青少年アスリートにおける神経筋
青少年アスリートの傷害
青少年アスリートにおける神経筋系のスポーツ傷害の最も重大なリスク因子とは、筋疲労、筋の活性化のタイミングと大きさの変化、筋力不足、前額面コントロールの優位、下肢の神経筋のバランス不足、不十分な筋スティフネス、姿勢の安定性の不足、固有感覚の変化、フィードフォワードコントロール(事前予測による行動制御)になります。
最新のデータによると、米国では6~12歳の青少年のうち約820万人が競技スポーツに参加しています。
しかし、競技スポーツに参加していても、それ自体が身体活動(PA:Physical Activity)の推奨要件を満たすことを保証するわけではないことも示唆しています。
このようにスポーツへの高い参加率は、特有の傷害リスクを伴います。
青少年の傷害の多くは外傷事故によるものですが、30~50%はスポーツへの参加によるオーバーユースが原因であると推定されます。
したがって、スポーツ活動中に誤った運動パターンを身につけて実行することが潜在的なスポーツ傷害のリスクを高める可能性があるため、青少年期のスポーツ参加による成果を高めるためには、正しい競技、スキルを発達させるトレーニングにすることが重要であるとされています。
青少年アスリートのスポーツ傷害発生率
青少年アスリートのスポーツ傷害の発生率は、成人に比べると低いですが、傷害の結果はより重篤になります。
したがって、青少年期のスポーツ傷害は、生涯を通じた長期的なPAに参加することへの障害となる可能性があります。
PAが不十分な場合、今度は高い疾病率と長期的な障害に結びつきます。
そして、PAの中断をもたらす傷害は、社会的また経済的な負担に相当します。
さらに、青少年期の負傷経験から、再び負傷することをおそれて、PAに対する熱意を喪失する可能性もあり、例えば、9~12歳の子どもたちの体育への余暇のPA、スポーツに起因する傷害に関するリスク因子を調査したところ、性別と年齢、さらに最も重要なことに、以前のPAを促進する努力は傷害予防に重点を置く必要があると結論づけられました。
引用・索引School of Health and Sports Sciences Universitat de Girona Salt Catalonia Spain46-47
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