Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究してます。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹元SV Horn physio,柔道整復師,NASM-PES,NSCA-CPT。

U-15選手と間欠的運動能力(U-15になると、盤石な選手においても、下肢の筋量・筋パワーがYo-Yo IR2テストを制限することがない程度まで発達し、より有酸素性能力がYo-Yo IR2テストに影響する)

U-15における最大酸素摂取量とヨーヨーテスト

下肢の筋量・筋パワーとYo-Yo IR2テスト

U-15になると、盤石な選手においても、下肢の筋量・筋パワーがYo-Yo IR2テストを制限することがない程度まで発達し、より有酸素性能力がYo-Yo IR2テストに影響するようになります。

 

そのため、早熟な選手と同等の有酸素性能力を獲得していれば、晩熟な選手における間欠的運動能力は、早熟な選手に追いつくことができます。

 

すなわち、U-13において拡大した早熟な選手と晩熟な選手における間欠的運動能力の差は、その時期の一時的なものであり、晩熟な選手における間欠的運動能力は早熟な選手に遅れて発達し、いずれその差は消失します。

 

一方で、有酸素性能力の発達状況から間欠的運動能力の発達をみてみると、大きな問題に気づきます。

 

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最大酸素摂取量が高い選手と低い選手のYo-Yo IR2テスト

U-13からU15までの各測定時期で最大酸素摂取量が高い選手と低い選手に分類し、Yo-Yo IR2テストの結果を比較した結果、U-13では酸素摂取量が高い選手と低い選手にYo-Yo IR2テストの結果に違いはみられませんが、U-15では明らかに最大酸素摂取量が高い選手のほうがYo-Yo IR2テストが良い結果になっています。

 

これらの結果は、Yo-Yo IR2テストの制限因子が中学生年代を通して無酸素性能力から有酸素性能力に変化することをが起因しています。

 

以上を実際の指導現場にて当てはめて考えると、U-14以前においては、Yo-Yo-IR2テストの結果、あるいは試合を観察することで評価される選手の持久力(間欠的運動能力)は、その選手の有酸素性能力を反映していないといえます。

 

また、Yo-Yo IR2テストの結果や試合での持久力の短時間での改善も、必ずしも選手の有酸素性能力の向上を意味しません。

 

それらは下肢の筋量・筋パワーの発育発達に基づく無酸素性能力の発達の程度が影響し、そのため成熟段階の個人差に強く左右されます。

 

その結果、早熟な選手ほど一時的に有利な状況が生まれますが、U-15以降では、成長の遅速にかかわらず無酸素性能力以上に有酸素性能力がYo-Yo IR2テストに影響するようになります。

 

したがって、U-14以前において有酸素性能力を十分に高めておく必要がありますが、それはYo-Yo IR2テストでは妥当に評価できません。

 

すなわち、中学生年代におけるサッカー選手の指導においては、Yo-Yo IR2テスト以外にも、選手の有酸素性能力を身体の成熟段階の影響を受けることなく評価可能なテストが必要と考えられます。

 

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引用・索引Bangsbo J F,M,Iaia,and P,Krustrup,The Yo-Yo intermittent recovery test a useful tool for evaluation of physical performance in intermittent sports Sports Med.38:37-51.2008

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