20mシャトルラン
20シャトルランテスト(20SRT)はVO2maxを測定する目的で作成されたテストであり、速度が漸増する持続的なシャトルランテストになります。
20SRTは、サッカーやスカッシュ、またレクリエーション活動を行なう活動的な子供や成人に対しても多く用いられています。
当初のプロトコルは各段階を2分としていましたが、vVO2maxに達するまでの時間から、現在は各段階1分のプロトコルに改変されました。
その後、このプロトコルは、実験室で測定された子供と成人双方のVO2maxを推定できる妥当性が再認識され、同時に、多数の試技にわたり信頼性があることも引き続き明らかにされています。
20mシャトルランのMRS(最大走速度)
当初のプロトコルの改変以来、研究では改訂版がより広く利用されています。
20SRT中のMRSは、最終段階から決定されます(v20SRT)。
しかし、それぞれの段階に複数のランが含まれるため、同じ段階を終えたアスリートの間でもMRSに差異が生じることもあります。
20SRTは、特に鍛錬者のアスリートの場合にVO2maxがしばしば過小評価されます。
これは、20シャトルの要求が高速になればなるほどランニングリズムが妨害され、その結果、有酸素性機構の十分な貢献が妨げられるためであると考えられています。
さらに、減速と再加速が必要であるため、シャトルランの速度は直線速度よりも遅くなり、シャトルテストと線形テストとの間では開きがあります。
20SRTは推定値を提供するだけであり、20mプロトコルは高い体力レベルのアスリートには適していないとも示唆されています。
最大下トレーニング処方のためのテストプロトコル
テスト | 様式 | プロトコル | 開始速度 | 速度の上昇 | 最終速度の測定 |
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タイムトライアル | 線形 | 持続的線形ランニング できるだけ遠く、できるだけ速く走る |
自己のペース | テストの平均速度 距離/タイム(m/秒) |
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UMTT | 線形および 漸増 |
トラックの周囲に50m間隔で標識を置く | 8km/時 | 2分ごとに 1km/時 |
最後に完遂した段階の速度 |
予め録音した合図音で 参加者をコントロールする |
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2段階連続で、標識から5m以上遅れたらテストは終了する | |||||
20SRT | シャトルに 基づき漸増 |
参加者は20m間隔のシャトル走を完遂する | 8km/時 | 2分ごとに 1km/時 |
最終段階で到達した 速度 |
スピードは予め録音した合図音でコントロールする | 1分ごと 0.5km/時 |
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参加者者がペースについていけなくなり、 3回連続でラインに到達できず、3m以上ラインから離れたらテストは終了する |
引用・索引Ahmaidi S, Collomp K, and Préfaut C. The effect of shuttle test protocol and the resulting lactacidaemia onmaximal velocity and maximal oxygen uptake during the shuttle exercise test. Eur J Appl Physiol OccupPhysiol 65: 475–479, 1992.