収縮特性と年齢
若干の収縮特性は、年齢とともに向上しますが、その他の筋の収縮特性は幼児期までにすでに成熟に達しているとの仮説があります。
McComasらの観察によると、子どもの単収縮の時間(2~16歳、n=19)はすでに成人と同じ範囲になり、同様の観察結果が筋横断面積に対する筋力の割合に関してもみられ、これも子どもの収縮特性がすでに成熟に達していることを示す証拠とされています。
収縮要素が早期に成熟するという仮説
膝屈筋群などの若干の筋群は、成熟度の異なる集団においてもその割合が比較的一定であり、他の筋群(肘屈筋群など)に関しては、青年期全体を通して、年齢が上がるにつれてその割合も増加します。
研究の被験者数は少なく(n=19)、決定的ではないものの、収縮要素が早期に成熟するという仮説を支持する増加がみられました。
この増加は、収縮力は筋量よりもはるかに大きな割合で増加することを示唆しており、青年期の成長期間に最大随意収縮が増加することを示唆しています。
引用・索引Dietz V Noth J.Schmidtbleicher D.Interaction Between Preactivity and stretch reflex in human triceps brachiiduring landing from forward falls.J Physiol311:113-125

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