シングルレッグスクワット/ステップアップ
シングルレッグスクワット/ステップアップ動作については、大腿四頭筋の高い筋活動を生じさせる効果が示唆されており、また、非支持脚側のウェイトを重くすることで、股関節外転筋とコア筋群の筋活動もさらに増大させます。
タックル動作の受傷リスクを低減し、パフォーマンスを向上させるためには、これらの筋群をすべて強化させなければなりません。
股関節外転筋とコア筋群
股関節外転筋群とコア筋群はエネルギー保存を高める上で重要になります。
下肢で生み出された運動エネルギーが、体幹の不安定性によって体幹全体に分散してしまうと、運動エネルギーの相手選手への伝達率は低くなり、望ましい結果が得られません。
負荷をかけたスクワットを行うことで、コア筋群は高い筋電図(EMG)活動を示すことが明らかになっています。
以上のことから、上肢に非対称の負荷をかけて行うシングルレッグスクワット/ステップアップはコア筋群のEMGを高めるのに十分な負荷を神経筋系に与えると考えられます。
Butcherらは、体幹の安定性および下肢の強化トレーニングを9週間以上行った結果、垂直跳びの速度がコントロール群に比べて有意に上昇したと報告しています。
さらに、コア筋群の高い筋活動と下肢の強化を組み合わせたこのエクササイズは、爆発的パワーの向上にも役立つ可能性が考えられます。
神経系に働きかける方法で実際の競技と同様の力を再現することは「Neural repetition」(神経反復)を生じさせ、タックルという競技特異的な仕事のパワーとパフォーマンスを向上させる上で役立ちます。
引用・索引Behm D,Leonard A, Young W,Bonsey A,and Mackinnoni S,Trunk muscle electromyographic activity with unstable and unilateral exercises,J Strength Cond Res19:193-201,2005
1st Session Analysis and Prep [Off-Season Football Training] | Overtime Athletes

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