコーダなど)によって、一部のレジスタンスエクササイズの実施中に、多くの運動力学的変数(パワーなど)を直接計測することができます。
この種のデータは、アスリートの体力評価時にレジスタンストレーニングの効果をテストする上でも役立ちますが、最大の利点は、トレーニング実施中にパフォーマンスを継続的にモニタリングし、モチベーションを向上させる手段として活用できることです。
具体的なトレーニング目標
具体的なトレーニング目標は、アスリート個人または競技ポジション別のニーズ、年間トレーニングの各時期によって異なり、このことから考えると、パフォーマンスに関するフィードバックは、その時々のトレーニング目標に沿ったものでなくてはならず、例えば、動作速度やパワー発揮など、トレーニング各段階の重要変数に関するフィードバックを直ちに選手に与えられるようにしなければなりません。
それにより、選手がトレーニングで目標に沿った動作課題を遂行できるようになれば、トレーニング効果が実戦のパフォーマンスに転移する確率が高まる、あるいは少なくともパワーなどの重要な力学的変数の発揮能力が向上する効果に繋がります。
引用・索引Baker D.Comprison of upper-Body strength and power between professional and college aged rugby league players.J Strength Cond Res15:198-209.2001

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