バイオバンディング
バイオバンディングの潜在的利益
バイオバンディングの潜在的利益に関する研究は数が少なく、主として、年齢と体重に基づく基準によってアスリートをグループ分けすることがルールとして確率されているスポーツに限定されます。
格闘技から得たエビデンスは、体重に基づく基準を設けることにより、年上でより成熟したアスリートが選抜される可能性とパフォーマンスに対する偏った見方を排除できると示唆しています。
ジュニアボクシングにおいて、相対的な年齢の影響がみられないのは、試合のためのアスリートのグループ分けを行う際、年齢と体重の両方の基準を組み合わせることに起因します。
例えば、オリンピックのテコンドーや柔道など、年齢と体重に基づく基準を用いる他の格闘技でも、相対的年齢の影響はみられません。
バイオバンディングの潜在的利益の例外
「重量級」の柔道が例外で、わずかですが、競技参加可能年齢の前半の6ヶ月に生まれたアスリートが多く、これらの結果は示唆富んでいますが、相対的な年齢とは成熟の指標ではなく、平均すると、同じ暦年齢(例えば13.50~14.49歳、または14.00~14.99歳)の青少年の間の年齢差を示していることに注意が必要になります。
したがって、早熟なアスリートに対する選抜の偏り(バイアス)はこれらの格闘技でも、特に上級レベルではなお存在するとされています。
アメリカンフットボールやラグビーなどのコリジョンスポーツにおいては、体重区分が選手の選抜/育成および安全に及ぼす影響は未知ですが、オーストラリアンラグビーの観察からは、選手の体格の違いは傷害の危険因子にはならないことが示唆されています。
引用・索引Albuque MR Fukuda DH Costa VT Lopes MC and Franchini E Do weight categories prevent athletes from the relative age effect ameta analyis of combat sports Sport Sci Health 12:1-7.2016
NYSI Research Bytes – How do we fully develop and avoid overlooking young sporting talent?

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