コンプレックストレーニング
コンプレックストレーニング(CT)においては、レジスタンスエクササイズの後に、バイオメカニクス的にそれと類似したプライオメトリックエクササイズを行ないます。
CTは筋パワーの効果的な向上手段になりうるとの説が唱えられています。
この説については研究間で必ずしも意見が一致していませんが、近年の研究結果はCTが生理学的適応を説明すると考えられている理論がいくつかあります。
活動後増強(PAP:Postactivatiation potentiation)
そのひとつが活動後増強(PAP:Postactivatiation potentiation)の理論になります。
PAPは筋の最大または最大に近い収縮の後に爆発的筋力が増大する現象を指します。
CTがパフォーマンスを低下させることを示す研究は存在しない一方で、CTは複数のトレーニング効果をもたらすことが一部研究により明らかとなっています。
そのような効果のひとつに、上半身と下半身のパワーが有意に向上させる可能性があげられます。
またCTは、レジスタンストレーニングと爆発的トレーニングを1回のトレーニングセッション内に効率的かつ系統立てて組み込む手段として認められています。
また、CTは垂直跳びの成績をわずか3週間で向上させることが明らかになっています。
引用・索引Santos E and Janeira M Effects of complex training on explosive strength in adolescent male basketball players J strength Cond Res22.903-909.2008

- 作者:ジャレッド・W.コバーン,モー・H.マレク
- メディア: 単行本

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