身体活動がもたらす不利益
超高齢者社会を迎えた今日、寝たきりや慢性的な運動不足者、体力の低下した人々、あるいは過度の肥満や整形外科的疾患などのために、有酸素運動を十分に行えない人々が多数存在します。
さらに、糖尿病性合併症や心血管系合併症などの臓器障害により、運動制限を必要とするクライアントも多く認められます。
このような人々は、身体の不活動がもたらす不利益を甘んじて受けなければならない状況にあり、有酸素運動やレジスタンストレーニングの代償となる運動方法の開発が早急に望まれます。
骨格筋低周波電気刺激法
最近の研究で、骨格筋低周波電気刺激法を利用して、糖・エネルギー代謝活性化に及ぼす効果について検討がされました。
この手法は、体表に貼り付けた表面電極を介して骨格筋に電気刺激を加え、筋収縮を誘発するものであり、寝たきりや体力が低下したクライアントであっても施行可能になります。
また、実際の運動に比べて、呼吸循環系や関節への負担が少ない状態で筋収縮を起こすことが可能になります。
引用・索引Irrcher I , Ljubicic V,Hood DA :Interactions Between ROS and AMP kinase activity in the regulation of PGc-1a Transcription in skeletal muscle cells .Am J Physiol Cell Rhysiol296:C116-C123.2009

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