スプリントにおける加速
加速の重要性
速度はほとんどの競技場面において非常に重要になりますが、最大努力で短距離のみ走る場合においては加速のほうが重要になります。
したがって、最短時間で最大速度に到達する能力は最大速度そのものよりも重要性が高いと考えられます。
すなわち加速は多くの競技の要求について調査する際の、ひとつの大きな焦点となるものになります。
速度-時間曲線は加速、等速、および減速の3つの局面に分けられる
スプリントパフォーマンスに対するGRFの諸成分の相対的重要性については多くの仮説が立てられており、速度-時間曲線は加速、等速、および減速の3つの局面に分けられ、こられ仮説の多くはスプリントの等速局面に最もよく当てはまるようになっています。
一定速度(等速)でのランニングにおいては、離地前に身体の全身速度を増大させる推進力によって、着地時に身体の速度を低下させるブレーキ力は容易に相殺されると考えられています。
これに対して加速は、推進力がブレーキ力を上回るように水平方向の力を変化させることで達成できます。
このことから、最大速度と最大加速について考えた場合、力を発揮する方向に関て考えた場合、力を発揮する方向に関してはそれぞれに要求が異なるか否かという疑問が生じます。
引用・索引Young W,James R and Montgomery I,Ismuscle power related to runnig speed with changes of Direction Jsports Med Phys Fit 42:282-288.2002

- 作者:阿部 征次
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2004/03
- メディア: 単行本