ランニングの遊脚時間
高速と低速のランナー、および高速と低速でのランニングに遊脚時間の差がないことが事実であるとすると、高速ランナーと低速ランナーの間にみられる最大ストライド頻度の差は、高速のランナーおよびランニングにおいてストライド当たりの接地時間が短いことが起因するものではないかとされています。
最大走速度と接地時間の相関
Brughelliらは最大走速度と接地時間の相関は低い(r=0.14)と報告してますが、他の研究では対照的な結果がでており、Nummelaは最大走速度と接地時間の間には有意な負の相関関係(r=-0.52)が認められたと報告しています。
同様にWeyandらも、最大走速度における接地時間は高速の下り傾斜でのランニングのほうが低速の上り傾斜でのランニングにに比べて有意に短かったと報告しています。(それぞれ0.098±0.003秒と0.130±0.004秒)
またKyrolainenらは、走速度が3.45秒から8.25秒に上昇すると、接地時間は0.227±0.011秒に短縮されたと報告しています。(速度3.0m/秒で0.27±0.020秒から同5.0m/秒で0.199±0.013秒へ)
したがってストライド頻度の上昇による速度の上昇は、ストライド当たりの接地時間の短縮によって生じている可能性が考えられています。
引用・索引Transference of Strength and Power Adaptation to Sports Performance-Horizontal amd Vertical Force Production
HEARTRATE TRAINING MISTAKES RUNNERS MAKE | Sage Canaday Run Tips and Advice

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