動的ウォームアップとパフォーマンス
最新の研究結果によると、最大力発揮、パワー発揮を要求するエクササイズの前に動的ウォームアップルーティンを行なうことは、アスリートのパフォーマンスを向上させる可能性があります。
動的ウォームアップエクササイズは全身による漸進的かつ連続的運動を強調します。
このようなエクササイズは通常、前方または側方への運動、および方向転換を含むランニングドリルにおいて実施されます。
動的ウォームアップエクササイズの例として、A、B、ハイニー、オーバーヘッドメディスンボールスローがあります。
多くの動的ウォームアップエクササイズには、ジャンプなどの競技特異的動作のリハーサルも含まれます。
動的ストレッチとパフォーマンス
動的ストレッチは、ジャンプや素早い身体動作を含む活動のパフォーマンスを向上させる可能性があります。
Gavin&Morseは、静的ストレッチと動的ストレッチの効果を比較検討した結果、素早い力発揮と最大力発揮を要求する活動については、運動前の動的ストレッチルーティンのほうがはるかに効果的である可能性があり、また静的ストレッチには、力を効率よく伝える筋の能力を乱す可能性があることを見出しました。
一般には、動的運動の前に、低強度の有酸素性活動から成るウォームアップを行ないます。
スキップロープや素早い足踏み(スロージョグではない)を利用すれば全身のウォームアップとなり、その後、体幹および競技特異的ウォームアップへと漸進します。
引用・索引Rampinini E, Coutts AJ, Castagna C, Sassi R, Impellizzeri FM. Variation in top level football match performance. Int J Sports Med 28: 1018–1024, 2007.

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