主要効果
ビートジュース(BRJ:beetroot juice)とザクロジュース(PJ:pomegranate juice)などの製品に含まれる硝酸塩(NO3-)と亜硝酸塩(NO2-)は、低酸素状態の間、硝酸還元酵素の触媒により還元され、その結果、一酸化窒素(NO)が生じます。
したがって、運動強度の増加に伴い利用可能な酸素が減少し、一酸化窒素合成酵素を介したNOの産生が減少する際に、硝酸塩-亜硝酸塩-NO経路によりNOの産生が加速されます。
副次効果
NOに対する影響に加えて、少なくとも5.1mmolのNO3-を含むBRJを1日に500ml摂取することにより、筋細胞が収縮するときのアデノシン三リン酸(ATP)がの転換率、すなわち使われるエネルギー量が減少する可能性があります。
このエネルギーの節約により、高強度の持久系エクササイズ中の運動耐性が改善する可能性があります。
同様に別の研究のレビューでは、BRJから得られる1,500ml/LのNO3-がクレアチンリン酸の貯蔵減少を抑制し、爆発的なエネルギーに必要な酸化的リン酸化反応の効率を高め、それによって無酸素性能力の向上を促すとの結論も得られました。
引用・索引Alvares T,Conte C,PaschoalinV,Silva J,Meirelles C,Bhambhani Y,and Gomes P,Acute L arginine supplemention increases muscle blood volume but not strength performance.Appl Physiol Nutr Metab37:115-126.2012