Nakajima整骨院Official Blog

世界中の治療やトレーニングを研究。2013年アスリートの治療に特化したNakajima整骨院を横浜市に開業。🇦🇹2017~SV Horn (Austria) Physio/柔道整復師/NASM-PES/NSCA-CPT/初級がい者スポーツ指導員/WFA Periodization Specialist。

サッカーのミニゲームの意味(選手数、フィールドの大きさ、課題の制約により生理学的、運動学的にも強度を変えることができる)

サッカー選手におけるミニゲームの生理学的応答

生理学的、運動学的応答に対するミニゲームの意味

ミニゲームの形式を変えられば、サッカー選手のパフォーマンスを多様に変えることができます。

通常、変更点は次の3点があげられます。

  • 選手数
  • フィールドの大きさ
  • 課題の制約

選手数

各ミニゲームの選手数を変えるだけで、運動強度と戦術的活動を調整できます。

 

参加する選手数を少なくすると、ある程度規則的に、運動強度を約90%HRmaxまで高めることができますが、通常の値は80~90%HRmaxの間で様々に変化します。

 

サッカー選手に対するミニゲームの生理学的影響に関しては、ほぼ一致しており、選手数の数が少なくなればHR応答、乳酸濃度、主観的運動強度(RPE:rate of perceved exertion)が上昇し、さらに走行距離が増加すると示唆しています。

 

ミニゲームに関して報告している乳酸値の範囲は2.6~8.1mmol/lの間です。

 

1チーム2人 1チーム3人 1チーム4人 1チーム5人 1チーム6人

%HRmax

[88.8~91.8]

%HRmax

[85.0~92.0]

%HRmax

[83~90.1]

%HRmax

[88.8~89.0]

%HRmax

[87.0~88.0]

高強度 高強度 中強度 中強度 中強度

 

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フィールドの大きさ

フィールドの縦横のサイズは、サッカー選手が移動する軌跡と距離を決定する上できわめて重要で、通常、一人の選手がカバーする面積を選手数で割った値になります。

 

カバーする面積が生理学的応答に変化をもたらすという観点から、サッカー選手の応答を測定するための大多数の研究では、広いフィールドで行なうミニゲームでは%HRmaxと乳酸濃度、およびRPEが上昇する傾向があると報告しています。

 

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課題の制約

特定の技術的/戦術的なプレーの質の向上を目指して、トレーニングセッション中にコーチが試合のルールや目標を変更することがあります。

 

通常、これらの調整は「課題の制約(task constrains)」と呼ばれます。

 

例えば、ゴールキーパーの有無やゴールの大きさのほかにも、選手ごとに特定のゾーンを決める、中立選手を置く、選手ごとにボールコンタクトの回数を制限する、コーチが種類のことなる激励を与えるなど様々な方法があります。

 

ゴールキーパーの有無を比較した研究では、ゴールキーパーのいないミニゲームのほうが、チームがゴールを守るための守備態勢を増やす傾向があり、運動強度が高いことを示唆しています。

 

タッチ数を制限することは、アマチュアとプロのサッカー選手のどちらにおいても、活動の速度、頻度が高まり、HR応答と乳酸濃度を上昇させることが明らかとなっています。

 

コーチの激励などの外発的動機づけも、選手のHR応答を高める傾向があり、激痛により選手が課題を達成しようとするよりも強い動機をもつことになるということが示唆されています。

 

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引用・索引Hill-Haas SV, Dawson B, Impellizzeri FM, Coutts AJ. Physiology of small-sided games training in football: a systematic review. Sports Med 41: 199–220, 2011.


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