CMJとは最大の力を最短時間で発揮すること
アスリートが完全なCMJ(カウンタームーブメントジャンプ)を行う際、理想的には、最大の力を最短時間で発揮することを望んでいます。
スポーツでは、通常、CMJは反応動作として行われますが、最大の高さを達成することが望ましい場面も少なくありません。
その場合、力の発揮により一層大きな時間が割り当てられます。
現場の専門職は、例えばボックススクワットなど、CMJ中に活動する筋群のRFDとピークパワーを最大限に向上させるエクササイズを用いる必要があります。
さらに、アスリートは、比較的大きく、力発揮能力の高い筋線維(タイプⅡaおよびタイプⅡb)の動員を促進しなければなりません。
筋線維のタイプと負荷
Hennemenらは、多数のタイプⅡ筋線維を含むより大きな運動単位は、通常、最大筋活動の最後に動員されると説明しています。
この研究に基づくと、このような特定の筋線維(タイプⅡ)を動員するためには、高閾値(外部負荷>85%1RM)で刺激され、神経系のより大きな動員をもたらすエクササイズは、短時間で身体の変位をもたらす大きな力発揮をもたらします。
したがって、現場の専門職は、CMJで用いられるのと同じ筋群や関節が使われ、上昇動作における大きな力発揮を促すエクササイズ、すなわちオリンピックスタイルリフティングとそのバリエーション(スナッチ、クリーン、プルなど)を選択すべきです。
引用・索引Cormie P McCaulley GO Triplett NT and McBride JM Optimal loading for maximal power output during for lower body resistance exercises MedSci Sports Exerc 12:54-60:340-349.2007

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