デプスジャンプ
デプスジャンプとは
デプスジャンプはプライオメトリックエクササイズの1種目で、筋や腱にエネルギーを蓄えるために、特に位置エネルギーと重力を利用する運動になります。
DJを行う際は、アスリートは高さのあるボックスから踏み出して着地し、伸張性筋活動を真っ直ぐ上方へ向かう短縮性筋活動に切り替えて、位置エネルギーを利用することで、少なくとも20cm以上ジャンプします。
しかし、落下する高さは、プライオメトリックエクササイズの「強度」を変えるために調節できる変数になります。
ボックスから踏み出して着地したら、間髪をいれずにリバウンドすることが重要になります。
それにより償却局面(接地時間)を最小限にして(250ミリ秒以下)、蓄えられた位置エネルギーを垂直方向の運動エネルギーに無駄なく変換できます。
この全プロセスを通して、伸張反射を利用してきわめて大きな筋パワーを発揮するための運動エネルギーシステムが生まれ、速度と筋力が結びつくと考えられています。
デプスジャンプのプロセス
DJでは、ボックスからの落下(重力からの位置エネルギー)、着地(伸張性負荷)、続いて爆発的なジャンプ動作(短縮性筋活動)を行うことによりSSCが行われます。
このプロセスには、大きな力を最小限の時間で発揮するために、神経筋系の伸張反射だけではなく、筋腱単位の直列弾性要素、収縮要素、並列弾性要素も関与します。
DJを行う際は、貯蔵されたエネルギーを活用しSSCによる最大の力を生み出すために、償却局面の時間(接地時間)を最小限にすることが最も重要になります。
引用・索引Various Jump Training Styles for Improvement of Vertical Performance

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