1回最大挙上重量(1RM)
レジスタンストレーニングのモニタリング
レジスタンストレーニングのモニタリングにおいて、強度は伝統的に1RMに対する割合(%)として表されます。
しかし、レジスタンストレーニングの性質上、強度については多くの異なる定義が示されることが多くなり、例えば、強度はパワーの関数と定義されることもあり、この場合、一定時間内に行われる仕事量が報告される強度に影響を及ぼすため、より高速でリフトを行えば、そのぶんエクササイズ強度は高くなります。
定義がひとつでないことは、異なるプログラムや結果を引き起こすこともあります。
さらに、1回のレップ、複数レップからなる1回のトレーニングセッション全体、そのいずれもが「きつさ」を強度で表すことができるため、そこから生じる誤解が現場の専門職をますます混乱させるおそれがあります。
最大筋力を定期的に測定する
%1RMを使用するためには、トレーニングプログラムで行う様々なリフトの最大筋力を定期的に測定する必要があります。
そうしないと、トレーニングに適用した1RMのパーセンテージは実際には徐々に下がっていくため、選手が力をつけるに伴い、トレーニング強度が低下することになります。
相対強度を定量化するもうひとつの方法は、RM負荷の使用になります。
RM負荷は、選手が特定回数を挙上できる最大重量に基づくものであり、トレーニングにおける生理学的ストレスを定量化する便利が手法のひとつになります。
この手法では、負荷を変えることで、目標の強度を保てるため、1RMを定期的に測定し直す必要がありません。
しかし、この手法は、多くの筋を協調して動かし、最大パワーを発揮させる必要のあるリフトには適さない可能性があります。
例えば、ウェイトリフティングにおいて、本当に限界の回数までRMセットを行うと、最終レップでは速度とパワー発揮が大幅に低下するため、それでは適切なテクニックやパフォーマンスの最大限の向上につながらないおそれがあります。
引用・索引Santos E and Janeira M Effects of complex training on explosive strength in adolescent male basketball players J strength Cond Res22.903-909.2008

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