Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

L-カルニチン-酒石酸塩(LCLT)(ウェイトトレーニングを行っている男女において、レジスタンストレーニングによる低酸素状態における筋痛を緩和し、代謝物による損傷を低減し、また、回復時間を短縮させて筋組織の修復とリモデリングを促進する)

筋タンパク質バランスとカルニチン

高強度運動に伴う筋組織の微細損傷

高強度運動に伴い筋組織には微細損傷が生じます

 

そのため、MIPSの多数の成分が筋タンパク質バランス(合成と分解)に目標を定めています。

 

興味深いことに、これらの成分を含むMIPS、または「筋の増強と修復成分」や「爆発的筋力増強成分」などとラベルに表記されていることにより、筋タンパク質バランスの促進をうたうMIPSは約20%にすぎません。

 

しかし、ある特定の補助成分が、筋線維の構造タンパク質を直接維持し保護することも含め、タンパク質バランスを維持する可能性のあるメカニズムは数多く存在します。

 

http://nakajima-bonesetter.com/blog/post-11235

L-カルニチン

L-カルニチン-酒石酸塩(LCLT)は多くのメカニズムに作用するとされ、それらを介して筋タンパク質バランスを改善することが知られています。

 

LCLTは、まず第一に、通常活動的でウェイトトレーニングを行っている男女において、レジスタンストレーニングによる低酸素状態における筋痛を緩和し、代謝物による損傷を低減し、また、回復時間を短縮させて筋組織の修復とリモデリングを促進します。

 

3週間のLCLTの補給(2g/日)により、高強度エクササイズ(15~20レップ×5セットのスクワット)によって起こる低酸素状態後の筋組織の破壊が抑制され、プリン代謝メーカー(ヒポキサンチン、キサンチン酸化酵素および血清尿素)が低下することが示されました。

 

プリン異化作用は高強度運動に反応して起こり、したがって、LCLTを補給することにより、酸素運搬が促進され、それによって低酸素状態が緩和され、次に起こるプリン異化作用とATPの分解とが抑制される(エネルギーを保存する)可能性があります。

 

筋損傷マーカー(ミオグロビンとCK)と自己申告による筋痛は減少しましたが、握力にも垂直跳びにも改善はみられませんでした。

 

さらに、2g/日のLCLTを21日間投与すると、レジスタンストレーニング経験のある男性被験者のタンパク質同化ホルモン受容体が増加したことが報告されました。

 

これは、レジスタンストレーニング後のテストステロンの取り込みの増大とその後の回復促進に役立つ可能性があります。

 

したがって、LCLTは、レジスタンストレーニング時に補給すると、回復の改善により効果をもたらすとされています。

副次効果

筋タンパク質バランスに対する効果に加えて、L-カルニチン(1日2gを3週間)はフリーラジカル(活性酸素種)の形成を示す血液マーカー(マロンジアルデヒドとキサンチンオキシダーゼ)を抑制することにより、抗酸化作用をもつことが示されました。

 

2g/日のL-カルニチンが筋タンパク質バランスの促進と抗酸化反応を導くことを示唆するエビデンスもあります。

 

平均的なMIPSサプリメントに含まれる量は、1回の推奨量が平均800mg(範囲:333~1,250mg)になります。

https://nakajima-bonesetter.com/blog/post-2116

引用・索引Alvares T,Conte C,PaschoalinV,Silva J,Meirelles C,Bhambhani Y,and Gomes P,Acute L arginine supplemention increases muscle blood volume but not strength performance.Appl Physiol Nutr Metab37:115-126.2012