パワー出力を最適化するには
パワートレーニングでは、パワー出力を最適化する様々なエクササイズを様々な負荷を用いて行ないます。
その目的は、力、パワー、および加速の発揮能力を広範な負荷にまたがって向上させることであり、その方法として筋力およびパワートレーニングを平行して行ない、後からスピードトレーニングも組み合わせます。
競技パフォーマンスを最適化する変数
0%1RM負荷でのトレーニングはジャンプスクワットにおけるパワーを、50%1RM負荷はスクワットのパワーをそれぞれ最適化し、70%1RM以上の負荷はパワークリーンのパワー出力を最適化します。
ただしクリーン&ジャークやスナッチといった他のウェイトリフティング動作では、パワーを最適化する負荷は大きく異なる可能性があります。
また至適負荷に近い負荷でも高いパワー出力が得られるため、そのような負荷も使用可能であると認識することが重要になります。
しかも高いパワー出力は必ずしも高速での動作を意味せず、パワーとは、力と速度を組み合わせて、より高速な動作における力発揮を最適化するものになります。
ただし、最大速度は実際の競技パフォーマンスを最適化する変数の中では最後に取り組むべきとされています。
引用・索引Cormie P McCaulley GO Triplett NT and McBride JM Optimal loading for maximal power output during for lower body resistance exercises MedSci Sports Exerc 12:54-60:340-349.2007

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