睡眠時間の延長とパフォーマンス
大学生アスリートの大多数が、かなりの睡眠負債(睡眠不足)を抱えているという想定の下に、スタンフォード大学の男子バスケットボール代表チームを対象としてある実験が行われ、11名の選手に、1日の睡眠時間が10時間に達するように5~7週間にわたって睡眠時間を延長させました。
このように習慣として睡眠時間を延長させた結果、測定されたバスケットボールのパフォーマンスに関連するすべての項目において、有意な向上を示しました。
合計睡眠時間の増加は110.9±79.7分であり、スプリントタイム(282フィートスプリントで16.2秒から15.5秒へ)、フリースローの精度(10本中7.9本から8.8本へ)、3ポイントシュートの精度(15本中10.2本から11.6本へ)がいずれも向上しました。
睡眠と競技パフォーマンス
また選手によると、機敏さと気分が向上して眠気と疲労が減少しました。
以上のことから研究者らは、睡眠時間の延長によって睡眠欲求を至適化することは競技パフォーマンスにプラスの影響を及ぼすと結論付けています。
引用・索引Bird SP Implementation of recovery strategies 100-point weekly recovery checklist Int J Athletic Ther Train 16:16-19.2011

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