においが分かるしくみ
嗅覚器の位置
嗅覚器は、呼吸器に属する鼻腔粘膜の上部の嗅部にあります。
嗅覚は、有害なガスや腐敗した食べ物を意識して危険から身を守ったり、ある種の動物のように、異性が出す臭いや獲得の位置を知るといった固体保持・種族の保存にも役立ちます。
においの受容器、嗅細胞
嗅細胞は、感覚細胞であるとともに、脳自体から発生した、外界に最も近いところにある、知覚性の双極神経細胞です。
細胞の先端から鼻腔に向かって嗅毛を出し、基底面から延びる突起が嗅神経線維で、約20が束(嗅束)にまとまり篩骨を貫いています。
この多くの嗅糸を総称して嗅神経といいます。
なぜ、においが分かるのか?
①吸気に混じっているにおい物質の分子は、嗅上皮を覆う薄い液体層に溶け込み、嗅毛で受容され、嗅細胞が興奮を起こします。
②嗅細胞の興奮は、嗅神経に求心性のインパルスを起こします。
③嗅神経は、篩骨を貫いて、大脳前頭葉下面にある嗅球を経て、嗅索を通り、大脳皮質の嗅覚野に達し、そこでにおいを知覚し、何のにおいか判断します。
においをおこす物質は、空気中に微粒子となっている発揮性の物質であること、鼻腔粘膜に溶けて、嗅細胞を刺激することができるものでなければいけません。
嗅細胞は、ある特手のにおいに対してだけ反応する場合は少なく、大部分の嗅細胞は、いろいろなにおいに対して反応します。
そして、いろいろな反応を中枢が整理しコントロールすることによって、においが識別されるといわれています。

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引用元:目でみるからだのメカニズムP164